2010年11月09日

AHAの新しいガイドラインG2010と個人的な所感


こんばんは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

今日はAHAの新しいガイドラインG2010とその所感です。
全く個人的な所感で、記憶違いもあるかもしれませんので、
その分差し引いてご覧ください。(LOE9?です。)

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■(1)ガイドライン作成に携われた方へ
大変お疲れさまでございました。また予定通りのG2010の発表おめでとうございます。

以前、ILCORのガイドライン策定に至る過程を勉強したいと思い、ILCORのホームページ
http://www.ilcor.org/en/home/
の一部の拙訳をしました。
膨大な量であることはわかっていたので、横一面と縦一本の和訳に限りました。
・横一面というのは、TaskForce名の和訳です。
  http://jemta.org/index_ilcor2010.html
・縦一本というのは、一つのTaskForce「BLS-004B」の和訳です。
  病院外(自宅も含む)で心停止した成人と小児傷病者において、
  伝統的なEMSの対応とは対照的に
  パブリックアクセスのAEDプログラムの推進は、
  自己心拍の再開や蘇生の功を奏する転帰を改善するか?
  http://jemta.org/index_ilcor2010q_bls004b.html
これだけなのですが、訳するのに4ヶ月半かかりました。
TaskForceの全体は、非常に膨大な量で、すごい作業だと思います。
著者が自身の名誉にかけて発表したものをレビューし、エビデンスレベルを付与するわけ
ですので、大変だったと思います。もし間違って低く評価されれば、クレームも予想され
ますし、雑誌のレフリーの目もあると思います。
またAHAは単体で作業するより、ILCORを作って国際的に仕事をする方が難しいと思います
が、これだけの膨大な量をボランティアでされておられるわけで、深く頭が下がる思いで
す。このような過程を経て作成されるガイドラインは、まさに論文の中の論文だと思いま
す。

■(2)ガイドライン発表の予定と実績
・ILCOR       10月18日(月)13:30JST発表
・AHA        10月18日(月)13:30JST発表
・ERC        10月18日(月)13:30JST発表
・日本救急医療財団  10月19日(火)12:00JST予定(少し遅れたようです。私は13:45にDL)
・日本蘇生協議会   10月19日(火)12:00JST予定(少し遅れたようです。私は14:30にDL)

日本救急医療財団のHPでは、ILCORの発表は10月18日(月)14:30JSTの予定である旨の表記
がありましたが、実際はERCと同じだったと思います。それぞれ、ほとんど予定通りに発
表されたようです。G2010ではILCORの発表と同時に加盟団体のガイドラインを発表され
たので、準備にかなり力を入れておられたのではないかと思います。
日本版ガイドラインも今回は、ほぼ同時でしたので、作成に関してご苦労があったのでは
ないかと思います。
ERCは発表前から、カウントダウンタイマーを表示されていました。ILCORのホームページ
は現在は独自ドメインを取られていますが、以前はAHAホームページのドメインの下に
ありました。
ILCORは実質的に主にAHAが経済的、人的に支えているのではないかと思います。

■(3)AHAのソフトパワーと誠意
ハードパワーというのは、権威によるゴリ押しです。ソフトパワーというのはエビデンス
に基づいた誠意です。AHAは世界最大の循環器学会であり、健康管理に関する最大の
ボランティア団体です。今回の新しいガイドラインを見て、改めてAHAのソフトパワーと
誠意を感じました。
AHAが2008年の3月にハンズオンリーCPRを発表した時は、ILCORの他の所属団体からは、
同意を得ることができませんでした。他の所属団体からは明らかなNOの表示がされて
いました。しかし、AHAはそのことに対して批判はされなかったと思います。
AHAのECCトレーニングのインストラクターは他の団体を批判してはいけないことになって
いますが、AHA自身もそのことを守られていると思います。
今まで教育的な効果から、ABCの順にこだわっていたBLSアルゴリズムも、救命率の高く
なるように変更されています。
反応と呼吸の2つの情報を得てから緊急コールするように変更されましたが、これはERC
の以前のガイドラインと同様です。乳児の胸骨圧迫の深さが胸の厚さの1/2〜1/3から、
1/3に変更されましたが、これも以前他団体からも1/2は難しい旨指摘されていました。
面子などに固執せず、エビデンスに基づいて、よりいい方向にガイドラインを変更されて
いると思います。
また、ガイドラインのハイライト
http://tinyurl.com/22js5xy
http://www.heart.org/HEARTORG/CPRAndECC/Science/Guidelines/Guidelines-Highlights_UCM_317219_SubHomePage.jsp
に関してですが、
今回は、英語、アラビア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、
ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、簡体字中国語、繁体字中国語
と、13カ国語で発表されています。言語の壁を取り除くべく、よくこれだけ準備をされ
たことと思います。日本語は非常にありがたかったです。

■(4)BLSのアルゴリズムの改善 (A-B-Cから、C-A-Bへ)
AHAはこれまで、「ABCの順」という語呂合わせと言うか、教育的効果から、A(気道確保)
B(人工呼吸)、C(胸骨圧迫)の順でCPRを開始するとしてきました。

・G2005の問題点
以下はAHA-BLS-HCPのDVDにおいて、救急隊のリサさんが行うCPRのデモの解析です。
DVDーBLSコースの受講生:マネキン比=1:1の時の17:53の所で、病院に見舞いに来られた
ジェームズさんが病院の玄関先の芝生の上で倒れたところをリサさんが助ける場面です。
リサさんがジェームズさんの横に着いたときからの時間です。

(1)反応の確認  3秒 □□□
(2)緊急コール  3秒 □□□
(3)気道確保   2秒 □□
(4)呼吸の確認  8秒 □□□□□□□□
(5)人工呼吸  18秒 □□□□□□□□□□□□□□□□□□
(6)脈の確認   5秒 □□□□□
(7)胸を肌蹴る  4秒 □□□□
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圧迫開始まで合計46秒

G2005では、イニシャルブレス(一番初めの人工呼吸)が、一番時間がかかっています。
このデモでは、カバンからフェースマスク(ポケットマスク)を取り出して、組み立てて、
顔面にセットするまで約13秒です。
成人の場合は心原性の心停止が多いので、倒れてすぐの段階ではまだ血液中に酸素が
残っていますので最初の数分間は胸骨圧迫だけで十分循環は回ります。
ハンズオンリーCPRが推奨されたのはこの理由からでした。ABCの順にこだわると
胸骨圧迫の開始までが長くなり、これが問題でした。

・G2010(BLS-HCP)の場合(予想)
(1)反応の確認  3秒 □□□
(4)呼吸の確認  3秒 □□□
(2)緊急コール  3秒 □□□
(6)脈の確認   5秒 □□□□□
(7)胸を肌蹴る  4秒 □□□□
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圧迫開始まで合計22秒

G2010では、イニシャルブレスが省略されました。また今までの呼吸の確認で「見て、
聞いて、感じて(5秒以上10秒以内)」が削除され、HCPは反応の確認をする際に呼吸を
手短に確認して心停止の徴候を見つけることになりました。
(ただ、まだBLSのテキストがでていませんので、この「手短に呼吸を確認する」のが
どれくらいの時間でするのか不明です。上記の例では3秒かけてする計算で見積もり
ました。)
この見積もりでは胸骨圧迫の開始まで、合計22秒です。

この例では、G2010では、G2005より、24秒だけ胸骨圧迫の開始時間が早くなります。
では、24秒早く胸骨圧迫をするとどれくらい救命率(y)が改善されるのでしょうか。
以下は、場当たり的な無理やりの見積もり(LOE8?)ですが、3つの仮定
・倒れて0秒で、すぐ除細動すると蘇生率は90%。(初期値c=0.9)
・倒れてから何もせず、その後(経過時間x)、除細動すると蘇生率は10%/min低下する。
 (y=-0.1x+c :x[min])
・倒れてからすぐCPRを開始し、その後除細動すると蘇生率は3%/min低下する。
 (y=-0.03x+c)
で見積もると、
「G2010のアルゴリズムは、G2005のアルゴリズムより約2.6%改善される」
という計算結果になりました。(時間ができたら詳細を別記事にしたいと思います。)

■(5)乳児のAED使用
 乳児については、以前はAEDの使用に関して、推奨も反論もされていませんでした。
 今回のガイドラインでは、手動の除細動器(2〜4J/kg)が望ましいですが、なければ、
 小児用パッドでAEDを使用してよいことになりました。また、小児用パッドがなければ
 成人用を用いてもよいとの勧告になっています。
■(6)アメリカ赤十字との共著でのファーストエイド(応急処置)の項目の追加
 AHAは、アメリカ赤十字ARCと共同して、全米ファーストエイド学術審議会を設立し、
 ファーストエイド論文のレビューと評価を行っています。
 但し、前々回G2000、前回G2000のガイドラインの項目名には、特にアメリカ赤十字の
 名前は含まれていませんでした。
 (但しハイライトには「前回もARCと共同」との記述はあります。)
 しかし、今回のファーストエイドの項目名は
 2010 American Heart Association and
 American Red Cross Guidelines for First Aid:
 Part 17: First Aid: 2010 American Heart Association and
 American Red Cross Guidelines for First Aidとなっており、
 前回改訂時と違ってアメリカ赤十字と共著でファーストエイドが追加されています。
 「2010AHAとARCのファーストエイドガイドライン」という表現で『共著』が強調され
 ています。これはファーストエイド以外の他のPart 1〜16の項目にはない表現です。
 論文を書かれたことのある方はお分かりと思いますが、謝辞の所に相手の名前をあげ
 ることと、連盟にすることではその論文の意味が違ってきます。
 学術団体でない他団体でも見下げることなく正当に評価されている証左だと思います。

■(6)その他
・胸骨圧迫のテンポが100回/分以上になりました。
 アメリカのコースでは、100回/分以下になるケースがあるようですが、日本のコース
 では、早いことはあっても遅いことはありません。これにより、100回/分にあわせる
 ような無駄なフィードバックが不必要になりました。
・胸骨圧迫の深さが2インチ(5cm)以上になりました。
・チーム蘇生の強調
 G2005のBLSコースではAEDと乳児の所は2人法の練習はありましたが、G2010では個々
 のスキルだけでなくチームメンバーに対して、チームとして効果的に行動することを
 教えるべきとなっています。新しいコースではACLSやPALSに近い形態での練習も追加
 されるかもしれないと思いました。
・NRP(新生児蘇生)での蘇生努力の保留または中止
 前ガイドラインの再確認でもあるとのことですが、「心拍数を検出できない新生児で
 は10分間検出できないままの場合、蘇生の中止を考慮するのが適切である。」との
 勧告です。
 個人的な意見で非常に気がひけますが、この勧告は残念だと思いました。
 実際に現場で、ドクターが10分たったことを理由に蘇生行為を止めたドクターの下に
 おられた看護師さんが、ドクターが去った後も30分を超えてCPRを続けたところ、急に
 肌が赤くなって蘇生できたケースがあるからです。
・AEDのプロトコルは前ガイドラインと変更はありません。
 前回の改定では、ショックの回数が変わったため、AEDの買い替えやソフトウェアの
 アップデートが必要でした。
 今回は変更はないため、G2005プロトコルのAEDをそのまま使えます。

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posted by jemta at 03:11| 日記

2010年10月18日

2010 AHA Guidelines for CPR and ECCの公表(日本語版ハイライト)

こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

本日、ILCOR、AHA、ERCのガイドライン2010がそれぞれ発表されました。
本日の13:30過ぎの時点では、AHAのガイドラインは閲覧できました。
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2010 AHA Guidelines for CPR and ECCのハイライトについては、
32ページにわたる詳細な日本語版が、以下で公表されています。
http://tinyurl.com/24tlpy7
http://www.heart.org/idc/groups/heart-public/@wcm/@ecc/documents/downloadable/ucm_317340.pdf


AHAのガイドラインの全体は以下で公表されています。
前回改訂時と違ってアメリカ赤十字と共著でファーストエイドが追加されています。

http://circ.ahajournals.org/content/vol122/18_suppl_3/
Volume 122, Issue 18_suppl_3; November 2, 2010
* Editorial Board
* 2010 American Heart Association Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care Science
* 2010 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid

Editorial Board:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S639
2010 American Heart Association Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care Science
Part 1: Executive Summary: 2010 American Heart Association Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S640
Part 2: Evidence Evaluation and Management of Potential or Perceived Conflicts of Interest
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S657
Part 3: Ethics:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S665
Part 4: CPR Overview:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S676
Part 5: Adult Basic Life Support:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S685
Part 6: Electrical Therapies: Automated External Defibrillators, Defibrillation, Cardioversion, and Pacing
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S706
Part 7: CPR Techniques and Devices:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S720
Part 8: Adult Advanced Cardiovascular Life Support:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S729
Part 9: Post?Cardiac Arrest Care:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S768
Part 10: Acute Coronary Syndromes:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S787
Part 11: Adult Stroke:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S818
Part 12: Cardiac Arrest in Special Situations:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S829
Part 13: Pediatric Basic Life Support:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S862
Part 14: Pediatric Advanced Life Support:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S876
Part 15: Neonatal Resuscitation:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S909
Part 16: Education, Implementation, and Teams:
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S920
2010 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid:
Part 17: First Aid: 2010 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S934
posted by jemta at 16:11| 日記

2010年10月17日

ILCOR CoSTR2010 / AHA ガイドライン2010

こんばんは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。
いよいよガイドライン2010が明日、公表されます。楽しみです。

(予定公表時間がILCORよりERCの方が1時間早いような気がしますが、、、)

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10月18日(月)14:30JST
 ILCOR(The International Liaison Committee on Resuscitation) CoSTR 公表
 http://www.ilcor.org/
 Starting October 18th you will be able to access links to CoSTR and to the
 2010 Guidelines versions of both AHA and ERC right here on the Ilcor homepage!

10月18日(月)
 AHAガイドライン2010公表
 http://www.heart.org/
 On Oct. 18, we will release our 2010 Guidelines for CPR and Emergency
 Cardiovascular Care. These guidelines are the basis for CPR training around
 the world for healthcare professionals and the general public.

10月18日(月)13:30JST
 ERCガイドライン2010公表
 http://www.cprguidelines.eu/
 launch on 18 october 2010, 6:30 AM CET
 (公表時刻までのカウントダウンをしています。)

10月19日(火)12:00
 JRC(日本版)ガイドライン2010のドラフト版公表
  日本蘇生協議会
   http://jrc.umin.ac.jp/
  日本救急医療財団
   http://www.qqzaidan.jp/

・AHA ECCガイドライン2010マテリアル英語版 暫定スケジュール
 http://eccjapanheart.org/pdf/20100414_News_and_Topics_sche.pdf
・AHA ECCガイドライン2010準拠日本語出版予定
 http://eccjapanheart.org/pdf/20100922guideline201_jpn_future.pdf

posted by jemta at 23:55| 日記

2010年08月29日

AMR-Hawaii 「2010夏のクラス」参加報告

こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。

今、ハワイでこれを書いています。
今まで4、5回ハワイに来ていますが、今回の行きの飛行機の中は空席もあり、私の窓際
の列の3席は私一人しかいなかったので、横になって寝ることができ、ラッキーでした。
帰りはわかりませんが、以前、一度空いていた時にビジネスクラスに乗せていただいた
ことを思い出します。日本は湿気があり、じめじめしていますが、ホノルルで早朝飛行機
を降りた時は「むっとくる」暑さも感じることはありませんでした。ホノルル空港から、
ワイキキのホテルまでは今まではThe BUSだったのですが、今回はHISの送迎バスがついて
いたので、日本で予約していた携帯を空港で受け取って、そのまま送迎バスでワイキキ
までいけました。

ホテルのチェックインは15;00なので、それまで待つ必要があります。私は大体、
免税店の近くにあるJCBプラザで、無料のコーヒーと電動マッサージ機で時間をつぶして
います。JCBプラザは、JCBのカードを持っていると無料で使えます。インターネットPC
(印刷も可)を無料で使用したり、島内の固定電話に無料電話することも可能で、バスの
時刻表も言えばもらえますし、観光で予約やこちらの質問に答えてくれます。
JCBのカードを持ってると、このプラザの利用の他、トローリーバスのピンクラインには
無料で乗れますので、アラモアナショッピングセンターやウォルマートなどにいけます。
(JCBカードを持っていなくても2ドルで乗れます。TheBUSは2ドル50セントです。)
100824_jcb.jpg
ただ、今回はフロントで聞いたら、まだ12:00くらいでしたが、そのままチェック
インできました。ホテルの入口は空いたままで冷房はかかっていなかったですが、暑さも
感じず部屋も同様でした。日本よりハワイの方が涼しいと感じました。

ホテルの部屋には冷蔵庫と電子レンジがついているので、ハワイについたら飲み物や軽食
の買出しにスーパーにまず行っています。ワイキキには、コンビニのABCstoreもあります
が、スーパーの方が品揃えがいいです。ワイキキの「フードパントリー」はホテルの
近くにあり便利です。Food Pantry
http://www.pacificresorts.com/webkawaraban/shokutaku/060601/
100824_food.jpg

脂っこいものが多いですが、和食のお弁当も売っています。6〜7ドルと高いですが手軽
です。
100824_food2.jpg

このスーパーにおいてある1.89リットルのビッグサイズのMinute Maideの100%
オレンジジュースのパッケージにはAmerican Heart Associationのロゴマークが書かれて
いました。AHAは、エクササイズ用のゲーム機メーカーだけでなく、食品メーカーとも
提携しているんですね。。
100824_food4_aha.jpg

このスーパー支払いは今回は、100ドルのトラベラーズチェックで支払い、おつりも
もらえました。手数料は不要のようで、日本でドルの現金を買うより、T/Cの方が1ドル
2円くらい安いですし、おつりが現金でもらえるので、T/Cの方が便利だと思いました。

食事は、バイキングスタイルで安く済ませる方法もあります。以前から安いとは聞いて
おり、お店の前は何度も通っていたのですが、行ったことがなかったので今回初めて行
ってみました。フードパントリーの近くにある「スモーギーレストラン」です。
Perry's Smorgy restaurant 2380 Kuhio Ave, Honolulu, HI 96815
http://tinyurl.com/23nqn36

夕食が13ドルでしたので安いです。入口で料金を払って、あとは好きな席に座って、
好きなお料理を自分でお皿にもってセルフで運びます。トレーはないので、一皿ずつ運
ぶ必要があります。ハワイ大学医学部でコースがあるときは、学生食堂でランチを取り
ますがここを学食と思えば気楽に使えます。いろんな料理があり、少しずつとっても全
部食べ切れないと思います。お箸もおいてありました。
100824_food3.jpg


AMR(American Medical Response)では、主に日本人向けに毎年3月と8月にAHAやその他
のコースをされています。
今回は1年ぶりでしたが、BLSインスト、ACLSインスト、PALSインストクラスには
最初から最後まで参加できラッキーでした。
AMRのクラスのいいところは、アメリカで、実際に救急の現場で活躍しておられる方が
講師で、教えておられるところだと思います。今回3つのコースとも参加者が10名を
越す盛況ぶりでした。ほとんどの参加者は日本人ですが、現地の方もnew,renewalとして
参加しておられました。現地の更新の方は、講師と入れ替わって説明もされておられま
した。AMRのパラメディックの方が実際に現場で使用されている器具を出して説明して
いただきました。また、傷病者を寝かせた状態や、立っている状態での気管挿菅も披露
され興味深く拝見しました。

100826_amr_acls.jpg
BLS、PALSはいつものようにドリーさんとパムさんでしたが、非常に丁寧に教えておられ
ました。11月のシカゴのコンファレンスに行きたいとのことでしたが、はたくさんの人
が来らるとのことで、ホテルが取りにくいと言っておられました。
今回のクラスは、NRPの申込が定員に満たなかったとのことでキャンセルになり、見学で
きなかった点が心残りでしたが、また次に期待したいと思います。
夏のクラスに参加された先生やインストラクターの方とお会いでき、色々お話が聞けて
ためになるクラスでした。ワイキキにある、25ドルのユースホステルに泊まっておられ
る方や10日前に飛行機を取ってこられた方もいらっしゃって、色々な選択肢があること
思いました。また現地日本人コーディネーターのKaoriさんやSeikoさんにもお世話にな
り、ありがとうございました。ワイキキから、AMRまでの送迎用のリムジンはイスがすべ
る感じで、見た目に反して窮屈でしたが、Kaoriさんの車は広くて楽でした。
一度もワイキキビーチで泳いだこともなく、観光もしていませんが、毎回来てよかったと
思います。

今回はHIS関西で、2ヶ月くらい前に電話で予約したのですが、飛行機代約12万、その他
手数料2万5千円、5泊のホテル代3万6千円で、飛行機ホテル代の合計は18万円でした。

AMR-Hawaii 99-840 Iwaiwa st., Aiea, HI 96701 U.S.A.
http://tinyurl.com/2949jcv

posted by jemta at 10:35| 日記

2010年06月08日

Philips ハートスタートFR2+ 部品故障の恐れでリコール

おはようございます。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

昨年11月に日本光電のAEDの4機種で11万台のクラスTの回収がありましたが、これは国内
の総AED台数の約半分とのことでした。
http://jemta.org/index_091124.html
今月今度はフィリップスのAEDのクラスUの回収が発表され、1万台の回収とのことです。

(尚、AHAは特定のメーカーのAEDを推奨してはいません。
 BLSコースでは、全メーカーのAEDを紹介しています。
 コースではAEDトレーナーを使用して訓練しますが、
 本物も手にとってご覧いただいています。)

■AEDリコール Philips ハートスタートFR2+ 11114台(2007/5〜2010/5販売)
 クラスU 2010/06/01      機種:M3860A、 M3861A、M3840A、M3841A
 通常の製品に比べて故障率の高いボルテージディテクタと呼ばれる電子部品が搭載され
 ている可能性があり、バッテリが早期に消耗したり、電源が入らなくなる可能性がある
 ため予防措置として自主回収するとのことです。

 PMDA医薬品医療機器総合機構 医薬品等の回収に関する情報
 http://www.info.pmda.go.jp/rgo/MainServlet?recallno=2-3931
 2010年度クラスU一覧
 http://www.info.pmda.go.jp/kaisyuu/rcidx10-2k.html
 PHILIPS社製品情報AED・除細動器
 http://www.healthcare.philips.com/jp_ja/products/resuscitation/index.wpd
 ハートスタートFR2+に関する重要なお知らせ (2010年6月)
 http://tinyurl.com/28lx74q
 http://www.fukuda.co.jp/
 10年06月01日 回収情報 半自動除細動器 ハートスタート FR2+ 自主回収のお知らせ
 (株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン)
 http://www.fukuda.co.jp/recall/index.html#r100601
 フクダ電子 回収・安全情報
 http://www.fukuda.co.jp/recall/pdf/r100601.pdf

・回収対象製品かどうかは、以下で製造番号を入力すると確認できます。
 (製造番号は、カバー裏面のネジを2個はずし、下の方のシールに書かれています)
 http://www3.medical.philips.com/resources/hsg/docs/en-us/custom/fr2PlusAction_ja-jp.asp
・以下は危惧される具体的な健康被害のメーカー説明です。
 当該電子部品の故障が発生し、バッテリが早期に消耗した場合は、ステータス・インジ
 ケータによる表示と警告音により、使用注意状態を知らせます。この場合は、早期のバ
 ッテリ交換が必要となりますが、まだ使用はできます。また、まれに電源が入らない故
 障状態がありますが、その場合はステータス・インジケータに使用不可状態が表示がさ
 れます。そのため、添付文書に記載のとおりステータス・インジケータを毎日確認する
 ことにより機器が使用注意状態または、使用不可状態にあることを事前に発見すること
 ができますので重篤な健康被害は回避できると考えます。

補足:回収のクラス分類について
クラス分類とは、回収される製品によりもたらされる健康への危険性の程度により、個別
回収ごとに、T、U、Vの数字が割り当てられるものです。
・クラスT その製品の使用等が、重篤な健康被害又は死亡の原因となり得る状況です。
・クラスU その製品の使用等が、一時的な若しくは医学的に治癒可能な健康被害の原因
      となる可能性があるか又は重篤な健康被害のおそれはまず考えられない状況
      です。
・クラスV その製品の使用等が、健康被害の原因となるとはまず考えられない状況です。

posted by jemta at 10:26| 日記

2010年05月20日

窒息事故とこんにゃくゼリーの形状に対する法規制


こんばんは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。
国内の主な不慮の事故の死亡数において、溺死、火災、中毒、転倒などに比較して、窒息
事故による死亡数は増加傾向にあり、2008年の時点で年間約1万人、種類別では窒息がも
っとも多いです。

図2主な不慮の事故の種類別にみた死亡数の年次推移
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/furyo10/01.html
100520_furyo.jpg

こんにゃくゼリーに関しては、大手メーカがその製品を一時製造中止にしたあと、また復
活しています。また事故があった時は小売店でも注意喚起の表示がありましたが、国民生
活センターが南関東で行った調査によると7割の店舗で警告を表示していなかったとのこ
とです。岡山のスーパーでも以前は手書きの注意喚起の表示がありましたが、現在はほと
んど見られず、事故を起した別のメーカーの製品も並べられています。
消費者庁は18日に、ゼリーの形状に法規制をかけるのは難しいとの見解を示したとのこ
とです。

・10年間に17人のこんにゃくゼリーの窒息死亡事故。
 うち10人が未来ある子供でした。
 特定の製品に対する事故であるので、製造者、販売者、消費者共にさらに対策が必要。
・年間1万人の窒息死亡事故。事故を防ぐ注意喚起と、起きた場合の対策、
 解除方法の啓蒙が必要だと思います。

こんにゃくゼリー窒息死:消費者庁「形状など規制は困難」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100519ddm041040067000c.html
消費者庁 こんにゃく入りゼリーをはじめとする食品等に起因する
窒息事故の防止に関する取組みについて
http://www.caa.go.jp/safety/index2.html
消費者庁5月19日 こんにゃく入りゼリーによる窒息事故の再発防止策の周知徹底について
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/100519kouhyou_3.pdf


posted by jemta at 23:56| 日記

2010年05月19日

AHA アメリカ任天堂とのパートナーシップを締結2


こんばんは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

昨日ご紹介した上記の記事ですが、気になったのでもう少し調べました。
この提携により、単なるゲーム機が重要な健康増進グッズになるのかもしれません。

・米国の健康問題の一つである肥満は心疾患の要因であり同国の死因の中でも一番多い。
・AHAの調査によると、70%の米国人は定期的な運動をしていません。
・ほとんど運動しない人の40%は「運動が楽しくない」と回答。
・効率的で楽しい運動ができるゲームを開発し、健康増進の取り組みを開始。
・米国民の肥満対策と運動不足解消に任天堂の家庭用ビデオゲーム機Wiiを活用。
・もともと任天堂は、Wii Fitなどで健康的なライフスタイルを提案していました。
・AHAは任天堂の職場での健康増進を評価し「Start! Fit-Friendly Company」と指定。
・任天堂と提携し「Wii Fit Plus」「Wii Sports Resort」のゲームを利用。
・今夏から、AHAのロゴマークを上記商品パッケージにつける。
・AHAは今夏国内全土で「Start! Health Walk」イベントを開催。製品デモを実施。
・AHAと任天堂共同で情報提供サイトも立ち上げ。
 http://www.activeplaynow.com/
・今後発表予定の「Wii バイタリティーセンサー」を使うことも予想されます。
・年内には、科学、ヘルスケア、フィットネス、ゲームコミュニティーのサミット開催
・任天堂は今回、AHAに150万ドル(1億4千万円程度)を寄付?。

任天堂、米心臓病協会と提携 健康的な生活を促進
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1005/18/news102.html
任天堂、肥満予防で米心臓病協会と協力
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2728177/5775940
任天堂、アメリカ心臓協会と提携--アクティブな遊びで健康増進
http://japan.gamespot.com/news/story/0,3800076565,20413559,00.htm
Wii」で健康づくり 任天堂が米心臓協会と連携
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100518/biz1005181021003-n1.htm
米国心臓協会と任天堂、健康的なライフスタイル促進で協力
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100518/348111/
ADDING MULTIMEDIA American Heart Association and Nintendo Join Forces to
Promote Healthy Living Through Active-Play Video Games
http://www.businesswire.com/portal/site/home/permalink/?ndmViewId=news_view&newsId=20100517006282&newsLang=en
任天堂とアメリカ心臓協会が「健康的なライフスタイル」の提案で協力することを発表
http://www.gamememo.com/2010/05/18/nintendo-american-heart-association/
任天堂がアメリカ心臓協会と協力して「Wii バイタリティーセンサー」を来週発表?
http://www.gamememo.com/2010/05/15/nintendo-aha-event/

posted by jemta at 23:53| 日記

2010年05月18日

AHA アメリカ任天堂とのパートナーシップを締結


こんばんは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。
アメリカ心臓協会(AHA )は、日本でいう循環器学会で、世界最大の循環器学会だと思いま
す。BLS、ACLS、PALS、NRPに関わる ECC関係の学術的な活動だけでなく、健康管理に
かかわる世界最大のボランティア団体を自称しており、学会の枠を離れて色々な社会的な
活動をしています。

昨日、アメリカ心臓協会は任天堂とのパートナーシップを締結したと発表しました。
AHAのホームページ
http://www.americanheart.org/
のトップで紹介されています。

活動的なプレイと健康的なライフスタイル
私たちは、健康的なライフスタイルの一部として、積極的に体を動かすことを推進するた
め、アメリカ任天堂と提携しました。アクティブプレイビデオゲームは、家族がお互いに
毎日もっとエクササイズをして、質の高い時間を過ごすための素晴らしい選択です。私た
ちの任天堂との関係と、どのようにして、あなたが毎日もっと体を動かすことを具現化で
きるかを学んでください。
http://beta.heart.org/HEARTORG/GettingHealthy/PhysicalActivity/GettingActive/Getting-Active_UCM_001189_SubHomePage.jsp


■American Heart Association and Nintendo of America Online Information Center
Nintendo and American Heart Association
http://www.activeplaynow.com/

■任天堂、アメリカ心臓協会(AHA)とのパートナーシップを締結
http://jp.joystiq.com/2010/05/17/aha/
任天堂とアメリカ心臓協会(AHA)がパートナーシップの締結を発表しました。目的は
Wii SportsシリーズやWii Fit、そしてWii本体そのものを 「健康的なライフスタイルを
支える重要な一部」としてユーザーに提唱していくこと。すでに公式サイトも開設されて
おり、医療分野から様々な学者を集めアクティブゲームの効果を検討するイノベーション
サミットの開催も予定しています。
Wii SportsとWii Fitのパッケージには今後AHAの承認マークが貼られ、健康診断書に色々
怖い事が書かれている人にとっては 「俺、やせるためにWiiが必要なんだ・・・」という
Wii購入の大義名分を得ることになります。なお、誰もが期待した Wii Vitality Sensor
についての発表はありません。

■任天堂、アメリカ心臓協会とのパートナーシップを発表
http://gs.inside-games.jp/news/232/23250.html
任天堂とアメリカ心臓協会(AHA)が17日に実施したプレス向け発表会で、両社がパートナ
ーシップを結んだことを発表しました。これにより、Wii Fit PlusやWii Sports Resort
といったパッケージには、AHAの承認マークが加えられるそうです。
世界的権威のあるアメリカ心臓協会と任天堂のパートナーシップは、活動的なゲームを健
康なライフスタイルの一部として推奨する事を共通の目標として掲げています。
今後任天堂とAHAは、様々な分野の代表を集め、活動的なテレビゲームの恩恵と相乗効果
に関した“Innovation Summit”の主催も予定しているとのこと。
尚、今回の発表会で続報が期待されていたWii Vitality Sensorに関しては、この場で発
表は無かった模様です。


posted by jemta at 23:57| 日記

2010年05月17日

新しい創傷治療 ラップ療法実験(手のひらの表皮)


こんばんは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

5月5日にご紹介しましたが、ラップ療法の実験結果をまとめたいと思います。
http://jemta.sblo.jp/article/37591178.html
夏井先生の新しい創傷治療のホームページを参照しました。
http://www.wound-treatment.jp/

■ケガの状況
次の写真はケガをした直後のものです。
100505-14hand.jpg
夕方遅く庭でちいさなスコップを使って土いじりをし、終わって手をみたら、右手の手の
ひらに直径12mm程度、丸く表皮がはかれて、真皮がむき出しになっていました。痛みはあ
りませんでした。流水でよくあらい、念のため新しい歯ブラシを使い、流水でよく創傷部
分と周囲を洗いました。消毒はせず、少し大きめの食品ラップを貼り湿潤環境を保ちなが
ら治療を開始しました。
ラップは1日に1回は取り替えましたが、手を使うとはがれるので10枚程度使用しまし
た。はじめは皮膚用のテープを使っていましたが、大きくてゴワゴワしてあまりよくなか
ったので、粘着剤に大した違いはないと思い、事務用の両面テープで試しました。あらか
じめラップに周囲になるようハシゴのような形で両面テープを貼って、その後はさみで切
って作っておいて使いましたが、小さくて済み、私の場合はかぶれなどの問題はなかった
です。ラップを張り替えるときに、テープの部分はアルコールで拭き、粘着部分の位置が
変わるようにしました。次の写真は2日目のものです。
100505-14hand2.jpg


■治癒の過程
0日目 ラップを貼り、治療を開始しました。
    透明なラップから創傷部分を見ると、細胞成長因子(Growth Factor)が分泌され
    て濡れているのがわかりました。
1日目 ほとんど変化せず。濡れたまま。
2日目 創傷部分は変化なし。濡れたまま。創傷部分と正常な皮膚の境界の部分で、正常
    な皮膚の一部が白くなってふやけていました。手のひらは他の皮膚とは違い、毛
    がなく、ラップ治療にはむかないのかと思い、止めようと思いました。
    私の予想では、創傷部分に、血小板、好中球、マクロファージ、繊維芽細胞が集
    まってきて表皮細胞が傷の表面を覆うとイメージしていたのですが、創傷部分は
    あいかわらずへこんだままです。(後でわかりましたが、私の手の細胞は、上に
    作るのではなく凹んだ下の皮膚を上皮化する選択をしたようです)
    また、夏井先生のHPで「手のひら」のキーワードがなかったためです。ただよく
    探すと毛がない手指側の治療例とか、創傷周囲が白くなっていたものもあったた
    め、このまま続けることにしました。
3日目 創傷部分の色が赤色から白っぽいピンク色に変化しはじめました。
4日目 今まで濡れていた創傷部分が乾いてきました。湿潤液がなくなりました。
5日目 ラップをはずしました。
    (乾いて1日たったのと、ラップの周囲のテープの余白部分の皮膚が少し、
    白くなったためです。
10日目 創傷部分は凹んだままですが、凹んだ部分の皮膚は普通の皮膚とおなじになって
    います。

次の写真で、上の段が創傷部分で、下の部分は創傷の周囲の正常の皮膚です。
100505-14.jpg

■治癒の過程評価の一提案
上記の写真データを使って、まず創傷領域と正常な皮膚の領域のピクセル毎のばらつきを
なくすため、RGB (赤緑青)値の値を平均してその日の代表値を算出しました。また、毎回
の撮影では同条件になるようにしたつもりでしたが、そうなっていませんでしたので、以
下の方法で補正して、治癒の評価ができるような数値化を考えました。

100505-14rgb.jpg
図2.正常皮膚の各撮影日毎のRGBの値
 同じ正常皮膚でありながら撮影の条件が違っているため、RGB値が違います。
 n日目の(R+G+B)=Enとし、Enの平均値EA=399.8を求めました。
図3.正常皮膚補正後のRGB値の値
 n日目のEn*Cn=EAになるような、各撮影日毎の補正値Cnを求めました。
図4.補正後の創傷部分のRGB値
 n日目のR,G,B値にその日の補正値Cnを掛けて補正しました。


図4のグラフで治癒を評価することができるのではないかと思います。創傷治療を開始し
から5日目まで、RGB値は上がっています。RGB値が上がるということは、色が白っぽく
なることを意味します。創傷部分ははじめは赤っぽいです。赤っぽいということは他の
GB値よりR値が大きいことを意味します。また、濃い「赤」から淡い「赤」になるに従っ
て、R値は大きくなります。5日を過ぎるとRGBの値は一定になっています。
(この図からは、R値は1日目まで少し下がり(赤が濃くなって)その後、上がっています)

実際に、約5日で、創傷部分を気にすることなくなりました。創傷部分を気にすることな
く水で洗ったりできるようになりました。次の写真は11日後のものです。
100505-14hand3.jpg


■結論
・かさぶたができずに5日くらいで治りました。
・ラップで湿潤環境を作ると、創傷部分は4日ほど濡れていました。
・この細胞成長因子液には匂いがあり、ラップを交換するときにわかりました。
・コントロールがないので、ラップ療法が従来の方法と比べて早く治るか否かは不明です
 が、別の手にある1mm×4mmくらいの切り傷とくらべると早く治ったと思います。


posted by jemta at 23:56| 日記

2010年05月16日

イルコア 2010コンセンサス−128 Worksheet-BLS-(BLS-0004B)-95



こんばんは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

今回の投稿も、Worksheet 2010の中の一次救命処置 Basic Life Support (BLS)
の中のBLS-004B
http://www.americanheart.org/downloadable/heart/1264520927027BLS-004B%2003-Oct-2009.pdf
に関してです。
BLS-004Bのタスクフォースは、
「病院外(自宅も含む)で心停止した成人と小児傷病者において、
 伝統的なEMSの対応とは対照的に
 パブリックアクセスのAEDプログラムの推進は、
 自己心拍の再開や蘇生の功を奏する転帰を改善するか?」です。

今まで和訳してきたBLS-004Bの拙訳が終了しました。
以下にまとめています。
http://jemta.org/index_ilcor2010q_bls004b.html

今年の1月31日から始めて、5月15日に終了しました。
最初の説明のページと本文56ページの拙訳で103日でした。
これで、ILCOR2010に関して、
横方向の一覧(Questions 2010、タスクフォース名一覧)和訳と
縦方向の1つのワークシート和訳ができました。
ありがとうございました。


posted by jemta at 23:53| 日記