2014年04月10日

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ4 [ACS]



本記事のURL
http://jemta.org/index_140410.html
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こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

前回投稿の
第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)
参加メモ3 [EIT]
http://jemta.org/index_140404.html
に続き、

トピックス:2015年ガイドライン作成での論点 [ACS]のメモです。
(急性冠症候群 ACS :acute coronary syndrome)

尚、以下は如是我聞の私のメモですので、信ぴょう性には欠けます。

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4.ACS   野々木宏(静岡県立総合病院)
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・ACSのタスクフォースを担当しています野々木です。よろしくおねがいします。
・2010年11月に、ILCORのCoSTRに沿ってAHA、JRC、ERCのガイドラインが同時に作られた。
・次回は2015年11月に予定されている。
・いままでのお話を聞いていると本当に間に合うのかと思われるかもしれないが、これか
 らの1年というのは、私たちは大変だと感じている。
・先ほど坂本先生から話された通り、JRCは2010年には英語版も作ってILCORのホームペー
 ジに掲載された。英語で各領域のものを作成した。本来はこれはアジア蘇生協議会RCA
 からでるべき内容だったが、JRCが率先して行った。
・2015年はRCA がどの程度、英語版のものを作るか、これから議論になる。それに応じて
 日本版を作る形になると思う。
・2010年に各タスクでは、ギャップという形で課題を残したものがあった。
・これはACS の領域のもの。
・残された課題の中から優先的に、皆で投票して、まず10個のPICOを選ぶ作業をした。
・その中で、ここに赤字で示したものが、今回議論になりそうなもので以下紹介する。
・例えばこれは日本でも課題になるが、救急隊員による12誘導心電図の判読、あるいは、
 伝送の話題。判読と伝送とコンピュータによる自動解析でどの方法がよいのかが課題。
・あとは再灌流療法を如何に時間を早くするか。今はPCI がかなりメインになっている。
 しかしPCI をやろうとすると相当の時間が必要になってくるので、それを行うための時
 間を短縮する作業が必要。この中には、血栓溶解療法も見直すべきという議論もある。
・それから、新しい薬物(血小板薬、抗凝固薬)を救急の場面でどう使うかの議論。
・これらは前回課題として残ったもので、それを優先的に検討しようとしている。
・時間経過については、2010年のJRC のガイドラインにもあったように、こういうことが
 2010年に謳われていているが、まだまだ解決していない状況がある。
 例えば、ACS を発症して、再灌流療法までの時間がかかりすぎるという状況がある。今
 勧告がでているのは発症から2時間以内であるが、これはほとんど達成できていない。
 2015に至っても、おそらくこれは課題として残ってくる。
・その中で、例えば救急隊接触からカテーテル治療までを90分以内にしなさいとの勧告を
 守ろうとすると、かなり、地域の救急システムを作り直す必要がある。
 その中にも12誘導心電図を救急隊が採って、それを何らかの方法で情報伝達することが
 謳われている。
・2010年と2015年の間の、2013年に各国のACS に関するガイドラインがでている。
 ILCOR、AHAのガイドラインを大きく参照することになる。ERC やヨーロッパ蘇生協議会
 以外のヨーロッパ心臓病学会(ESC:European Society of Cardiology)のガイドラインを
 参考にする。
・2013年のAHA のガイドラインでは、ST上昇型の心筋梗塞では、まずトリアージで、
 カテーテル治療が可能な病院を選択しなさいと勧告されている。そこでさきほどの話で
 接触からカテーテル治療まで90分以内にしなさいとの勧告がされているわけだが、例え
 ばトリアージできなくて、PCI ができない施設に行った時にどうするのか。ここは今回
 でてきたのが、PCI のできる病院に転送するときに、最初に搬送された病院から、次の
 転送先までの時間(door-inからdoor-out )を30分以内にしなさいという勧告。ここが
 時間が時間がかかりすぎている。
・そこから以降、2時間以内というデータがあるようで、ここが勧告されている。
・じゃあ、「これが間に合わない、30分以上かかりそう」な時にどうするか。その場合は
 30分以内に血栓溶解療法をしなさいという組み合わせが勧告されているので、
 ガイドラインでこのように勧告されたら、恐らく日本でも、見直す必要がある。
・GRADE システムについては、あとで大田先生の方から解説がある。今回この点が大きく
 変わってきた。ILCOR はこの作業がでてきたために、システムの改変にかなり作業が遅
 れていた。しかし、やっと完成したようなので、これから作業がスピードアップされる
 と思う。
・今回、ILCOR はGRADE を導入したと共に、個人の負担をできるだけ取ろうということで
 一つは このようにsearch strategy(文献検索)は、ライブラリアン(librarian: 専門的
 文献管理責任者?)がきちんと作って、タスクフォースで決めることになったので、ここ
 は個人の負担がとれてかつ、文献収集もライブラリアンがするので、ここでも若干負担
 がとれるという話になっている。
・ただ、各文献の評価は各Worksheet Authorに委ねられるので、そこは前回と負担は変わ
 らない。それからレビューをして、 コクランのレビュー(Archibald Cochraneによって
 提唱されたEBM に基づいたシステマティック・レビュー? )と全く同じような作業をす
 る。今回コクラン・レビューのような国際的に標準化されたレビューシステムを使う。
・それから推奨もGRADE に応じたものを使う。
・これはILCOR のACS のタスクフォースで、さきほどお話があった通り、各協議会から2
 名出ているが、ここに私がでている。それぞれのタスクに日本から必ず1名入っている。
・さきほどからでているように、トップ10のPICOが投票で選ばれている。
・さきほどお話した通り、前回2010年のギャップの課題があり、再灌流療法の方法と時間
 遅延をどうするか、ここだけでも再灌流療法の7つの課題があり、再灌流療法が一番大
 きな課題。
・それから、抗血栓薬と診断(プレホスピタルの12誘導心電図をどうするか)。
・次の10個のPICOも既に選ばれている。この中には、さきほどの抗凝固療法を救急の場面
 でどう使うか、或いは救急隊がこれを使うのか、使わないのかが議論されている。
・それから診断に関しては、12誘導心電図。先ほど話した通り、これをコンピュータの
 自動解析をするのか、或いは救急隊が判読するのか、或いは伝送して医師が診断するの
 か、これから議論される。
・ACS ガイドラインの論点のまとめとしては、発症から再灌流療法までを定義?するのが、
 2015年の大きなガイドラインの議論になりそう。その中のテーマとして、12誘導心電図
 をどうするのかという点と、カテーテル治療、血栓溶解療法がある。
・それから心拍再開後のケアの中に、低体温療法とともに、カテーテル治療の組み合わせ
 が、ACS のほうでも、検討される。
・それから抗血栓薬、適切な診断方法として新しいバイオマーカーとか、画像診断に、
 (これは全体に通じるが)GRADE システムを使用していく。
・以上がACS の報告。
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小児については、このあとの記事で投稿する予定です。

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ5 [小児]
http://jemta.org/index_140415.html


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posted by jemta at 18:16| 日記

2014年04月04日

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ3 [EIT]



本記事のURL
http://jemta.org/index_140404.html
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こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

前回投稿の
第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)
参加メモ2 [ALS]
http://jemta.org/index_140328.html
に続き、

トピックス:2015年ガイドライン作成での論点 [EIT]のメモです。

尚、以下は如是我聞の私のメモですので、信ぴょう性には欠けます。

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3.EIT   石見 拓(京都大学)
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・さきほど坂本先生は「BLS はまだここまで」と言われましたが、もうそこまでいってい
 るのかとかとその進捗に驚いている。
・EITは、まず2012年10月にミーティングがありました。
・まず例示の意味で、座長の方で2つのトピックを選んでディスカッションをしている。
 Cardiac Arrest CenterとHigh Fidelity(忠実度の高い) Training?についてレビューア
 が評価した。
・G2010と同様にsimulation studyのアウトカムをどう評価するのか、枠組みを議論した。
 クリニカルでないアウトカムの重みづけをどうするのかを議論した。
・すべてのワークシートがPICO形式。PICOの決め方についてかなり議論している。
・EITの10個のトピックス。
 心停止センター、High Fidelity Training、蘇生システム測定など、曖昧な項目が多い
・10個のトピックスを具体的にどう決めるか? web上でタスクフォースのメンバーが投票
 し点数をつけて選ぶ。前回G2010の時はEITは30数個のトピックスが割り当てられている。
 今回もまず前回のトピックスの中から点数づけをした。34点をとった心停止センターが
 1番、High Fidelityが33点という形で10個が選ばれて、それぞれに担当のレビューアー
 が決められた。
・続けて2013年の4月にメルボルンで2回目のミィーティングがあった。ここでEIT に限ら
 ず全体のスケージュールの説明があった。昔からおられるモーンゴメリー(Montgomery?)
 先生が司会をされ、これまでの経過を説明され、今度は 7月のカナダであると説明され
 た。先ほど坂本先生が言われたように、少なくともカナダまでに、それぞれのグループ
 で、「10個のPICOを完成させる、レビューを一通り終わらせる」と言われていたと思う。
 次の20個のPICOもカナダまでには決めると言われていた。
・しかし、これは国際コンセンサスであるのに、我々がFly Meeting(急ぎ?/同時処理?の
 会議、立ち話的な情報交換?)(フライ会議)を実際行ったのは、2回しかないし、今度の
 カナダが3回目という状況で、今後の1年で会議が全くなくて、ほとんどの参加者はこ
 れで大丈夫かなと内心思っているのではないか。
・EITはこの1年間で、具体的な進捗が少なく、実際あまり進んでいない状況。
 10個のトピックは決まっているが残りの20個はほぼ議論が進んでいないのがEIT の現状
・ただ会うと色んな議論ができる。メルボルンでは、2つ目のトピックス:High Fidelity
 について議論ができた。そもそもこのHigh Fidelity という定義が何なのか?レビュー
 するには定義が大事。EIT のトピックスはほとんど、その定義づけが明確でないので、
 そもそも比較をするのが困難。アウトカムの評価が難しい。あとでグレーディングの説
 明があるかもしれないが、複数のアウトカムを同時に評価するので、アウトカムの重み
 づけが重要。EIT の場合はクリティカルなアウトカム(臨床転帰?)とシミュレーション
 でのアウトカムの重みづけが難しい。
・私が拙い英語で主張したのは「patient(患者)?のアウトカムとシミュレーションのアウ
 トカムのレベルを最初に一緒にしたらいいんじゃないか」との議論はよくないのではな
 いかという点。いくらEIT であってもクリティカルなアウトカムにより重きを置かない
 と、真実に近づかないんじゃないかとの議論をしている。その意味で、具体的な所に入
 る前の“プロセスの議論”が中心になっている。
・個人的な提案になるが、次の具体的なPICOを日本の皆さんにも相談していきたい。
 例えばEIT の中では、心肺蘇生をしてくれる人を増やすために、「市民に対しては少な
 くとも胸骨圧迫のみの心肺蘇生を活用していく」と日本版ガイドラインには書いてある。
 コミュニティに対する心肺蘇生の普及の方策に関しては、他のガイドラインではあまり
 言及されていないので、このような日本の進んだ所を伝えていって、次のコンセンサス
 作りを議論する必要がある。コミュニティーのCPR トレーニングの戦略。
・これはEIT のグループの中で紹介してみたが、まだまだトピックスとして取り上げても
 らえるかはわからないが、先ほどのBLS の中では胸骨圧迫のみの心肺蘇生と、人工呼吸
 付きがトップトピックスになっているとの紹介があった。BLS の心肺蘇生の手技として
 の比較ではなく、CPR トレーニングの戦略としての胸骨圧迫のみの心肺蘇生と、人工呼
 吸付きをどう位置づけるのか、EIT 特有の普及戦略としてトピックに入れるべきではな
 いかとの提案をしている。
・コミュニティの中でのアウトカムを最小にして、インターベンションをどうするかとい
 う話。具体的には、坂本班でついこのあいだ報告したもので、我々のグループで担当し
 たものがある。心肺蘇生をどこまで教えるか、ターゲットをはっきりしていない中で、
 このグループでは、「人口の16% で何かをすると物事がブレークスルーする」というこ
 とがあるので、短期間で地域の人口の16% 心肺蘇生を教えたらどうなるかという評価を
 している。
・この灰色の部分が従来の教え方。(この地域は従来の教え方でも他の地域より倍くらい
 教えている)それに上乗せする形で胸骨圧迫のみの心肺蘇生を短期間に教えていって、
 4年くらいかけて人口の16% に教えていったらどうなったかというと、バイスタンダー
 CPR の割合は変わらなかったが、実施者の中で良質なCPR が増えたという結果になった。
 これはついこの前、単純な結果をまとめただけなので、論文にして、EIT の重要なトピ
 ックとして取り上げていきたいと個人的に思っている。
・さらに提案したいこととしては、日本は世界で一番AED が普及していて、その結果、
 AED を使う上での課題が明らかになってきている。これは埼玉の小学生で、AED があっ
 た学校で心停止になったが現場にいた人が心停止と認識できずにAED が使われず、救命
 できなかった事例。こういう経験も恐らく日本が一番していると思う。
・そもそも救助者の心停止の認識がどうなのか。心停止を認識したら心肺蘇生を始めて
 AED を使うというプロセスではいけないのではないかという議論がある。こういうこと
 が課題であるとのコンセンサスが欲しい。日本の中で得られたものを積極的に提案して
 いきたい。いずれにしても心停止の認識について議論していく必要がある。
・このような国際コンセンサスだけではなく、特に教育普及の分野では、倫理的な国内特
 有な問題もある。具体的には、特に終末期関連で、前回2010年ガイドラインの中では、
 「わが国においては、救急蘇生の根本事項である蘇生の適用中止に関する国民的なコン
 センサスは存在しない」と書かれている。実は表に出る前にEIT のグループの中で膨大
 なレポートをまとめたが、これは重い課題であるし、全体としてのコンセンサスが得ら
 れないとガイドラインには載せられないだろうとのことで、大幅にカットされた。EIT
 グループの中では、今の段階では時期尚早だが、次回までにはしっかりとした国民的な
 議論をして充実させていきたいとの議論があった。これは全体に共有するが、もう2014
 年なので、急いで2015年のことを検討するチームを国内に立ち上げていきたい。チーム
 EIT として頑張りたいので皆さんぜひよろしくお願いします。
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ACSについては、このあとの記事で投稿する予定です。

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ4 [ACS]
http://jemta.org/index_140410.html

posted by jemta at 17:37| 日記

2014年03月28日

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ2 [ALS]



本記事のURL
http://jemta.org/index_140328.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

前回投稿の
第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ1 [BLS]
http://jemta.org/index_140327.html
に続き、

トピックス:2015年ガイドライン作成での論点 [ALS]のメモです。

尚、以下は如是我聞の私のメモですので、信ぴょう性には欠けます。
(このALSの発表はプログラム上では2番目なので、本メモでも2番目に挙げましたが、
 当日は順序が変更され、ACS、小児、新生児の後で、トピックスの最後でした。)

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2.ALS   相引眞幸(愛媛大学)
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・さきほどの新生児の分野では、内容はできるだけ伏せるようにとのことだったが、ALS
 はそれほど厳格ではない。
・ILCORは1992年に心肺蘇生科学のFirstMeetingがあった。(AHA,ERC,HSFC,ARC,RCSA)
・JRCは1999/7/16に第1回の日本救急医療財団心肺蘇生法委員会が行われた。
 当時は旧厚生省も比較的協力的だったが途中で梯子を外されたという話も聞いている。
 結論としては、JRCは他の組織から独立して日本の代表者をILCORに派遣すべきとなった。
 2000年のILCORの会議に岡田会長がオブザーバーとして参加されたがILCORの会員となる
 にはJRCではダメだとのことで、RCAを立ち上げられた。
 2005年に日本、韓国、台湾、シンガポールの4か国で立ち上がった。
・RCAのILCORの正式加盟により、COSTORの内容を事前に知ることができるようになった。
 これは岡田先生のご尽力の賜物。又RCAの調印式では野口先生のご尽力があったと聞く。
 2010年のガイドラインはRCAの一員であるJRCが、独立に作ったという点で意義がある。
 今はRCAには、フィリピン、タイも入り、組織が大きくなった。
・ICLORのホームページ http://www.ilcor.org/ にはRCAも出ている。
 先ほどの新田先生の話にもあったが、(救命の連鎖において)小児と成人を一つにして、
 最初の任務を「心停止の予防」にしたことは、RCAの中では色んな議論があったが、
 JRCとしては誇るべきことであろう。プレホスピタルケアを含め、これはきわめて重要。
・来年の10月11月にはガイドラインを作らなくてはいけない。間に合うのかという感じ。
・昨年の4月にメルボルンで一般会議があった。今年は4月末から5月の初めまである。
・ALSはBLSより少し進んでいる感じ。インクルージョン(包摂)エクスクルージョン(排除)
 は終わって、そのまま行こうという感じ。
 Included Articleのアイエスアセスメントに入っている。
・私の担当は、ECPRとマニュアルCPRの比較。このPICOは坂本先生のグループで作成。
・J-PULSE-HYPO(心停止後に低体温32〜34℃療法を施行された患者の予後の追跡登録研究)
 が、resuscitation誌にアクセプトされた。これは必ずはいると思う。
 (注意:以下のリンクは本発言の論文か否か不明です。参考用)
 http://circ.ahajournals.org/cgi/content/meeting_abstract/122/21_MeetingAbstracts/A13937
・当初はIABP(補助循環装置)?の項目もあったが、IABPだけものが少なく、外している。
 今回は、ECPR vs マニュアルCPRということ。
・PICOで、問題は、Pending Search Strategy Developmentがまだ最初だということ。
・Morrison?のグループのバソプレッシンはPending COSTOR。
 draft developmentで一番進んでいる。
・我々と台湾のワンさんと一緒のものは、今はPending、full evidence reviewで評価中
・shockの領域でも、Lipid Therapyが非常に新しいトピックとしてでてきている。
・現在28個のPICOがある。それぞれに2-3人のタスクフォースが割り当てられ、評価中。
・来年の2月にダラスで、international consensus conferenceがある。
・2015年の10月11月にCOSTORが発行される。
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EITについては、このあとの記事で投稿する予定です。

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ3 [EIT]
http://jemta.org/index_140404.html


posted by jemta at 16:42| 日記

2014年03月27日

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ1 [BLS]



本記事のURL
http://jemta.org/index_140327.html
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こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

3月1日は、非常に久しぶりに関西に行きました。関西は昔、ドクターコースの学生の時
に、共同研究で、立命館大学と奈良医科大学に何回か伺ったことがあります。立命館大学
には、(昔の私のメインの研究テーマでお世話になった放医研のがん治療用の重粒子加速
器HIMAC の施設より規模が小さいのですが)中規模のイオン加速器があり実験させていた
だいたことがあります。
また共同研究で、奈良医大で、カテーテル使用のがん治療用小型放射線線源の空間強度の
分布測定のお手伝いに行き、奈良医大の地下の研究室で徹夜して実験したことを覚えてい
ます。
関西は中国地方の隣にもかかわらず、上記くらいの頻度しか伺った経験がありません。

今回は第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS )のために京都の国際会館に日帰りました。
朝は5時半に家を出て往きは新幹線を使い、帰りは18切符でゆっくり十分な読書の時間
がとれました。

 第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)
 日   時: 2014年3月1日(土)9:00〜17:30
 場   所: 国立京都国際会館 Room B-1
 会   長: 氏家 良人(岡山大学救急医学)
 実行委員長: 野々木 宏(静岡県立総合病院)
 参 加 費: 2,000円
 プログラム/ポスター/一般演題抄録
 http://jrc.umin.ac.jp/pdf/20140110_Program.pdf
 http://jrc.umin.ac.jp/pdf/20140130_LASTposter.pdf
 http://jrc.umin.ac.jp/pdf/7th_J-ReSS_poster.pdf

場所は京都から地下鉄で20分の所で、会場では日本集中治療医学会がメインに行われて
おり、20くらいあった学会受付デスクの一番奥にJ-ReSSの受付デスクが一つありました。
2010年11月に、私はAHA のガイドライン2010の発表後に行われた、シカゴでの
American Heart Association Scientific Sessions Conference 2010
http://jemta.org/index_101114.html
に参加したのですが、AHA のRessに比べ今回のJ-Ressはその規模が2桁くらい小さいよう
に感じられました。とはいえ、JRC の岡田先生をはじめ、日本の主要な蘇生科学に関する
方々が参加されており、非常に勉強になりました。AHA のRessはインスト会議と1日の学
会参加込みで2万円くらいの参加費を払いましたが、J-Ressの参加費はその1/10でした。

京都国際会館の会場費やプロジェクター使用料で30万円以上かかっていると思いますが、
70ページもあるAHA ReSS Report 2012の冊子配布やお弁当の配布もあったので、当日の参
加者の参加料だけで負担できるものではないように感じました。
会場は160席くらいが用意されており、立ち見はなかったように思いますが、時間帯に
よっては、かなり多くの方が熱心に参加されていました。本シンポジウムの実行委員は、
日本集中医療学会とNPO救命おかやまの2団体ですが、玄関の受付には NPO救命おかやま
の屋敷さんがおられたのでちょっとびっくりしました。お忙しい中、朝早くから来られて
おられたのだと思います。またお弁当の配布も担当されておられました。スタッフの方々
は朝早くから、皆ボランティアで任務につかれておられると思いますが、陰で運営に携わ
るスタッフの方々のご尽力があって開催できる会合なので、この会に参加させていただき、
この場を借りて深くお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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尚、以下は如是我聞の私のメモですので、信ぴょう性には欠けます。
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トピックス:2015年ガイドライン作成での論点
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1.BLS   坂本哲也(帝京大学)
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・我が国のJRCガイドライン2015をどうするかはまだ議論がされていない。
・現在、ILCORでは2015版が議論されている。
・ILCOR2010のホームページでは、ERCとAHAと並びJRCのガイドライン(英語)が掲載された
・2015年のプロセス: RCAの一員として日本から全てのタスクフォースにメンバーが出席
・各タスクフォースに RCAから2名参加。うち1名は日本から、もう一人はシンガポール、
 韓国、台湾の各メンバー国から。(坂本先生は)BLSタスクフォースとして参加している。
・2014年10月ウィーンでのミーティングが今回のキックオフ。
・このミーティングで決まったことは、今までのようなface-to-faceの会議の形態でなく、
 SharePoint
 http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0404/15/news100_2.html
 を使い、オンラインでドキュメント管理をすることが決定された。
 このシステムを通してエビデンスの評価を行い、CoSTRを作成する。
・もう一つの決定事項は、2015年にまとめて全部評価をするのではなく、2010年をスター
 トとして、順次必要な評価を終了させていくことになった。
・現在扱っているトピックに加えて、重要なトピックは継続的に更新していく。
 (アイコスター iCoSTR)
・2010CoSTRでは、29カ国366人のWorkSheet Authorにより277のトピックが検討された。
 トピックが多すぎたために重要なものとそうでないもの時間の振り分けが不十分だった。
・2015CoSTRでは、トピックの数を制限する方針。
・GRADEシステムを取り入れて、より客観的な評価を行う。
・現在いくつかのPICO(Population, Intervention, Comparison, Outcome)を立て検討中
 http://spell.umin.jp/EBM.htm
 その大半は2010CoSTRの中でknowledge gap(知識格差)として示されていたもの。これら
 について新たなエビデンスの評価がされている。
・BLSタスクフォースでは重要な10個のトピックが2013年4月にメルボルンで検討された。
 例えば、優先順位の高いものから
 「胸骨圧迫のみのCPRと標準CPRはどちらが有効か(市民の場合/救急隊の場合)」
 「胸骨圧迫の深さ」
 「口頭指導」
 「様々なリアルタイムフィードバック機器」
 「PADプログラムの有効性」
 「胸骨圧迫中の波形解析(圧迫の中止をしないで波形解析)」
 「30:2と2:30(最初の2回の人工呼吸は必要か)」
 「CPRによる合併症の問題」
 というふうふうに優先順位を決めた。
・タスクフォースのメンバーはSharePointにログインをして、自分のタスクをこなす。
・現在BLSでは36のPICOが候補としてあがっている。例えば診断に関しては、通信司令員
 がどのようにして心停止を認識するかを初めとして4つ、そしてインタベーションとし
 て合計で32個挙げられている。現在この中のトップ10を決めて、その次に検討すべき
 11位から20位について、担当を誰にするかを検討している。
・現在(坂本先生が)担当している「胸骨圧迫の中断を如何に短くするか」のテーマは、
 もう一人のタスクフォースのメンバーであるコスター先生と2人で担当している。
・BLSの36個のPICOについての進捗ステータスは、PICOを立てるところから始まって、最
 後のFull Evidence Reviewまで。最後まで完了しているのは現在2個だけ。
 2015の発表は来年の今頃には概ね完成していなければならないが今後1年の作業が膨大
・次回の会議は4月の終わりから5月にかけてカナダのバンフで開催される。
・BLSの詳細については守秘義務があり、詳細な話はできない。

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ALSについては、このあとの記事で投稿する予定です。

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ2 [ALS]
http://jemta.org/index_140328.html


posted by jemta at 17:25| 日記

2013年06月19日

G2010-BLSヘルスケアプロバイダーの呼吸の確認の時間は5秒以上10秒以内?(その2)



本記事のURL
http://jemta.org/index_130619.html
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こんばんは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

前回の記事
http://jemta.org/index_130615.html
の続きです。


■English to English Translation、文化の翻訳の必要性
私が大学院のD1の学生の時、たまたまですけれども、幸運にも、科研費をもらってヨーロ
ッパのある国立研究所に半年間、共同研究のために行っていたことがありました。研究所
では日本人は私一人でしたが、各国からはグループで来られていました。共同実験の全体
ミーティングの時に困ったことがありました。ロシア人、現地の人、中国人の英語はそれ
ぞれなまりがあるのですが、自分が英語に堪能でないことは皆わかっていますし、身振り
手振りも使うので、英語を第二外国語とする人たちの間では、だいたい意思は通じます。
しかし、アメリカ人がしゃべると皆よく意味がわからないのです。そこで、アメリカに長
期留学経験がありアメリカの文化をよく知っている中国の研究者が、そのアメリカ人の英
語を聞いて、それをその中国の研究者の言葉で英語で話すと、皆よくわかりました。彼は
「これは、English to English Translation」だと言っていました。アメリカ人も彼がど
んな単語を使って話をしているのかわかるはずなのですが、初めから自分で皆にわかる英
語を話すことはできないようで、結局ずっと、彼に翻訳を頼んでいました。背景にある文
化を理解して翻訳しないと通じないものだと感じました。

AHAはガイドライン2010の発表と同時に、各国の言語でガイドライン2010のハイライトも
発表しました。AHAは、はじめから自国のガイドラインが各国で使われることを意識して
おり、これは非常に画期的であったと思います。ただこれは言葉だけを翻訳したものとい
う点は否めないと思いました。一例をあげると、『心臓発作時には成人用アスピリン1錠
か、小児用アスピリンを2錠噛め』という勧告がありました。この文章には、有効成分の
含有量が書かれていませんが、アメリカではこれで十分通用します。アメリカの薬局にあ
るアスピリンはほとんどが赤い心臓のマークのついた抗血小板作用のもので成人用325mg
小児用81mgです。しかし製造元のバイエル社のそれは、本来は鎮痛薬で世界中での標準は
500mg です。アメリカにも500mg のものも売ってはいるのですが、少数です。一方、例え
ば、日本の薬局では、抗血小板作用としての製品は販売されておらず、鎮痛薬としてのア
スピリン500mg しか売っていませんから、このガイドラインの表現では不十分で、各国の
状況を鑑みて、もとの文章を各国で間違えることがないような正確な表現を期待したいと
ころです。


■HCPの呼吸の確認は5秒以上10秒以内?(その2)
前置きが長くなりましたが、AHA の意図を理解するのは、アメリカ人の考え方というか、
日本人とは文化の発想が違う人が書いたという視点から見ることが必要だと思い、前回の
粗い投稿をもう少し、書いてみようと思います。

HCPの呼吸の確認の動作の目標値となる文章は、
マニュアルP27の
========================================
反応の有無と、呼吸をしてないか、
正常な呼吸がなく死線期呼吸のみであるかをチェックする(5秒以上10秒以内)
========================================
です。

この文章の解釈ですが、カッコ内の(5秒以上10秒以内)が、
(A案)反応の確認と呼吸の確認の全体にかかっている−−−のか、それとも
(B案)呼吸の確認にかかっている−−−のか
の二つの案が考えられます。A案、B案以外は考えられません。


■(A案)の場合
・A案は、反応の確認と呼吸の確認の合計を、(5秒以上10秒以内)と捉えます。
・A案は、反応の確認にも時間がかかるので、その時間も考慮するという考え方です。
・反応の確認の時間を計測するのであれば、出動要請もカウントする必要があります。
・しかし、A案では、P28の『現場到着後10秒以内に反応の確認と呼吸の確認および
 出動要請を完了する必要がある(要旨)』という条件を満たすことができません。
・無理やり満たそうとすると、
 反応の確認の時間は計測するけれども、
 出動要請の時間は、ゼロとして計測しない・・・
 というふうになり、解釈に一環性がありません。

■(B案)の場合
・B案は、反応の確認はすぐにできるからゼロとして計測しないというスタンスです。
・呼吸の確認の時間を(5秒以上10秒以内)とするというものです。
・B案の考え方は、1秒、2秒は誤差の内だから、短い時間のものは無視する考えです。
・そうすると当然、出動要請もすぐにできるから、ゼロとするということになります。
・この考え方だと、P28の『現場到着後10秒以内に反応の確認と呼吸の確認および出
 動要請を完了する必要がある(要旨)』という条件は自然に満たされます。
・解釈はシンプルで、一貫性があります。


■アメリカのインストラクターは(A案)/(B案)のどちらで解釈しているか?
日本人から見ると、AHAのマニュアルのP27/P28の表現には曖昧さがあるように
見えます。文化の違いから、日本人の解釈は意見がわかれると思います。しかしAHAの
お膝元のアメリカ人のインストラクターは、同じ国民なので、AHAの意図とアメリカ人
インストラクターの解釈とは自然と一致しているのではないかと考え、少し調べてみまし
た。ネット上の発言は、匿名のものより、実名でのサイトの情報の方が信憑性があります。
(おかしなことをしているサイトはAHAにより、閉鎖させられますので)
そこで、匿名の発言ではなく、実名での発言、実名のサイトを調べました。

調べた結果、(A案)の解釈をしている例は、見つけることができませんでした。

次に、(B案)の解釈の例ですが、
例えば、以下のサイトでは、[About Us]の下の右の画面の
BLS Study Guide & Checklistsの欄にあるPDFファイルで、
以下のように(B案)の解釈で書かれていました。
========================================
Performance CPR (Virginia州Richmond市のAHAトレーニングサイト)
 http://www.performancecprtraining.com/

 BLS Course Study Guide & ReviewのPDF資料(3/14)

CPR ‐ Adult
1. Adult 1 rescuer CPR
・Determine Unresponsiveness (shake and shout), if no response
・Check for no breathing or normal breathing (minimum 5 seconds; maximum 10 seconds)
・Activate emergency medical system and call for an AED
・Check for carotid pulse for (minimum 5 seconds; maximum 10 seconds)

http://www.performancecprtraining.com/wp-content/uploads/2013/01/aha_bls_review.pdf
========================================
(上記を訳すると以下のようになります)
成人のCPR
1.成人の一人法CPR
・反応の確認(叩いて、声をかける)。もし、反応がなければ
・呼吸していないか、或いは、通常の呼吸をしているかを確認(5秒以上10秒以内)
・緊急通報を依頼し、AEDを持ってくるよう依頼する。
・頚動脈を確認(5秒以上10秒以内)
========================================


■日本人の感覚とアメリカ人の感覚の違い
また古いエピソードになりますが、、2009年7月に、千代田区で、ある学会が開催さ
れ、そのなかで、AHAの研修会も開かれました。私もその1室にお邪魔していたのです
が、日本人の講師の方がHCPの呼吸の確認のスキルチェックの説明の際に、ストップウ
オッチを使ってチェックするように言われました。インストマニュアルには「5秒以上1
0秒以内」と書かれているので、時間をきっちりはかって、それを受講生にフィードバッ
クすると考えるのは、日本人的なセンスからすると当然かもしれません。
しかし、AHAにはそういう意図はないため、私も黙っているわけにもいかず、その講師
の方に、「マニュアルには、胸骨圧迫の18秒をストップウォッチで測れと書かれていま
すが、呼吸の確認をストップウォッチで測れとは書かれていません。」と申し上げた所、
講師の方は、「えっ?」というリアクションで、全く意外!といった表情をされたことを
覚えています。

天文学は、1=10=100の世界です。取り扱っているオーダーが大きいので、桁が1
桁、2桁違ってもそれは誤差の範囲内です。
AHAの呼吸の確認のスキルチェックでは、時間計測は、ストップウォッチではなく、腹
時計でいいことになっています。1秒、2秒は誤差の範囲内です。ストップウォッチで測
っても、頭で数えても誤差の範囲内で測れるというスタンスです。

ですので、呼吸の確認の時間や出動要請にかかる時間を、
(すぐにできるので)「ゼロと見なす」としても、不思議ではないと思います。

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posted by jemta at 23:16| 日記

2013年06月15日

G2010-BLSヘルスケアプロバイダーの呼吸の確認の時間は5秒以上10秒以内?



本記事のURL
http://jemta.org/index_130615.html
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こんばんは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

もう古い話になりますが、
AHAのヘルスケアプロバイダー受講者マニュアルで、
「呼吸の確認の時間」については明確でないような所があると思います。

それは、受講者マニュアルP8にはじめて、呼吸の確認の説明があるのですが、
この呼吸の確認の時間に関して何も書かれていないのですが、
ずっと後のP27のスキルテストシートの所になって急に
時間に関して条件が書かれているからです。
このことはよく勉強してコースへ参加された受講生から
指摘されたことがあります。

個人的な意見ですが、呼吸の確認に関する考え以下にまとめました。


AHAヘルスケアプロバイダー受講者マニュアルP27には、

スキル
=====================================
手順1
評価:反応の有無と、呼吸をしてないか、
正常な呼吸がなく死線期呼吸のみであるかをチェックする(5秒以上10秒以内)
=====================================
手順2
救急対応システムに出動を依頼する
=====================================
と書かれています。

また、P28には、
1.以下の事柄について傷病者を評価する
(現場到着後10秒以内に手順1および2の評価と出動要請を完了する必要がある)
 ・反応の確認をする(胸骨圧迫内に行わなければならない)
 ・呼吸をいていないか、あるいは正常な呼吸をしていないか(死線期呼吸のみ)を
  確認する。
2.以下の手順で救急対応システムに出動を要請する(現場到着後10秒以内に
  手順1および2の評価と出動要請を完了する必要がある)
 ・大声で助けを呼ぶか、助けを呼ぶように人に指示し、AED/除細動器を入手する
と書かれています。


*上記の文章の評価
日本的な緻密な評価をすると以下のようになります。

(現場到着後10秒以内に手順1および2の評価と出動要請を完了する必要がある)と
ありますが、
この手順1の時間をXとし、手順2の時間をYとします。
そうすると、この文章では
X+Y≦10−−−−−(1)
にするように条件を出しています。

しかし手順1の条件は
5≦X≦10です。
またY>0です。
そうすると、算数的には
5<(X+Y)−−−−(2)
という条件しかでてきません。

つまり、手順1と手順2を個別に実行しても(1)式を満足できません。

本来、心配蘇生法を教える団体として推奨されるべき合理的なやりかたとしては、
手順1の条件を個別に実行し、次に手順2の条件を個別に実行し、
その結果、自動的に(1)式の条件が満足されるというのが、
理想的なやり方だと思います。

もし、(1)式を無理に満足させようとすると、
例えば、反応の確認を2秒とし、緊急コールを2秒と考え、
その結果、呼吸の確認を「1秒以上6秒以内」とするというような新たな条件を
各ヘルスケアプロバイダーが独自に考えなくてはいけないことになり、
ルーチン化するための単純動作条件作りのはずが、
それを使用するプロバイダーに、
新たな条件作りを課していることになり、
合理的ではなくなります。
マニュアルがマニュアルの責務を果たしていないように思えます。
CPRの手順をデザインするにあたって、
本当に(1)式を満足させることを意図するのであれば
初めから呼吸の確認の時間を「1秒以上6秒以内」としているはずだと
思います。しかしそうはなっていません。
つまり、P27とP28の表記には矛盾があるように思えますので、
AHAの意図を理解するには、新たな評価と認識が必要だと思います。


そこで、アメリカン的な、どちらかというと、アバウト的な発想を
日本的に正確に表現すると
AHAの意図は、以下のようになるのではないかと考えます。

手順1の反応の確認は、時間がかからないとし、0秒とみなす。
手順1の呼吸の確認は、5≦X≦10。
手順2の出動要請は、時間がかからないとし、0秒とみなす。
このような考えで、アメリカン的な発想で書かれているのではないか
とすると納得できます。

ちなみに
=====================================
手順1
評価:反応の有無と、呼吸をしてないか、
正常な呼吸がなく死線期呼吸のみであるかをチェックする(5秒以上10秒以内)
=====================================
の文章で、
反応の確認の時間に幅を設定するのは非常に不自然です。
つまり、反応の確認の時間は一義的に決まるものであり、
意図的にゆっくりやったり早くやったりするものではないからです。
しかし、呼吸の時間の幅を5秒以上10秒以内と設定するのは
合理的ですごく自然です。

つまり、(5秒以上10秒以内)というカッコは、
「反応の確認・呼吸の確認」の全体にかかるものではなく、
「呼吸の確認の時間」のみをさしているものだと考えられます。

ちなみに、G2010のファーストエイドのマニュアルでは、
「呼吸の確認の時間は5秒以上10秒以内」ときっちり書かれています。
もし、呼吸の確認の時間条件を、
市民救助者とヘルスケアプロバイダーとで変えるのいうのであれば
そういうふうにする合理的な根拠が不明です。

成人の呼吸の間隔を5〜6秒と考えると、
おなかとか胸を見て呼吸を確認するのに、
少なくとも1周期はかかるはずです。
最初の1周期目に見落としたとしても、2周期見ればわかるはずです。
その意味から5秒以上10秒以内にしたのではないかと思います。

G2005の時代の話ですが、
HCPコースで乳児の2人法は15;2なので、
10サイクルで約2分になるので、10サイクルで交代すべきとすべきところ、
成人の30:2の時と同じ、5サイクルで実技練習をしていました。
これはおかしいのではないかと指摘したのは、日本人だと聞いています。
これにより、G2010では、乳児の二人法は10サイクルで交代するように
なりました。

本記事は以下に続きます。
http://jemta.org/index_130619.html
G2010-BLSヘルスケアプロバイダーの呼吸の確認の時間は5秒以上10秒以内?(その2)
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posted by jemta at 22:49| 日記

2013年06月03日

『給食でのアレルギー事故から どう守る』 米国での誤食防止・エピペン最新事情



本記事のURL
http://jemta.org/index_130603.html
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こんばんは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

ご存じのように、昨年、日本でも、小学生が学校給食を食べた後、アナフィラキーショッ
クを起して、亡くなる事故が起きています。

先月、学校給食での食物アレルギー対策に取り組む、アメリカ最新事情がNHKニュース
ウォッチ9で放送されました。以下はそのメモです。


========================================
『給食でのアレルギー事故から どう守る』アメリカ最新事情(メモ)
NHKニュースウォッチ9 2013年5月13日(月)放送 6分38秒
http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/?date=130513_1
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                               [井上あさひアナ]
[さて、こちらのグラフ、学校給食でのアレルギー事故の件数です。ご覧のように増加傾
 向で、平成23年度には、311件が報告されています。去年12月に、東京調布市で
 小学生の女の子がショック症状を起こして亡くなった事故をご記憶の方も多いかと思い
 ます。国は今月中にも専門家による会議を開き、具体的な再発防止策の検討を始めたい
 考えです。


 『子供たちの安全どう守る』


 今週、食物アレルギー啓発週間が始まったアメリカの例を取材しました。]

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                                [松田利仁亜氏]
[学校給食を食べた後で、アレルギー症状が出て、小学生が亡くなる事故が起きた調布市。
 皆さんはどうとらえているんでしょうか。

 街角の声1:
 「ひと事じゃないっていうか、やっぱり給食とかはなかなかそこまで管理できないだろ
  うなと思ってましたけど。」
 街角の声2:
 「先生とかも大変だと思うんですけど、ちゃんとしてほしいですね。命にかかわる問題
  なので。」]

女の子が亡くなった去年12月の事故。給食のおかわりとして食べた、チヂミに入ってい
たチーズが原因でした。事故の検証委員会は、教員が食材について確認を怠ったことやシ
ョック症状をやわらげる注射が遅れたことなど、学校側の責任を指摘。こうした問題を克
服するには、どうすればよいのか。そのヒントをアメリカに探りました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『確認と実行』

                              [報告:望月麻美氏]
[カルフォルニア州で開かれた食物アレルギーの危険性を訴えるイベント。アメリカでは、
 17歳以下の13人に1人が食物アレルギーに苦しんでいると言われています。去年の
 1月には、南部の小学校でピーナッツにアレルギーのある7歳の女の子が亡くなる事故
 が起きるなど社会問題になっています。

 アレルギー反応を引き起こす食材を誤って取らないようにするにはどうすればよいのか?
 こちらの小学校では、子供たちが食堂のテーブルに着く前に必ず指紋をコンピューター
 に読み取らせています。すると、モニターに子供達の食物アレルギーに関する情報が表
 示され、食べてはいけない食材を選んでいないか、教師が確認します。

 教師:
 「食物アレルギーが把握でき助かる。誤った食材があれば必ず取りかえる」

 小学1年生のコールマン・サベッジ(Coleman Savage)君、モニター画面には、ピーナッ
 ツアレルギーがあることが大きく表示されました。この学校では、特に症状が重くなる
 ことが多いピーナッツなどのアレルギーの子供には、専用のテーブルが用意されていま
 す。

 コールマン・サベッジ君:
 「ピーナッツバターサンドイッチを食べる子がまわりにいないから安心」
 「倒れたら病院に行かなくてはいけなくなるから」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 では、子供が学校でショック症状を起こした場合にはどう対処するのか?]
                                 [望月麻美氏]
[アメリカの食物アレルギー対策の柱がこちら、エピペンです。激しいショック症状を起
 こした際、応急処置に使う注射薬−−−「エピペン」。日本でも処方されていますが、
 アメリカでは、緊急時に備えて学校に常備するよう州の法律や規則で定める動きが広ま
 っています。中西部のネブラスカ州(State of Nebraska )は、全米で初めてエピペンを
 学校に常備する規則を導入しました。

 エピペン研修講師:
 「エピペンは2本ある」

 実際に児童や生徒が激しいショック症状を起こした場合には、すぐに救急車を呼んだ上
 で、教職員などがエピペンを打つことが義務づけられています。結果については、一切
 責任を問われません。こうした対策は、すでに具体的な成果を上げています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 高校1年生のリアンドリア・マルチネス(15)さん、先月学校でひまわりの種を食べ
 た後、突然、激しいショック症状を起こしました。

 リアンドリア・マルチネスさん:
 「呼吸ができなくなりのどが締めつけられるようだった」
 「ヒマワリの種は食べたことがありショックだった」

 駆け付けた教師が保健室に常備していたエピペンを打ちました。異変を訴えてからわず
 か2分後のことでした。マルチネスさんは病院に搬送され、一命を取り留めました。

 エピペンを注射した教師:
 「毎年研修を受けているので(こわくなかった)」
 「生徒にできるだけのケアを行うのは私の義務だ」

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 エピペンの使用方法についても、アレルギーによるショック症状の見分け方とともに定
 期的に研修を行うことが学校に義務付けられています。

 エピペン研修講師:
 「エピペンを注射する場所は、太ももの外側」
 「そのまま10秒間持つこと」

 エピペンを学校に常備する規則や法律は既にアメリカの19の州で実施されています。
 子供の命を如何にして食物アレルギーから守るのか−−−日本も対応が問われています。]
========================================


ご参考文献・資料

■東京都調布市率富士見台小学校児童死亡事故の検証結果報告書
http://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1363069358235/index.html
http://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1363069358235/files/kensyou.pdf

■「アレルギー疾患対策基本法案」を衆院に提出(自民・公明の与党)
http://www.komei.or.jp/news/detail/20130518_11201
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2013053002000001.html

■保育所におけるアレルギー対応ガイドライン動画(1/2)(2/2)(厚労省)
http://www.youtube.com/watch?v=pJOAM8dE7WU
http://www.youtube.com/watch?v=axFou4QgB-4
http://fosdu.nih.go.jp/files/contents/news/detail979.html

■学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン(文科省)
http://jemta.org/index_080426.html

■消防機関における自己注射が可能なアドレナリン(エピネフリン)製剤の
 取扱いに関する検討会報告書(総務省消防庁)
http://www.fdma.go.jp/pdf/2009/0817/02_houkokusyo.pdf

■学校での食物アレルギー・アナフィラキシー対応「養護教諭のお仕事13」
http://www.gakkohoken.jp/modules/special/index.php?content_id=148

■食物アレルギーひやりはっと事例集2012
http://alle-sien-net.sakura.ne.jp/wp-content/uploads/2013/03/sosyu2012.pdf

■岡山県内の公立小中高校で、エピペンの処方が2倍近くに急増。(山陽新聞)
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013060119201074/

■教職員向け食物アレルギー・アナフィラキシー対応全国研修会(平成25年度)
http://www.gakkohoken.jp/modules/bulletin4/index.php?page=article&storyid=68

■AHAのファーストエイドコースでは、アレルギー対応/エピペン実習も含んでいます。
http://jemta.org/fa.html
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P.S.
特別企画コースのご案内
6月の心肺蘇生ワークショップと傷病者対応コースなど
まだ若干の空席があり、参加者募集中です。
楽しくリラックスして、どなたでもご参加できます。
お申込は以下のURLからどうぞ。
http://jemta.org/project.html
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6月16日(日) 9:30〜12:00 
■「心肺蘇生法の仕組みを理解する」ワークショップ
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6月16日(日) 13:00〜17:30 
■ 傷病者対応コースforバイスタンダーズ
(BLSとJPTECを市民向けにしたようなコース)
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6月18日(火) 10:00〜11:00 
■ファミリー&フレンズ 市民向け心肺蘇生法入門コース
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
場所はJR岡山駅からタクシー5分(徒歩15分)です。

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posted by jemta at 19:03| 日記

2013年04月09日

6月16日/18日 岡山での心肺蘇生の特別企画コースのご案内

こんばんは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

BLS−AED.net横浜から、講師をお招きしての
横浜で人気のワークショップや
傷病者対応シミュレーションコース、および
ファミリー&フレンズ コースの開催を企画しました。

AHAガイドライン2010に基づく、心配蘇生法、応急手当に関する
特別企画コースです。
ご興味があればどなたでもご参加できます。
事前のお申込が必要です。尚、本コースは不定期開催です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
6月16日(日) 9:30〜12:00 
■「心肺蘇生法の仕組みを理解する」ワークショップ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
6月16日(日) 13:00〜17:30 
■ 傷病者対応コースforバイスタンダーズ
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6月18日(火) 10:00〜11:00 
■ファミリー&フレンズ 市民向け心肺蘇生法入門コース
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
場所はJR岡山駅からタクシー5分(徒歩15分)です。

詳細は、以下からどうぞ。
http://jemta.org/project.html

posted by jemta at 23:54| 日記

2013年03月31日

ファーストエイドコース(HS-FA)で受講生に進呈している個人用保護具キット


本記事のURL
http://jemta.org/index_130331.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

弊協会のAHA-BLS-HCPコース
http://jemta.org/
では、当日、受講生の方には
 ・受講証(全過程を修了され、修了書発行待ちであることを予告)
 ・プリント(G2010のハイライトや他のAHAコースのご案内資料)
 を差し上げています。

一方、ハートセイバー・ファーストエイド(応急手当)コース
http://jemta.org/fa.html
では、
 ・受講証(同上)
 ・プリント(G2010ハイライトやFAの重要なポイント等の資料)
 ・個人用保護具キットPPE
 の3種類を差し上げています。

■個人用保護具キットPPE(Personal Protective Equipment)
血液、唾液、尿などの体液は疾病を引き起こす病原性細菌を伝播する可能性があります。
これは感染防護具の着用によって防護できます。

日本の薬局に行くと救急箱の箱だけ売られていて、中身は各自用意する必要があります。
米国の薬局やホームセンターに行くと、救急箱はファーストエイドキットとして、中身を
含めてケースごと販売されています。米国のファーストエイドキットの中には、感染防護
具の一部が入っていることもありますが、入っていない方が多いかもしれません。実際に
フィールドでファーストエイドを提供するには、ファーストエイドキットと PPEを用意し
ておく必要があります。受講生御自身で用意されるべき PPEの例題として、本キットを差
し上げています。
121214_bhf1.jpg

■内容
左のチャック付きのポリ袋の中に一式はいっています。右側にその内容を並べています。
尚、 500mlのペットボトルとお薬は、撮影時のサンプルです。お渡しするキットの中には
入っていません。

(1)手袋:
ポリ製、プラスチック製、ニトリルゴム(合成ゴム)製の3種類が入っています。実際に着
用して違いを体験していただいています。ポリ製のように最も安価なものでも、破れない
限りは有用ですが、すべったりして使いにくいです。ニトリル製は最も丈夫で、すべらな
いので実用的だと思います。この手袋を使ってコースで着脱の練習をします。ラテックス
製のものは、アレルギーを持っておられる方もいらっしゃるのでこのキットには入れてい
ません。(尚、自分がラテックスアレルギーでなくても、自分がつけているそばの人や、
救助する傷病者からアレルギー反応がでることもあるので、もし使用される場合は注意が
必要です。)

(2)保護メガネ(マスク一体型)
米国で販売されている PPEキットの中に入っている保護メガネはこのタイプが多いと思い
ます。
一方、これ以外にも、組み立て式で透明なシールドの穴にやわらかいプラスチックフレー
ムを通すタイプのものもありますが、マスク一体型の方が組み立ては簡単です。

(3)その他
人工呼吸用のフェースシールド(訓練用)、ガーゼ(当日の包帯を捲く実技練習で使用しま
す。)など。
尚、 PPEとは無関係ですが、当日進呈しているアスピリンを入れることができる携帯メタ
ルホルダーも袋の中に入れています。(薬事法の制限により、中に入れるお薬はお渡しし
てはいません。)

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posted by jemta at 16:56| 日記

2013年03月11日

東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)と南海トラフ大地震の備え


本記事のURL
http://jemta.org/index_130311.html
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こんばんは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

今日で東日本大震災から2年たちました。大震災により尊い命を亡
くされた方々に深く追善供養申し上げます。また被災され現在も非
常に厳しい環境で復興にご尽力されておられる方々に謹んでお見舞
い申し上げます。


■国会図書館の東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)
大震災に関する記録・教訓を次の世代へ伝え、被災地の復旧・復興
事業、今後の防災・減災対策に役立てるために、先週、国会図書館
と総務省による東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)が公開されて
います。
http://kn.ndl.go.jp/

いくつか動画をキーワード「津波」で詳細検索してみました。検索
実行後、詳細情報をクリックし、左下の「提供元サイトで見る」の
所をクリックするとその動画が見れます。しかし、実際に以下のよ
うな動画を見ると、現時点で見てもあまりに悲惨であり、見た後で、
気分が悪くなっている自分を発見したような感じです。(ですので
もし、ご覧になる際は、体力のある時、休みの前の方がいいと思い
ます。)
・震災当日・夜の釜石市内(13:33)
 http://tinyurl.com/b9o6lez
・石巻市に押し寄せる津波(25:13)
 http://tinyurl.com/at3yaa8
・大船渡市街地に押し寄せる津波(15:26)
 http://tinyurl.com/b32c7fl


■南海トラフ巨大地震への備え
昨年8月29日の中央防災会議の
「南海トラフ巨大地震の被害想定について第一次報告」
http://tinyurl.com/c84s5hb
のP9(13/195)〜P10(14/195)津波高分布図では、例えば、瀬戸
内海周辺での津波の高さは2〜5mとなっています。岡山駅付近の
地面の海抜は2m。これから浸水は0〜3mということになります。
昨年 11/17に放映された岡山のRSKテレビのドキュメンタリー番
組「岡山・香川 巨大地震への備えは」で紹介されていた岡山県の
予想想定では、『津波の浸水予想はJR岡山駅で1m位。津波は地
震から1〜2時間後に到達。6時間以上続くと。震度は5〜6くら
い。』でした。

以下に岡山近隣の病院の海抜をリストしてみました。もし、想定の
最大値5mの津波が来た場合は、それ以下の海抜にある施設の1階
は浸水する可能性も考えられます。

海抜[m] 病院名
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97m 津山中央病院
60m 南岡山医療センター 
44m 香川小児病院
43m 重井医学研究所付属病院
34m 香川大学医学部附属病院
10m 川崎医科大学付属病院
10m 岡山医療センター
 8m 岡山ひだまりの里病院
 7m 三豊総合病院
 7m 倉敷平成病院
 6m 香川県立中央病院
 6m 岡山市立市民病院

 5m 川崎医科大学付属川崎病院
 5m 倉敷中央病院
 5m 心臓病センター榊原病院
 5m 岡山協立病院
 5m 岡山中央病院

 3m 岡山大学病院
 3m 岡山済生会総合病院

 2m 岡山赤十字病院
 2m 光生病院
 2m 岡山県精神科医療センター

 1m 岡山労災病院
 1m 岡山旭東病院
 1m 回生病院
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(尚、海抜が何mかを調べるには、Mapion
http://www.mapion.co.jp/
で地図を表示させ、その場所で右クリックすればわかります。敷地
によっては高低差がありますので、上記はあくまで私が調べた範囲
内での目安です。)

病院の救急は1階にあるのが多いと思いますが、震災時での活躍が
最も期待される部署にもかかわらず、浸水するリスクが最も大きい
と思います。より高層階への移設、或いは防水ゲートの設置、外部
から侵入できる堅牢な通路の設備など、予算確保のための合理的な
理由と根拠はあると思います。

「釜石の奇跡」と言われているエピソードがあります。
−−−普段おとなしい小学生の少女。3.11、自宅で地震にあい、
津波が来ると直観。祖父母に逃げようというと「ここは海から離れ
ているから大丈夫」と。しかし必死に泣いて懇願。祖父母もその姿
をみてしかたなく一緒に高台に逃げた。逃げていなかったら助から
なかった。少女が祖父母を救った。釜石小学校児童184人は、全
員が自力で巨大津波を生き延びた。少女も学校で群馬大学の片田敏
孝教授が指導する防災教育や訓練を受けていた。避難三原則「想定
を信じるな、状況下で最善を尽くせ、率先避難者たれ」を実行して、
祖父母を救った。−−−
http://dsel.ce.gunma-u.ac.jp
10mの津波の想定に対し、30mの津波が来たわけなので、想定
はあくまで想定であり、想定の最大値のみを盾にすべきではないと
思います。

普段の時に、防災・減災の事を考えておくべきだと思います。
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posted by jemta at 21:32| 日記