2012年11月05日

「iPS細胞の京大の山中伸弥先生、ノーベル医学・生理学賞受賞」関連のつぶやき


こんにちは。AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。
最近の私のつぶやきのうち、山中伸弥先生に関するものを以下古い順にまとめました。

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iPS細胞の京大の山中伸弥先生、ノーベル医学生理学賞おめでとうございます。
カメラの前でも「現場に戻って研究を続けます」と真摯で謙虚な態度は高潔な印象でした。
21時のNHKのインタビューで山中先生は「網膜変性の臨床研究がもう始まる。
神戸の高橋政代先生の所が最も進んでいる」と紹介。
                              2012年10月8日 - 6:48

山中先生の講演会での目標は少なくとも1回は笑いをとることのこと。
研修医時代のエピソード。
中学からの親友の局所麻酔手術。
普通10分で終わるのが1時間かかった。
山中先生「すまん」
親友「すまんて、どういうことや。ほんまたのむで。。」
手先が器用でなかったので基礎研究の道をめざしたと。
                              2012年10月9日 - 7:34

山中伸弥先生は中学2年生の夏休みの自由研究で
友達30人の協力も得てエビングハウスの忘却曲線に似た結果を得た。
記憶は学習後2時間まで一定で下がり、その後は一定だった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E6%9B%B2%E7%B7%9A
                              2012年10月11日 - 0:10

山中伸弥先生は、「家内(知佳さん)は絶対記者会見にはでないと言ってましたが、
広報の方から『出ないと個別に取材されて逆に大変になる』と説得されて
記者会見に出ました」と。
アメリカ留学の時も、奥様は医師としての自分の仕事を中断して付いて来てくれたと
大変感謝されていました。
                              2012年10月11日 - 0:12

人の体の細胞は皮膚細胞、血液細胞など260種類の細胞からできています。
分化後の細胞の核の初期化はジョンガードン先生が予言してました。
iPS細胞開発以前に、ある細胞に特定の遺伝子を入れると
別の種類の細胞になる実験結果はでていました。
iPS細胞はどの細胞にも分化可能な幹細胞です。
                              2012年10月11日 - 0:13

山中伸弥先生には弟子の高橋和利さんがいた。
細胞初期化の為に注入する24個の遺伝子候補。
どれが有効か。
膨大な実験計画に苦悩中、
高橋さんが一言。
「全部いれてみたらどうですか」と。
成功。
がどれが効いたか?
「ひとずつ抜いたら」
これがiPSの成功に。http://tinyurl.com/9664qmc
                              2012年10月11日 - 0:16

高橋和利さんは、山中先生が奈良で初めて研究室を持った時に門をたたいた。
高橋さんは工学部出身で、「成績は一番悪く、経験も実績もない落ちこぼれ」と。
山中先生は器具の握り方から実験のやり方を手取り足取り指導。
5年後高橋さんは山中先生を追って移った京大の研究で今回の活躍をみせた。
                              2012年10月11日 - 0:17

山中伸弥先生「研究は真理を探究する仕事。
1枚1枚ベールをはがしていく。
1枚はがしても次のベールがある。
途中の1枚1枚も等しく大切。
たまたま最後の1枚をめくった運のいい研究者が人が脚光をあびるが、
今回の受賞はジョン・ガードン先生のおかげ。
50年間の偉業にのっかった成果。」と。
                              2012年10月11日 - 0:18

ジョン・ガードン先生は会見で「今回の受賞は山中先生のおかげ」と。
山中伸弥先生は「ガードン先生のおかげ」と。
また会見では一番に高橋さんの功績を高く宣揚。
高橋さんは「あの時は実験ノート千ページの中のたった1ページの出来事」と謙遜。
私は今まで見た受賞者の中で一番高潔さを感じました。
                              2012年10月11日 - 0:21

ジョン・ガードン×山中伸弥(×高橋和利)=ノーベル医学生理学賞では。
高橋さんは表面にでていませんが山中・高橋の師弟の勝利。
違う性格の人同士の方が成果がでる。
畑違いの高橋さんを受け入れ
「失敗してもいい。その時は山中クリニックの受付で雇う」と。
差異への尊重が桜梅桃李の個性を薫発。
                              2012年10月12日 - 7:06

今回の受賞でガードン先生が最も幸せなのでは。
50年前の研究が今評価された。
若いときにご馳走を知ると後の楽しみがなくなる。
ガードン先生に「科学者になるのは無理」、山中先生に「じゃまなか」と言った人がいた。
しかしこの”敵”がもっとも自分を強くしてくれる第一の味方ではないかと思います。
                              2012年10月12日 - 7:08

ノーベル賞受賞の山中伸弥先生のCellの論文は初めてマウスでiPS細胞を作製したもの。
著者はKazutoshi Takahashi and Shinya Yamanakaで
高橋さんがFirst Author。
山中先生の高潔さを感じました。http://tinyurl.com/8wndgk5
                              2012年10月13日 - 7:50

NHKスペシャルノーベル賞・山中伸弥iPS細胞"革命"を見ました。
米国留学中に恩師から
「研究者として成功するためには VW (Vision and Hard Work) が大切だ」と教えられた。
「予想できなかったことも大切な結果。」
「実験こそが自信になる。」
「自然は先生の中の先生」と。
                              2012年10月21日 - 7:07

高橋さんは細胞を初期化する遺伝子候補24個のうちどれが効くのかの実験で、
初めはそれぞれ1つずつ入れたシャーレを合計24個作り、
そして独自に25番目のシャーレに24個全て入れた実験したら、
この25番目のシャーレのみ細胞の初期化がみられ、
これが研究のブレークスルーになったと。
                              2012年10月21日 - 7:08

ノーベル医学生理学賞受賞後初めて、
アメリカの学会でお二人が再会された旨のニュースを見ました。
会見で、
山中先生「彼はまだアクティブに活動されている研究者です。
20年後、私も彼のようになりたいと思います。髪も(笑い)」
ゴードン先生「彼がいなければ私の功績は消えています。」と。
                             2012年10月24日 - 20:09
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posted by jemta at 12:52| 日記

2012年05月21日

部分日食in岡山BLS


こんにちは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

今朝、日本では932年ぶりに広範囲に金環日食の天体ショーが
展開されました。
拙BLSサイトのある岡山市は金環日食手前の部分日食(食分0.93)でした。
6:17から日食が始まり、7:28:55が食の最大で、8:52が食の終わりでした。
以下のサイトを参照して観察しました。
http://homepage2.nifty.com/turupura/nissyoku/2012kinkan/kakuchi/08_chugoku.html


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■部分日食撮影
 スマホのレンズの前にソーラーグラスをつけて撮影しました。
 6:09から9:00まで、上記リンクの時刻間隔を参考にして撮影しました。
20120521.jpg

 ・最大食の時(7:30頃)は10回くらい試しましたが何故か写りませんでした。
  他の時刻ではそれぞれ1回のトライで撮れました。
  動画では取れましたので、7:33のMOVの写真は動画からのスナップショットです。
 ・自動露光だったので太陽の大きさがバラバラでしたが、欠けの形は確認できました。
 ・左上から欠け始め、右下に抜ける形で、上記のリンクとは撮影結果は異なりました。

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■風景撮影
 デジカメを三脚に固定して、一番暗い手動露光モードで
 岡山市の水源である旭川の周辺で、東南方向を撮りました。
20120521_f.jpg

 食分が0.93であり、ほぼ金冠日食に近いため、
 周囲の風景も暗くなるかもしれないと期待していましたが、
 ほとんど明るさは変らず、そう思ってみると少し暗いかなと思うくらいで、
 言われなければわからない程度でした。
 太陽系の中心である太陽のスケールの大きさに新たな感動を覚えたところです。

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■目視
 ・ソーラーグラスをかけて太陽を見ると欠けているのがはっきりわかりました。
 ・ピンホールを使って太陽のイメージを見てみましたが、小さくて不鮮明でした。
 ・今年の6月6日は太陽−金星−地球がほぼ1直線状となり,
  金星が黒い点となって太陽の前を横切っていく
  「金星の日面経過」が見られ、
  また8月14日には月が金星の前を横切って金星を隠してしまう「金星食」が
  見られるそうで、宇宙のロマンに期することのできるいい年だと思います。
  天体を見ることは。「宇宙の中の自分」、また「自分の中の宇宙」を
  考えることのできるいい機会だと思います。
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■使用ツール
部分日食撮影
 ・ソーラーグラス521(¥398)
   CE(欧州基準) 株アリーブ produced by CUTE BLACK
20120521_g1.jpg

 ・iphone4S(カメラ、自動露光)
風景撮影
 ・デジカメ カシオEXILIM EX-Z270
   ISO感度:手動設定 ISO64
目視用
 ・太陽観察ソーラーグラス(¥980)
20120521_g2.jpg

  高品位遮光ガラスDIN EN169:2003

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posted by jemta at 16:29| 日記

2012年04月29日

解剖学のすばらしいホームページ

こんばんは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

AHAのBLSコースやファーストエイドコースには医学部の学生の方もよく来られています。
本投稿は、先日コースに参加された学生さんからのご質問に対するご回答の一部です。

何年か前から拝見していますが、慶応大学の解剖学教室のホームページは、
圧倒されるボリュームで、非常にすばらしいホームページだと思います。
グレイの解剖学はPALSの教科書より安いですが、BLSの3倍くらいはします。
下記の慶応大学の電子教科書は誰でも無料で見れて、非常に詳細な画像データがあり
学生さんにはお勧めのページだと思います。
船戸和弥先生のホームページには、「医学の発展のために」とのサブタイトルが
書かれていますが、よくこれだけのものを作られたと思います。


電子教科書(慶應義塾大学医学部解剖学教室編)
http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/academic/
 ■系統解剖学 骨(骨格系)
  http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/osteologia/
 ■一般解剖学
  http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/generales/
 ■解剖学テキスト
  http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/anatomy/anatomy.html
 ■船戸和弥先生のホームページ
  http://web.sc.itc.keio.ac.jp/~funatoka/

この他、以下のホームページ等も興味深いです。
[SHING PICTS] MEDICAL ILLUSTRATION
(心臓の3Dモデル、代謝系のアニメーション)
http://www.mars.dti.ne.jp/~hisakial/index.html

Instant Anatomy(各部のイラストが豊富です。)
http://www.instantanatomy.net/index.html
posted by jemta at 20:45| 日記

2011年07月07日

ボランティア団体向け無料救命講習コース募集を開始しました。

こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。

今日は七夕ですね。
暑い日が続く中で、雨だと気温も下がり、ほっとする今日でした。

もうすぐ、夏休みです。
夏休みを目前にして、
ボランティア団体向け無料救命講習コース
http://jemta.org/index_ff.html
を始めました。

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■目的
日本では、1日約100人以上の方が、心室細動(しんしつさいどう)による
突然死で亡くなっています。
「心室細動」は、突然、心臓が不整脈をおこして血液を送り出せなくなる病気です。
誰でも起きる可能性があり、普段の生活の中や、又スポーツ中におきることもあります。
心室細動では脳への血流が止まり、4分で脳細胞が死に始め一旦死ぬと元に戻りません。
救急車を呼んでも平均約8分かかります。救急隊が到着してからでは救命は難しいです。
倒れてすぐに、近くの人がCPRをして、AEDで電気ショックすればほとんど助かります。
このコースでは、CPR(心肺蘇生法)のやり方とAEDについての講習を行います。

■参加できる方
・人のために、無償で、人に尽くす活動をされている団体、グループ。
・ボランティア活動をされている団体、グループ。
・地域貢献の活動を無償でされている団体、グループ。
・例えばPTAで、無償でプールの監視をされているグループなどはOKです。
 (職務、職責としての救命講習が必要な方は、
  AHAのBLSヘルスケアプロバイダーコースを受講下さい。)
・岡山県および隣県に在住されている方。
・小学生〜大人まで
・少なくとも代表の方がパソコンのメールでの連絡ができる団体・グループ。
・腰やひざを痛めておられる方、運動することが難しい方、
 妊娠中の方は参加はご遠慮下さい。

■コース内容
基本コース:成人と小児の心肺蘇生法(CPR)と窒息の解除、AEDデモ、119番通報。 
オプション:乳児の心肺蘇生法(CPR)と窒息の解除
基本コース:約2時間。  基本+乳児オプション時:約3時間。

■費用
受講料:無料
実費費用負担:
 コース開催には、
 会場費、機器消耗品(マネキンの人工肺、フェースシールド、消毒薬品)、
 器材運搬費用、テキスト代などの実費費用がかかります。
 この実費費用について、
 ・「実費負担する場合(お一人1000円以下)」と
 ・「実費負担しない場合」を
  申込時に選択できます。
  (日本救命協教会内に積み立て寄付金があり、それを割り当てできる場合のみ、
   「負担しない」を受け入れることができます)

7月と8月は、月に1件程度の受け入れを予定しています。
ボランティア活動をされておられる方は、受講できますので
夏休みを利用して、ご参加下さい。
コースはBLSが初めての方でも、楽しく、リラックスしてご参加できます。

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posted by jemta at 18:27| 日記

2011年05月28日

2011年8月の米国AHAコースのご案内

こんばんは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。

BLSインストラクターコースなど
2011年8月の米国AHAコースの案内ができました。
http://jemta.org/index_hawaii.html

日時:
8月20日(土) 16:00-24:00 PALSインストラクター 新・更
8月21日(日) 16:00-24:00 ACLSインストラクター 新・更
8月22日(月) 16:30-21:30 BLSインストラクター 新・更
8月22日(月) 8:00-16:00 PHTLSプロバイダー 1日目
8月23日(火) 16:30-21:30 BLSインストラクター 新・更
8月23日(火) 8:00-16:00 PHTLSプロバイダー 2日目
8月24日(水) 9:00-17:00 NRPプロバイダー
8月25日(木) 8:00-16:00 AMLS 1日目
8月26日(金) 8:00-16:00 AMLS 2日目

場所:全てAMRです。

PALS(Pediatric Advanced Life Support)
AHAアメリカ心臓協会 小児の2次救命インストラクターコース
ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)
AHAアメリカ心臓協会 成人の2次救命インストラクターコース
BLS(Basic Life Support)
AHAアメリカ心臓協会 乳児・小児・成人の1次救命インストラクターコース
PHTLS(Prehospital Trauma Life Support)
病院前外傷救急プロバイダーコース
NRP(Neonatal Resuscitaion Program)
AHAアメリカ心臓協会・AAPアメリカ小児科学会 新生児1次・2次蘇生プロバイダーコース
AMLS(Advanced Medical Life Support)
全米救命士協会 National Association of Emergency Medical Technicians (NAEMT)

ご興味のある方はどうぞ。
posted by jemta at 23:26| 日記

2011年01月31日

AHA岡山BLS JEMTA通信 2011年1月号

みなさま、こんばんは。
AHA岡山BLS・JEMTA(ジェムタ)日本救命協会の久我です。

寒い日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか?
早いもので明日からもう2月です。

■(1)最新G2010準拠のBLSコース開始
AHAは、昨年10月にガイドラインG2010を発表し、
12月中にコースで使う教材を用意する旨アナウンスしていました。
AHAの3つのECCコース
・BLS (乳児・小児・成人の1次救命)
・ACLS(成人の2次救命)
・PALS(小児の2次救命)
はアメリカを初めとして、日本を含む世界中で
遅くとも3月からは全てG2010準拠コースとなります。

AHA岡山BLSでは、今月からG2010準拠BLSコースを始めました。
看護師の方に誘われご一緒に参加された医療職でない一般の方も、
これまで同様楽しく熱心にご参加され、無事合格修了されています。
国内のG2010の公開BLSコースを調査された方によると、今月までに
G2010コースを始めた都道府県は全国で4つとのことでした。

■(2)今後2010準拠のBLSコースを新規・更新受講される方
新しいG2010のテキストはまだ発行されていません。2011年 3〜4月
に英語版が発売され、日本語版はそれから1〜2ヵ月後に発売される
予定です。それまでの当分の間は受講生教材として以下を使います。
・旧ガイドラインG2005のテキスト
・G2010のハイライト日本語版(オプション)
 http://jemta.org/highlights.pdf
 「ヘルスケアプロバイダーによるBLS」の章
  [P(7/32)〜P(10/32)]をご覧下さい。
・G2010のCPRの具体的な手順は以下に簡単にまとめています。
 http://jemta.org/usr/point1.html

■(3)旧G2005のプロバイダーの方
・ガイドラインが新しくなったからといって、取得済みのカードの
 有効期限が切れていない方が、再度新しいコースを受講する必要
 はありません。 AHAはガイドラインを発表した時のFAQで、カード
 の有効期限内は資格が有効である旨の解答をしています。次の更
 新の時に新しいガイドラインのアップデートをされれば結構だと
 思います。(現場でG2005の手順で処置をされても結構です。)
・もちろん有効期限前でもアップデート受講はできます。この場合
 新しい有効期限はその受講された月から2年間です。

FAQ:science and training changes published in the 2010 AHA
  Guidelines for CPR & ECC.
Q: If I just took a CPR or ECC course, will I need to take
  the class again?
A: No, anyone who took an AHA CPR, first aid or advanced
  cardiovascular care course prior to the release of new
  Guidelines does not need to take the course again until
  it is time for retraining.
  For credentialed courses, course completion cards are
  recognized as valid for two years by the AHA, regardless
  of the science changes.
  An employer or regulatory agency may set specific
  requirements for either an in-service update, or require
  employees to retake the course with the new Guidelines

■BIOMEDISオンライン(国際医学会議専門のニュースと動画)
学術総会の発表などをスライドと日本語同時通訳で見聞できます。
勉強になるサイトだと思います。
http://www.biomedisonline.jp/
AHA2010ハイライト
http://www.biomedisonline.jp/aha2010hl/
心肺蘇生法CPR50周年
http://www.biomedisonline.jp/cpr50/

それでは、寒いので風邪など召さぬよう、
今後のご活躍をお祈り申し上げます。

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AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
代表 久我清
〒700-0927
岡山市北区西古松2-26-22
BIOオフィス1016アイラボ内
tel : 080-6324-5577
fax : 086-228-3727
e-mail: kuga@jemta.org
URL : http://jemta.org/
mobile: kuga-okayama@ezweb.ne.jp
---------------------------------------
・岡山市でAHAのBLSコースをほぼ毎週開催。
・4名以上なら職場でBLSを開催できます。
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
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posted by jemta at 21:05| 日記

2010年12月19日

感動しました。あいちクローバーのプローモションビデオ「繋ぐ命」

こんばんは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。

NPO法人あいちクローバーのプローモションビデオ「繋ぐ命」を見て大変感動しました。
映像も、音楽も、文章も、すべてにおいて感動しました。



(上記画面の右下のボタンを押すと最大画面表示できます。
 その後、画面の中央の再生ボタンを押してください。
 [Esc]ボタンを押すと最大表示から元に戻れます)
このビデオはたまたま見つけたのですが、感動して20回くらい見ました。(^_^;)

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■NPO法人あいちクローバー
101219_aichi.gif
 (あい:愛、ち:地域社会、クローバー:幸せ)
  http://aiclover.exblog.jp/
  http://tinyurl.com/2d7bwlh
  福元博樹(43)代表 http://www.ssc-web.jp/index.php?ID=17

 NPO法人あいちクローバーは、医師・看護師・会社員の方などからなる
 約50人のメンバーから構成されています。平成20年4月から名古屋市内で
 AED・CPR普及のための市民向け講習会、PUSHセミナー、シンジウム、
 AED寄贈設置など積極的な活動をされておられます。
 今年の10月11日(体育の日)、「名古屋スポーツフェスティバルランド2010」にて
 NCA名古屋コニュニケーションアート専門学校とNPO法人あいちクロバーで
 共同で制作されたAED普及ミュージカル「AEDワンダフォー」は
 あまりに反響が大きかったため、(株)SPEEDRICH社会貢献部の協力で
 PV制作することになったそうです。

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■あいちクローバー【PV】繋ぐ命 プローモションビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=z5SidgJGI5w


繋ぐ命

登場人物から
From a character to you

この物語の主人公である皆様へ
Dear you, hero of your own life

NPO法人 あいちクローバー
NPO Aichi Clover


 ある人は人が死ねば
 ただのモノになるだけだというけれど

 私たちは将来モノになるの?

 それは
 正しいのかもしれないけれど

 あなたを知った今
 私はそうは思わない

 もしあなたがいなくなってしまったら

 この世界はあるのかしら?

 以前、何かで読んだことがある

 この世界は
 自分がいなくなると
 消えて無くなるんだって

 馬鹿な話と思うかもしれない

 だけど誰も証明できない

 そう、

 あなたはこの世界の
 代役のきかない主人公

 人を助けることに
 勇気なんていらない

 ヒーローになる勇気なんていらない

 だってあなたは
 最初からこの物語の
 ヒーロー(主人公)なんだから


(上記クレジットは、上記動画の中からの引用です)

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以下は。全く個人的な感想です。

人の心には。他者の生命まで損なうような修羅の一念から
自分の身を犠牲にしてまでも、他者を救う菩薩の一念までを含めて、
種々に本来具足しているものだと思います。

対境である登場人物を見て起こる自分の一念を確認でき、
このビデオには大変、励まされた思いでした。

私たちはこれまで多数の死を見ており、
個々の死によっても、
この自分たちのこの世界が何も変わっていないことを皆知っています。
それにも関わらず、あえて
「この世界は自分がいなくなると消えて無くなるんだって」とする
捉え方には深みを感じました。
−−−自分の死は恐ろしいです。
その恐ろしさの原因の一因は、自分が死んでも世の中は何も変わらず、
一個の自己の小ささを認識することによる怯えだと思いました。
これに対して、上記の生死観は、
小さな自我の克服と自らの存在価値を高めるように
激励しているように感じます。

例えばリスクを伴うような救命活動をすることも、
それは極めてまれであっても日常の生活の一部であり、他のことではなく、
本来自分に具足している菩薩の一念を顕現することに他ならず、
それは自他共の生命の尊厳に対する認識に基づくものであり、
小さな自我の克服と自己の存在価値を高めることだと思います。
「使命」という字は、命を使うと書きますが、
それは自分の時間と体を使って、生きているこの瞬間瞬間で
現実の世界において、自分が自分であることの証明をすることだと思います。

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posted by jemta at 21:53| 日記

2010年12月11日

AHA-BLSヘルスケアプロバイダー向けG2010・CAB手順デモビデオのリリース

こんにちは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

予告どおり、AHAからG2010のBLSヘルスケアプロバイダーコースの
暫定教材としてのCPRの新しいCAB手順のデモビデオがリリースされました。

ダウンロードして何度か見て解析しました。
11/12にシカゴでのインストラクターコンファレンスの中で示されたビデオと
同じような内容でした。

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■BLSヘルスケアプロバイダー向けC-A-Bデモ映像

(1)反応の確認
  両肩を叩いて、「大丈夫ですか?」と呼びかける。
  胸が動いているかどうかを目で確認する。
 (*注:デモでは約3秒間、胸を見ています)
(2)救急対応システムへの通報とAEDを持ってくるよう依頼
(3)脈拍の確認
  頚動脈の確認に10秒以上かけてはいけません。
  (*注:デモでは約5秒間、脈拍を触診しています)
  脈があれば人工呼吸を行う。
  10秒以内に脈拍を確認できければ、CPRを開始する。
  直ちに30回の胸骨圧迫と2回の人工呼吸を行う。
(4)除細動
  すぐにAEDか除細動器をつなぎ、ショックを行う。

(1)Check for Responsiveness
  tap shoulders. "Are you all right?"
  Scan chest movement.
(2)Activate Emergency Response and get an AED
(3)Circulation
  Check the carotid pulse for no more than 10 seconds.
  If you find a pulse, support patient with rescue breath.
  If you can't feel a pulse within 10 seconds,initiate CPR.
  Immediately give 30 chest compressions followed by 2 breaths.
(4)Defibrillation
  As soon as possible connect a AED or defibrillator
  undefendecated? deliver a shock.

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■BLSヘルスケアプロバイダーの方
・上記のデモビデオは、G2010のBLSコースでご覧になれます。
 全てのAHAのコース(BLS,ACLS,PALS)のG2010版は、
 遅くとも2011年3月1日には開始されます。
 ・暫定教材G2010BLSコース(旧G2005のテキストとDVDと暫定教材を使います)
 ・正式教材G2010BLSコース(G2010の正式教材(英語版)は2011年3月リリース予定)
 ・正式教材G2010BLSコース(G2010の正式教材(日本語版)は英語版リリースのあと)
・最近G2005で受講された方は、また2年後に更新のためにコースを受講される時には、
 完全にG2010の日本語版に移行できていると思いますので、受講しやすいと思います。
 (暫定版コースは、旧ビデオを使いますし、3月リリース正式教材は英語ですので、
  G2010日本語版に比べて、コンビニエントとはいえないかもしれません(^_^;))
 現在、AHA岡山BLSではコースの最後に資料をお配りし、
 G2010への対応をご説明しています。

■ITC,AHAのインストの方
G2010のデモビデオのダウンロードは以下の手順でできます。
AHA Instructor Network
http://my.americanheart.org/eccportal/ecc/ecc
にログインして、画面上の
AHA Instructor Network Content
をクリックして、
2010 AHA Guidelines for CPR & ECC are here!
のLearn moreをクリックし、
G2010 Interim Traning Videos
のLearn moreをクリックするとダウンロードできます。

22分10秒 1. ACLS Update Overview (For ACLS and PALS Instructors ONLY)
2分30秒 2. CAB Sequence HCP Option 2 (For BLS, ACLS, and PALS Instructors)
2分 5秒 3. HS Sequence Option 1 (For BLS and Heartsaver Instructors)

ACLSのInterimビデオの前半はBLSに関してです。詳しい説明があります。

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■一般市民の方
一般市民の方向けの、AHAのG2010手順の公式デモビデオは以下でご覧になれます。
2010 Guidelines for CPR
http://www.youtube.com/watch?v=O9T25SMyz3A


Media Materials
Members of the news media: Access the electronic press kit for the 2010 AHA

Guidelines for CPR & ECC.
以下のURLでMedia MaterialsのEnterをクリックすると上記ビデオのリンクが
表示されます、
http://www.pimsmultimedia.com/AHA_CPR/
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posted by jemta at 18:48| 日記

2010年11月14日

シカゴ G2010 AHA ECC インストラクターコンファレンス出席報告

こんにちは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

今、シカゴでこれを書いています。
American Heart Association Scientific Sessions Conference 2010
に出席するため、11/10-11/15の滞在予定でこちらに来ています。

一昨日の11/12は、2010 AHA ECC Instructor Conferenceに出席しました。

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■(1)会場の雰囲気
会場は全米最大のコンベンションセンターのマコーミックプレイスです。幕張メッセが2
つあるような展示場で、シカゴの街中からバスで20分くらいのところにあります。朝6:30
から受付開始、8:00セッション開始というスケジュールです。私は6:40くらいに着いたの
ですが、当日受付の人が 20mくらい行列をなしていました。事前登録していたのですぐに
バッチ、プログラム、CPR50周年記念のDVD(Hands on Time Celebrating 50 Years of
CPR)を受け取ることができました。全体セッション会場は、 1700席くらい用意されてい
ましたが、参加者は約700人との発表だったと思います。
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■(2)全体セッション
Circulation誌S619のAHA G2010のSenior Science Editorの欄のトップは、
Ms.Mary Fran Haziskiさんです。(中年の看護師さんです。)この方が全体セッションのス
ピーカーの一人で、登壇前の笑顔が印象に残っています。Maryさんは、前述の50周年の
DVDにも出演されておられます。この DVDにはCPRについて何も分からなかった時代から
のCPRの開発についての歴史が綴られており、普段当たり前のように認識しているCPRが
先人達の身を通した尊い研究によって開発されてきたことについて敬服した次第です。
さて、全体セッションですが、Instructor Conference の中でこれが一番ボルテージが高
かったと思います。従来のCPRでも、胸骨圧迫だけのCPRでも変わりがない例として、
SOS-KantoとOsakaの論文を引用され、これら日本の論文が与えた影響の大きさをまた感じ
ました。Maryさんのお話は救命できなかった事例も含めてハートに訴える内容でした。
AHAのECCトレーニングコースについては、インストラクターはトレニングセンターによる
サイエンスアップデートを受けて、来年2011の3月1日には、Interim Traning
Marerial(暫定のトレーニング教材)を用いて、新しいコースを始めなければならないとの
ことでした。

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■(3)インストラクターアップデートセッション
ACLSコースでは、そのスピーカーの一人はハワイから来られた看護師さんで親しみも感じ
ました。セッションでは「It's all about high quality cpr」が繰り返され、BLSの重要
性が強調されていました。

■C-A-B手順デモビデオ
BLSコースでは、はじめてAHAによるG2010 C-A-Bシーケンスのデモビデオを見ました。
ガイドラインの記述だけでは不明な所があったので、これが今回の渡米で一番の収穫でし
た。

・今回のガイドラインでは「見て、聞いて、感じて」の呼吸確認の手順は削除されました。
呼吸の確認は心停止の確認の一部として手短に行われ、その後ヘルスケアプロバイダーは
救急対応システムに出動を要請し、AEDをとってきて(または誰かに取ってくるよう依頼
して)その後(すばやく)脈拍を確認してAEDを使用するとなっています。
しかし、具体的に呼吸の確認は、見るか、聞くか、感じるかしかありませんし、この手順
が削除されたので、どのように確認するのか、反応の確認と同時進行で調べるのか、反応
の確認後に呼吸の確認をするのかがわかりませんでした。
会場で、この部分を動画を記録し、何度か見て解析しました。
このデモでは、
・反応の確認をした後に、呼吸の確認をしています。
 (インストラクターがコースで使う新しいG2010スキルチェックシートでは、反応の確認
 の項目と呼吸の確認の項目は別になっています。)
・呼吸の確認は胸があがっているかどうかを「見る」ことのようです。
 「見る」という行為から得られるアウトプットは、
 (1)胸が上がっている、(2)胸が上がっていない、(3)わからないの3種類です。
 (1)以外は、緊急コールをするということだと思います。
・脈の確認は、G2005のBLSコースでは、5秒以上10秒以内でしたが、
 G2010では、「ヘルスケアプロバイダーは脈拍の確認に10秒以上かけてはならず、10秒
 以内に脈拍が確認できないと確信できなければ、CPRを開始すべきである」となってい
 ます。
 このデモでは5秒で行っていました。

・このC-A-Bデモ映像での、各手順の時間は以下の通りです。
C-A-Bデモ映像 時刻 時間
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(1)反応の確認 0:00 2秒 □□
(2)呼吸の確認 0:02 3秒 □□□
(3)緊急コール 0:05 3秒 □□□
(4)脈の確認  0:08 5秒 □□□□□
(5)圧迫開始  0:14
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
圧迫開始まで約 14秒

このビデオでは、裸のマネキンでしたので胸をはだける行為はありませんでした。また、
ポケットマスクの組み立てや取出しはなく、はじめからその場にある設定でした。
(ACLSコースのDVDのBLS1次サーベイのデモと同じセッティングです。)

G2005の BLS-HCPコースのDVDでは、救急隊のリサさんのCPRデモでは、傷病者の横にひ
ざまづいてから、胸骨圧迫を開始するまでの時間は46秒でした。

・もし、このリサさんがG2010でCPRを開始したとすると、現場で予想されるC-A-B手順で
の時間は以下のようになると思います。

C-A-B現場予想 時間
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(1)反応の確認  3秒 □□□
(4)呼吸の確認  3秒 □□□
(2)緊急コール  3秒 □□□
(6)脈の確認   5秒 □□□□□
(7)胸を肌蹴る  4秒 □□□□
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
圧迫開始まで約 18秒

・リサさんの事例を使うと、救助者が傷病者の横にひざまづいて、胸骨圧迫を開始するま
での時間は、
G2005・・・46秒
G2010・・・18秒
です。前回11/9に投稿した見積もり例
http://jemta.org/index_101109.html
に従って計算すると、G2010はG2005に比較して、救命率は
3.3%高いという見積もり結果になりました。(LOE9?.です。(^_^;))

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■今後のG2010 AHA BLSヘルスケアプロバイダーコースでの教材
遅くとも来年2011の3月1日には、Interim Traning Marerial (暫定のトレーニング
教材)を用いての、新しいG2010コースを始まります。

・受講生の方の教材
 1. 2006 BLS HCP Student Manual(現在販売されているマニュアルです。)
 2. 上記マニュアルの正誤表
   http://jemta.org/BLS-HCP_Errata0909.pdf
 3. (オプション) 2010 ECC ハンドブック
 4.(オプション)2010 ガイドラインハイライト
   http://tinyurl.com/24tlpy7
 5.(オプション) 2010 Guideline for CPR ans ECC
   http://circ.ahajournals.org/content/vol122/18_suppl_3/

・インストラクターの教材
1. 2006 HLS HCP Instructor Manual
2. 2006 BLS HCP Course DVD
3. 2010 Guidekine Highlight(available at www.heart.org/cpr
4. 2010 AHA Guideline for CPR and ECC
5. 2010 BLS HCP スキルチェックシート
  (AHA Instructornetworkから入手できます。12月の6日の週以降)
6. C-A-B 手順のビデオ
  (AHA Instructornetworkから入手できます。12月の6日の週以降)
7. Obtain Interm Written Exam from Training Center Coordinator

以上です。
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posted by jemta at 23:40| 日記

2010年11月09日

AHAの新しいガイドラインG2010と個人的な所感


こんばんは。AHA 岡山 BLS JEMTA日本救命協会の久我です。

今日はAHAの新しいガイドラインG2010とその所感です。
全く個人的な所感で、記憶違いもあるかもしれませんので、
その分差し引いてご覧ください。(LOE9?です。)

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■(1)ガイドライン作成に携われた方へ
大変お疲れさまでございました。また予定通りのG2010の発表おめでとうございます。

以前、ILCORのガイドライン策定に至る過程を勉強したいと思い、ILCORのホームページ
http://www.ilcor.org/en/home/
の一部の拙訳をしました。
膨大な量であることはわかっていたので、横一面と縦一本の和訳に限りました。
・横一面というのは、TaskForce名の和訳です。
  http://jemta.org/index_ilcor2010.html
・縦一本というのは、一つのTaskForce「BLS-004B」の和訳です。
  病院外(自宅も含む)で心停止した成人と小児傷病者において、
  伝統的なEMSの対応とは対照的に
  パブリックアクセスのAEDプログラムの推進は、
  自己心拍の再開や蘇生の功を奏する転帰を改善するか?
  http://jemta.org/index_ilcor2010q_bls004b.html
これだけなのですが、訳するのに4ヶ月半かかりました。
TaskForceの全体は、非常に膨大な量で、すごい作業だと思います。
著者が自身の名誉にかけて発表したものをレビューし、エビデンスレベルを付与するわけ
ですので、大変だったと思います。もし間違って低く評価されれば、クレームも予想され
ますし、雑誌のレフリーの目もあると思います。
またAHAは単体で作業するより、ILCORを作って国際的に仕事をする方が難しいと思います
が、これだけの膨大な量をボランティアでされておられるわけで、深く頭が下がる思いで
す。このような過程を経て作成されるガイドラインは、まさに論文の中の論文だと思いま
す。

■(2)ガイドライン発表の予定と実績
・ILCOR       10月18日(月)13:30JST発表
・AHA        10月18日(月)13:30JST発表
・ERC        10月18日(月)13:30JST発表
・日本救急医療財団  10月19日(火)12:00JST予定(少し遅れたようです。私は13:45にDL)
・日本蘇生協議会   10月19日(火)12:00JST予定(少し遅れたようです。私は14:30にDL)

日本救急医療財団のHPでは、ILCORの発表は10月18日(月)14:30JSTの予定である旨の表記
がありましたが、実際はERCと同じだったと思います。それぞれ、ほとんど予定通りに発
表されたようです。G2010ではILCORの発表と同時に加盟団体のガイドラインを発表され
たので、準備にかなり力を入れておられたのではないかと思います。
日本版ガイドラインも今回は、ほぼ同時でしたので、作成に関してご苦労があったのでは
ないかと思います。
ERCは発表前から、カウントダウンタイマーを表示されていました。ILCORのホームページ
は現在は独自ドメインを取られていますが、以前はAHAホームページのドメインの下に
ありました。
ILCORは実質的に主にAHAが経済的、人的に支えているのではないかと思います。

■(3)AHAのソフトパワーと誠意
ハードパワーというのは、権威によるゴリ押しです。ソフトパワーというのはエビデンス
に基づいた誠意です。AHAは世界最大の循環器学会であり、健康管理に関する最大の
ボランティア団体です。今回の新しいガイドラインを見て、改めてAHAのソフトパワーと
誠意を感じました。
AHAが2008年の3月にハンズオンリーCPRを発表した時は、ILCORの他の所属団体からは、
同意を得ることができませんでした。他の所属団体からは明らかなNOの表示がされて
いました。しかし、AHAはそのことに対して批判はされなかったと思います。
AHAのECCトレーニングのインストラクターは他の団体を批判してはいけないことになって
いますが、AHA自身もそのことを守られていると思います。
今まで教育的な効果から、ABCの順にこだわっていたBLSアルゴリズムも、救命率の高く
なるように変更されています。
反応と呼吸の2つの情報を得てから緊急コールするように変更されましたが、これはERC
の以前のガイドラインと同様です。乳児の胸骨圧迫の深さが胸の厚さの1/2〜1/3から、
1/3に変更されましたが、これも以前他団体からも1/2は難しい旨指摘されていました。
面子などに固執せず、エビデンスに基づいて、よりいい方向にガイドラインを変更されて
いると思います。
また、ガイドラインのハイライト
http://tinyurl.com/22js5xy
http://www.heart.org/HEARTORG/CPRAndECC/Science/Guidelines/Guidelines-Highlights_UCM_317219_SubHomePage.jsp
に関してですが、
今回は、英語、アラビア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、
ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、簡体字中国語、繁体字中国語
と、13カ国語で発表されています。言語の壁を取り除くべく、よくこれだけ準備をされ
たことと思います。日本語は非常にありがたかったです。

■(4)BLSのアルゴリズムの改善 (A-B-Cから、C-A-Bへ)
AHAはこれまで、「ABCの順」という語呂合わせと言うか、教育的効果から、A(気道確保)
B(人工呼吸)、C(胸骨圧迫)の順でCPRを開始するとしてきました。

・G2005の問題点
以下はAHA-BLS-HCPのDVDにおいて、救急隊のリサさんが行うCPRのデモの解析です。
DVDーBLSコースの受講生:マネキン比=1:1の時の17:53の所で、病院に見舞いに来られた
ジェームズさんが病院の玄関先の芝生の上で倒れたところをリサさんが助ける場面です。
リサさんがジェームズさんの横に着いたときからの時間です。

(1)反応の確認  3秒 □□□
(2)緊急コール  3秒 □□□
(3)気道確保   2秒 □□
(4)呼吸の確認  8秒 □□□□□□□□
(5)人工呼吸  18秒 □□□□□□□□□□□□□□□□□□
(6)脈の確認   5秒 □□□□□
(7)胸を肌蹴る  4秒 □□□□
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
圧迫開始まで合計46秒

G2005では、イニシャルブレス(一番初めの人工呼吸)が、一番時間がかかっています。
このデモでは、カバンからフェースマスク(ポケットマスク)を取り出して、組み立てて、
顔面にセットするまで約13秒です。
成人の場合は心原性の心停止が多いので、倒れてすぐの段階ではまだ血液中に酸素が
残っていますので最初の数分間は胸骨圧迫だけで十分循環は回ります。
ハンズオンリーCPRが推奨されたのはこの理由からでした。ABCの順にこだわると
胸骨圧迫の開始までが長くなり、これが問題でした。

・G2010(BLS-HCP)の場合(予想)
(1)反応の確認  3秒 □□□
(4)呼吸の確認  3秒 □□□
(2)緊急コール  3秒 □□□
(6)脈の確認   5秒 □□□□□
(7)胸を肌蹴る  4秒 □□□□
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
圧迫開始まで合計22秒

G2010では、イニシャルブレスが省略されました。また今までの呼吸の確認で「見て、
聞いて、感じて(5秒以上10秒以内)」が削除され、HCPは反応の確認をする際に呼吸を
手短に確認して心停止の徴候を見つけることになりました。
(ただ、まだBLSのテキストがでていませんので、この「手短に呼吸を確認する」のが
どれくらいの時間でするのか不明です。上記の例では3秒かけてする計算で見積もり
ました。)
この見積もりでは胸骨圧迫の開始まで、合計22秒です。

この例では、G2010では、G2005より、24秒だけ胸骨圧迫の開始時間が早くなります。
では、24秒早く胸骨圧迫をするとどれくらい救命率(y)が改善されるのでしょうか。
以下は、場当たり的な無理やりの見積もり(LOE8?)ですが、3つの仮定
・倒れて0秒で、すぐ除細動すると蘇生率は90%。(初期値c=0.9)
・倒れてから何もせず、その後(経過時間x)、除細動すると蘇生率は10%/min低下する。
 (y=-0.1x+c :x[min])
・倒れてからすぐCPRを開始し、その後除細動すると蘇生率は3%/min低下する。
 (y=-0.03x+c)
で見積もると、
「G2010のアルゴリズムは、G2005のアルゴリズムより約2.6%改善される」
という計算結果になりました。(時間ができたら詳細を別記事にしたいと思います。)

■(5)乳児のAED使用
 乳児については、以前はAEDの使用に関して、推奨も反論もされていませんでした。
 今回のガイドラインでは、手動の除細動器(2〜4J/kg)が望ましいですが、なければ、
 小児用パッドでAEDを使用してよいことになりました。また、小児用パッドがなければ
 成人用を用いてもよいとの勧告になっています。
■(6)アメリカ赤十字との共著でのファーストエイド(応急処置)の項目の追加
 AHAは、アメリカ赤十字ARCと共同して、全米ファーストエイド学術審議会を設立し、
 ファーストエイド論文のレビューと評価を行っています。
 但し、前々回G2000、前回G2000のガイドラインの項目名には、特にアメリカ赤十字の
 名前は含まれていませんでした。
 (但しハイライトには「前回もARCと共同」との記述はあります。)
 しかし、今回のファーストエイドの項目名は
 2010 American Heart Association and
 American Red Cross Guidelines for First Aid:
 Part 17: First Aid: 2010 American Heart Association and
 American Red Cross Guidelines for First Aidとなっており、
 前回改訂時と違ってアメリカ赤十字と共著でファーストエイドが追加されています。
 「2010AHAとARCのファーストエイドガイドライン」という表現で『共著』が強調され
 ています。これはファーストエイド以外の他のPart 1〜16の項目にはない表現です。
 論文を書かれたことのある方はお分かりと思いますが、謝辞の所に相手の名前をあげ
 ることと、連盟にすることではその論文の意味が違ってきます。
 学術団体でない他団体でも見下げることなく正当に評価されている証左だと思います。

■(6)その他
・胸骨圧迫のテンポが100回/分以上になりました。
 アメリカのコースでは、100回/分以下になるケースがあるようですが、日本のコース
 では、早いことはあっても遅いことはありません。これにより、100回/分にあわせる
 ような無駄なフィードバックが不必要になりました。
・胸骨圧迫の深さが2インチ(5cm)以上になりました。
・チーム蘇生の強調
 G2005のBLSコースではAEDと乳児の所は2人法の練習はありましたが、G2010では個々
 のスキルだけでなくチームメンバーに対して、チームとして効果的に行動することを
 教えるべきとなっています。新しいコースではACLSやPALSに近い形態での練習も追加
 されるかもしれないと思いました。
・NRP(新生児蘇生)での蘇生努力の保留または中止
 前ガイドラインの再確認でもあるとのことですが、「心拍数を検出できない新生児で
 は10分間検出できないままの場合、蘇生の中止を考慮するのが適切である。」との
 勧告です。
 個人的な意見で非常に気がひけますが、この勧告は残念だと思いました。
 実際に現場で、ドクターが10分たったことを理由に蘇生行為を止めたドクターの下に
 おられた看護師さんが、ドクターが去った後も30分を超えてCPRを続けたところ、急に
 肌が赤くなって蘇生できたケースがあるからです。
・AEDのプロトコルは前ガイドラインと変更はありません。
 前回の改定では、ショックの回数が変わったため、AEDの買い替えやソフトウェアの
 アップデートが必要でした。
 今回は変更はないため、G2005プロトコルのAEDをそのまま使えます。

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posted by jemta at 03:11| 日記