2021年02月02日

COVID-19コロナ感染対策 ナレッジチェック



本記事のURL
http://jemta.org/index_210202.html


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COVID-19コロナ感染対策 ナレッジチェック


こんばんは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。

■はじめに
パリの街並み、NYのセントラルパーク周辺、日本もそうですが、
世界の都市の道路は広く、街路樹、外灯、緑地公園など、
都市工学に基づいた設計になっています。
これは現代に残るコレラ大流行の名残です。

世界の模範となった、世界一きれいな街といわれるパリの街並みですが、
1853年までは鼻が曲がるほど臭い街だったそうです。
1826-1837の第3回コレラが世界的に大流行しました。
パリでも1.8万人が死亡し、首相も死亡。
パリ県知事のオスマン男爵は
パリの街そのものを刷新するというフランス最大の
都市整備事業に着手させました。
パリの光の街改造計画は、公衆衛生学や都市計画の
学問分野を生み出しました。
花の都に発展した切欠は感染症でした。

人類の歴史は感染症の歴史です。
1940代生まれの人は第二次世界大戦で、大変な思いをされたと思います。
その後は日本は平和でしたが、今回のコロナ感染症も受難の一つに
過ぎないかもしれません。
1645年-1715年に、地球では、マウンダー極小期(ミニ氷河期)があり、
テムズ川が凍結したり、日本でも江戸時代の寛永、延宝、元禄の
飢饉がありました。
今後、2030年に太陽の活動が60%に低下し
地球は、また小氷河期にはいるとの研究もあります。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1274356254094225409
今回たまたまコロナで苦しい思いをしていますが、
人類の歴史は災難から逃れなれず、
災害に備えて、正面から取り組むしかありません。
過去の人類も、絶滅することなく、感染症も乗り越えています。

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■ナレッジチェック
七つあります。全部正解ならその下の解説は無用だと思います。

問1
呼吸、会話、咳などで、人の口から出る飛沫の大きさは、
0.1μmから数mmまで分布しています。
1μm程度が一番多いです。タバコの粒子も0.1-1μm程度です。
さて、空気中でリンゴを落とすと、1m落ちるのに0.5秒かかります。
では、空気中で、形状安定の1μmの物体を落とすと、
1m落ちるのに何秒かかるでしょうか?

(a) 0.5秒
(b) 1.2秒
(c) 1.2分
(d) 12日


問2
コロナ患者と50cm離れた自分が、2人共マスクをしていない場合で
患者からのウィルスを自分が吸い込む量を100%とします。[PFU単位]
さて次に、両者共に、サージカルマスクをつけた場合において、
自分の吸い込み量は約何%になるでしょうか?(東大医科学研の実験結果)

(a) 0%
(b) 5%
(c) 15%
(d) 30%

問3
上記の問2の条件に続いて、
コロナ患者がサージカルマスクで
自分がN95マスクをつけた場合、
自分の吸い込み量は約何%になるでしょうか?

(a) 0%
(b) 5%
(c) 15%
(d) 30%


問4
特に冬の感染拡大が懸念されています。
マスク等以外の室内感染予防対策として
最適なのは以下のどれでしょうか?

(a) 次亜塩素酸水の空中噴霧
(b) 換気
(c) 加湿器による加湿(40-60%)と適切な水分補給
(d) (b)と(C)


問5
病院における手指衛生の操作として、
目に見える汚れがない場合、
次のどれが最も効果的ですか?
尚、最も適切なものに比較して、
一つは3倍、もう一つは11倍、菌が残ります。

(b) 石鹸で水洗い
(c) アルコールジェル(適切濃度)
(d) 液体アルコール(適切濃度)

問6
アルコールによる消毒の場合、
手指消毒に適切な量と放置時間はどれでしょうか?

(a) 1mlで3秒
(b) 1mlで5秒
(c) 2mlで10秒
(d) 3mlで30秒

問7
過去最速で完成したワクチンは「おたふくワクチン」で4年でした
ファイザーとモデルナのワクチンの開発期間は1年未満です。
こんなに早く開発できた主な要因はどれでしょうか?

(a) 生ワクチンだから
(b) トランプ氏が急がせたから
(c) 不活性化ワクチンだから
(d) 核酸ワクチンだから




解答:問1〜問7の答えは、すべて(d)です。     
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■解答の説明とコロナ対策
概要資料は以下からダウンロードできます。
http://jemta.org/210118_JEMTA_COVID-19_Guideline.pdf


■(1)ウィルス発生源は以下のとおりです。
@呼気   2千〜30万ウィルス/分 飛沫無(この量で感染するか不明)
A会話   600飛沫/分 中央値1μm 1-50粒子/s。多い人200粒子/s
B咳    3000飛沫/回 0.1μ〜数mm
Cくしゃみ 40000飛沫/回

COVID-19感染ルート:空気感染>飛沫感染、接触感染
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1345021643807068160
コロナの感染経路とそれぞれの量
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1349732886065238022
ハイスピードカメラ 会話、咳、くしゃみ
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1340299666420682754
会話時に口からでる粒子の分布
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1337773991499452418

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■(2)感染経路

https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1350777726932668419
コロナ感染から発症までの潜伏期間の中央値は4-5日で、最大14日です。
また、ウィルス排出のピークは発症の2日前です。
感染してから発症するまでは、症状はないため、咳もなく
考えられる感染経路は、呼吸(呼気)と会話です。

2020年2月ころだったと思いますが、マスク不足の時、
WHOは、咳症状のない人はマスクをつける必要はないと言っていましたが、
これは誤りです。症状のない人がマスクをつけるべきです。

5分間の会話と1回の咳ででる飛沫の量は同じです。
会話で出る飛沫のサイズは1μm程度です。

[問1の解説]
リンゴを空気中で落とすと、1m落ちるのに約0.5秒かかります。
形状変化のない1μmの物体を落とすと、1m落ちるのに、12日間かかります。
リンゴも水中では落ちません。
タバコの煙も0.1-1μm程度ですが、質量があるのに下には落ちず、
空気中を浮遊します。頭上に見える何十トンもの雲も落ちてきません。
上向抵抗力+浮力で、小さいと落ちません。

しかも、小さい水滴は安定して形状を保持しているわけでなく、蒸発します。
液滴の研究からわかっていることは、10μmのものは0.1秒で蒸発し、
その飛沫の中にいるウィルス(飛沫核)が空気中に出ます。
25μmの液滴も、床に落ちる前に、蒸発します。
50μm以上の液滴は、蒸発する前に床に落ちます。
横方向への飛散の範囲は1.2m程度です。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1349002000873226243

つまり25μm以下のものは、すべて蒸発して
飛沫核として空気中を漂います。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1286306203404890112

空気中のSARS-CoV-2は、3時間以上感染性を保ちます。
つまり感染の作用範囲と時間は
飛沫感染は、1.2m程度、0.5秒間
空気感染は、部屋の中、3時間となり
空気感染の方が、飛沫感染より影響が大きいことがわかります。

「COVID-19の拡大は空気感染が主流」【第61回臨床ウイルス学会】
https://www.m3.com/clinical/news/835300
https://medical-tribune.co.jp/news/2020/1106533287/
液滴の物理を理解されておらず、
空気感染を認めない人が多いのが現状です。

但し、上記の市中感染ではなく、
コロナ患者と60cmの近接距離で看る場合は、
飛沫感染や接触感染が優位に働くとの研究があります。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1355892307153743873
この場合は、フェースシールドを併用すべきです。

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■(3)空気感染のエビデンス
中国広州の換気の悪いレストランでの感染例があります。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1288480857393524741
感染源から4m以上離れた人が感染しています。
この研究が出版されたおかげで、WHOは従来の
「コロナは空気感染しない」との主張を変えざるをえなくなりました。
https://www.bbc.com/japanese/53330196

CDCも同様です。
コロナは空気感染する 二転三転後に認めたCDCの事情
https://www.asahi.com/articles/ASNBB3GMWNB8UBQU003.html
インパクトファクター世界一の医学雑誌「NEJM」は
トランプ政権が、専門家の意見を無視し、CDC、NIH、FDAを軽蔑したと
批判していますのでCDCには政治的な圧力が
かかっていたのかもしれません。
WHOも中国政府よりの政策を行い、パンデミック宣言を遅らせた等で、
事務局長を辞任要求する署名が100万人超えています。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58756910S0A500C2000000

コロナ以外でも
3時間の離陸待ちのジェット旅客機の乗客72%が空気感染で
インフル罹患した例も報告されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/463858
空気感染しないと考える方が無理があります。

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■(4)マスク
[問2の解説]
東大医科学研の実際のコロナウィルスを使って調べた実験
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1335589078033526790
患者と50cm離れた自分も、両方ともサージカルマスクをつけると
両者共つけなかった場合に比較して、自分の吸い込みは29%
患者がマスクせず、自分がサージカルマスク着用では43%です。
ですから、いずれにしろ、自分の体にウィルスは進入します。
だから、気道にある繊毛活動によってウィルスを対外に出すために、
部屋の加湿や、頻繁な水分補給、体の免疫力向上(睡眠・食事)が必要です。

[問3の解説]
上記と同様の条件で、自分だけN95マスクをした結果は、31%でした。
サージカルマスクと変わらない性能しかでませんでした。
N95なのにおかしいと誰もが思うはずです。
私見ですが、N95は堅く、息苦しいので、吸い込みの際に吸入圧が必要で、
すきまからもれるのではないかと思います。
医科学研の実験している人もそう思ったはずで、マスクにテープを貼って、
マネキンにぴったりくっつけたら、自分の吸い込みは8%になっています。
しかし、毎回自分の顔に両面テープを貼るのは現実的ではありません。
マスクはN95でなくてもサージカルマスクでOKということになります。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1346098893121933312

カナダの病院で、446名が参加した研究で
サーカルマスクをした群とフィットテストをしたN95マスク群を
比較したところ、
マスクの種類による感染予防効果の差はなかったそうです。
https://www.yoshida-pharm.com/2018/letter128/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19797474/

マスクが新型コロナの重症化を防ぐ
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1338128441422462976
天然痘のワクチン接種はウィルスを一部体に入れて、免疫をつくると
いうものです。マスクをするということは、ウィルスを少量、
体を入れることになり、
マスクをしてコロナ患者を診ると免疫を作ることができるのでは
ないかとの予想もあります。

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■(5)感染対策
@マスク
いつもされていると思いますが、食事中は外さざるを得ません。
この時に近くの人と会話することはクラスター感染の原因になります。
ストレスかもしれませんが、コロナ禍では、「黙食」が必要です。
会話するときは、マスクを!

A換気
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1281595439083446273
飛沫感染しか考慮していない方は、目に見える飛沫しか見ておらず
空気中を漂う飛沫核の影響を考えておられません。
例えば、友人の車に30分同乗して、二人ともマスクをしていたけれど
飲料をのむ時だけマスクをはずしただけでしたが、友人のコロナ感染が
判明し、電話があったので自分も検査したら陽性になった例もあります。
空気中のウィルスは3時間、感染能力を持っています
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1352596006005690371
室内の換気が重要です。
建築基準法による換気回数は、住居は0.5回/h以上、
非居住等は0.3回以上です。
換気回数は部屋の容積を換気扇の換気量(20cm羽根の場合、600m^3程度)で
割ったものです。しかし、これでは
感染防止に十分ではないかもしれません。

[問4の解説]
B加湿 湿度40-60%に
湿度=1%下がると、感染=7%増加します。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1329799975836872704
湿度が低いと粒子が収縮し、空気中に浮遊しやすいです。
湿度が高いと粒子が大きくなり、拡散抑制できます。

空中伝播感染性細菌およびウイルスの生存/感染性は
40〜70%の相対湿度で最小になります。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1327989333161242624

先進国では生活の90%が室内であり、冬の室内の湿度は20%に低下します
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1325814557982429184

コロナ禍の冬は、加湿器の準備を!
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1326537637948084224
狭い、7畳用の加熱型加湿器の例
https://www.amazon.co.jp/dp/B07WP9KP5K
広い部屋用はダイニチ製がトップシェアですが、在庫は薄いです。

注意点は、老人施設で加湿器のフィルターの手入れを怠った事により
レジオネラ肺炎を起こした例があります。手入れが大事です。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000483754.pdf

尚、冬にエアコンをつけると室温があがり、飽和水蒸気量が減って
間接的に湿度が下がります。
石油ファンストーブであれば、二酸化炭素が出るので、換気が必要ですが、
1Lの石油を燃やすと、1.1Lの水蒸気が出ます。
加湿器のような加湿量はありませんが、加湿の補助にはなります。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1333792461982842883

建築物衛生法により、不特定多数の人が出入りする建物は、
相対湿度を40%以上70%以下にするよう定めがあるのですが、
病院の建物には、法的な規制がありません。
大規模な病院(120-720床)対象の研究では、半数の病院が
冬の加湿をしていませんでした。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1348644870466912256
10%くらいの誤差がありますが、ダイソーでも温湿度計は売っています。
自分の病院が加湿しているか否かは、30分くらい湿度計を放置すると
湿度を計れます。湿度計は温度計と違って、測定に時間がかかります。

C頻繁な水分補給
ちょくちょく水分補給をしていれば、気道の繊毛運動が活発になって
異物を体外に排出できます。
からからになると、繊毛は働きにくくなりますので、
意識して水分補給をされることをお勧めします。

次亜塩素酸水の空中噴霧は危険です。
 厚労省 5.(補論)空間噴霧について
 人がいる空間への次亜塩素酸ナトリウム水溶液の噴霧については、眼や皮膚に
 付着したり吸入したりすると危険であり、噴霧空間を浮遊する全てのウイルス
 の感染力を滅失させる保証もないことから、絶対に行わないでください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html

[問5の解説]
D手指衛生
物に付着した新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)は
最大9日間生きています。
コロナウィルスを不活性化するには、
エタノール80%:30秒
イソプロパノール70%:30秒
が必要です。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1233985885848268800

大きな病院でも、ジェルタイプのアルコール剤が使われているようです。
ジェルの殺菌効果は、液体アルコールの半分以下!です。
ジェルの増粘剤が、爪、毛穴、しわへの薬剤浸透を妨害し
接触表面積を小さくし、殺菌効果が低下します。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1272493324360757249

CDCの手指衛生のガイドラインで引用されている文献では
・ジェルは、液状アルコールより、抗菌効果が一桁低い
・ジェルは、抗菌効果不十分、医療現場での手指消毒に
 は適していないとの結論です
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1272891300732456962

[問6の解説]
アルコールの量は、3mL必要です。
かなりべちょべちょになります。乾くまで30秒放置する必要があります。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1305883714627362816

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[問7の解説]
■(6)ワクチン
ワクチン打った日本人医師 テキサス小児病院 感染症科 池田早希医師
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1348279845009047552
安川康介医師
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1350049303859916800
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1350407991774777344
外科医 池田晋一郎医師
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1354256114867609601

コロナワクチンの基礎 新妻耕太/NIH峰宗太郎氏
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1343932302263349260
上記の動画は、2時間40分と長いのですが、非常に勉強になります。

米国の医師が語っておられたのは、今回の核酸mRNAワクチンは、
非常に短期間で開発されたので、問題があるのではないか、
自分が実験台になるのはイヤだとのことで、躊躇している人もいるとの事。
医師、ナースプラクティショナー(一部の診断と処方ができる看護師)は
接種済みだけれど、看護師、看護助手、救急隊員の方は論文を読んでおらず
躊躇する人、アンタイバクサーがいるとのことでした。

日本は子宮頸がんワクチンの時にマスコミが副作用を過大報道し
世界各国で6割以上打たれているのに、日本は0.6%と極端に低く、
また、ワクチンを重要だと考える人は非常に少ないです。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1350049303859916800

何故、1年未満でコロナワクチンができたかというと、
理由はmRNAワクチン技術にあります。
実は1年でできたわけではなく、2000年当時は、できませんでした。
その後、2010年くらいにかけて研究がすすんでおり
その結果をコロナに応用できたということだと思います。
ファイザー BioNTechとモデルナmRNAのワクチンの母は
BioNTechのカリコ女史です。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1346360061950533632

従来は、例えばウィルスを無毒化し培養して作るので時間がかかりました。
このワクチンは、
ウィルスのスパイクデータからDNAプリンタで作成開始します。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1352948717628710914
これはたとえば、プラスチック製品を作るのに、昔は金型を作って、
それにプラスチックを流すやり方しかありませんでしたが、
現在は3Dプリンタを使い、3次元データから立体を作るようなものです。

コロナのスパイク部分のmRNAを体に注入し、
それがリボソームで翻訳されて
スパイク部分の淡白質を放出し、それを免疫細胞が攻撃し、
獲得免疫を作ります。セントラルドグマを習ったことがあると思います。
2000年までは、mRNAを体に入れても、すぐに分解されるため、
細胞に届けることが出来ませんでしたが、その後の研究により、
油の膜(脂質ナノ粒子)に包むと、細胞まで届けられることがわかりました。

トランプ氏が治療薬として使った13万円もする回復者血漿は
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1353713497696161794
コロナ回復者血漿の抗体をコピーして作った医薬品です。
抗体はそれ自体でコロナを撃退できます。

しかし、ワクチンは、自分の体の中で、スパイク淡白部分を作らせ、
自分の体の1次免疫系に攻撃させ、
それによって免疫記憶を作らせるものです。
攻撃するステップが必要なため、副反応がおきます。
人によっては1-2日ほど、倦怠感が続くことがありようです。
副反応といいますが、私はこれは正当な反応だと思います。
反応があったということは免疫系が働いた証拠で、
しんどくても、それによるメリットは、デメリットより大きいと思います。

ファイザーワクチンの安全性と有効性。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1351906849776300036

モデルナワクチン副反応
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1353345925092044802

重篤な副反応は、
モデルナ  40万人に1人(百万人に 2.5人)
ファイザー  9万人に1人(百万人に 11.1人)です。
重篤な副反応は、アナフィラキシーショックで、
これはアドレナリン筋注で対応できます。
プレフィルのものより、エピペンの方が服の上からも打てるので便利です。

米国ワクチン接種 2千万人突破
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1354806087078170631
ワクチン接種の影響だと思いますが、今米国では感染者数は
減少傾向です。

NIHの峰宗太郎氏が言われていましたが、
「最初は打つかどうか躊躇したけど
ファイザーの結果を見ると普通に打ちたいなと思った」といわれてました
私も学ぶまでは懐疑的でしたが、現在は打ちたいと思っています。

厚労省は、如何に打つかだけを考えているようですが、
まず、何故打つのか、安全なのかということを国民に啓蒙することが
大切だと思います。
ワクチンを接種することによって、打った人の発症がないことは
わかっていますが、他の人にうつさなかどうかは不明です。
接種する目的は、社会免疫を作ることではなく、自分が発症しないためです。

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■(7)ファイザーワクチン接種
ファイザーワクチンは、取り扱いが非常に面倒です。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1347869795912355842
保管 -80oC〜-60oC
解凍 冷蔵庫(2〜8℃)で3時間(5日保管可)
室温 30分
希釈後6時間で廃棄
希釈 0.9%Nacl1.8mL、バイアル=0.3mLx6回
0.3mL筋注
3週間後2回目
他社混合不可

冷凍庫から出して、冷蔵庫に移して3時間で解凍したら
保管できるのは5日間です。
打つ際に室温で30分おいて希釈しますが
希釈したら6時間で廃棄になります。
1バイエルは6回分です。
当日の予定でキャンセルになった場合は、廃棄になるので
キャンセル待ちを制度化していた方がよいと思います。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1355526779692146694

アナフィラキシーショック対応ですが、
ファイザーは9万人に一人、重篤な副反応があります。
米国の29例をみると、早い人は2分で症状がでています。
遅い人は150分でした。
起こる頻度が非常に少ないので、自分が担当した時に
おきない方が多いですが、おきたらすぐに対応が必要です。
おきてから準備したのでは、間に合わないので、
接種前から丹念に対応を準備練習しておく必要があります。
https://twitter.com/kiyoshikuga/status/1356235285609111553

アナフィラキシーショックの対応方法は、
福井県立病院 救命救急センター 林寛之先生の講義(研修医向け)を
以下にメモしています。(一部加筆)
http://jemta.sblo.jp/article/95209147.html
事前の問診でβブロッカーを使っている人をチェックしておく必要が
あるかもしれません。
この場合は、エピネフリンが効かないので、
グルカゴンを準備しておく必要があります。

CDCの暫定的な考慮事項:COVID-19ワクチン接種後の
アナフィラキシーの潜在的な管理の準備
http://bit.do/fNgn5

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■(8)世界における日本のランキングとあやうさ
国内の意識は、日本は先進国であるという意識が多いと思いますが、
事実はかなり厳しく、今後の日本はかなりがんばらないといけないと思います。

・コロナ関連の科学論文数
 世界  16位

・日本の1人当たり名目GDP(IMF統計)世界ランキング
 2000年  2位 日本は20年前がピークでした。
 2019年 25位 この20年で日本は世界でかなり後退しました。

・教育に対する公的支出のGDP比
 世界  113位 3.18% この数字は本当に悲惨な数字です。

日本は既に後進国です。
https://www.newsweekjapan.jp/kaya/2019/08/post-78_1.php
資源のない日本、人的資源を伸ばすしかありません。

米国カナダヨーロッパでは、医師や看護師の資格は、更新しないと2年で失効します。
CE / CME(継続教育)クレジットを取得する必要があります。
これらのクレジットは、専門的な知識とパフォーマンスを開発するのに役立つと
承認された教育活動を通じて獲得されます。
CE/CMEクレジット証明書は、米国およびカナダのライセンスギルドに提出されます。
例えば、医師はCMEを貰えるレクチャーに出たり、CMEをもらえる論文を読んで
クイズに答えるなど、だいたい1時間程度のレクチャー、論文で1単位もらえ、
免許の更新には40単位ほど必要となります。
http://nantaro.blogspot.com/2012/03/cme.html

医療知識が倍に生るのに4年掛からない時代。絶えず勉強が必要との制度設計です。
日本は永久免許なので更新不要。全く勉強しなくても働けます。
一般市民ですら、運転免許には更新が必要なのに、
人の生命を預かる、医師資格がまったく更新しなくていいというのはおかしいのでは
ないでしょうか?

例えていえば、欧米の資格制度は「戦闘機」であり、
『負の安定性』をもっています。
不安定なので、うまく操縦しなければ落ちますが、逆にそのおかげで、
敵が現れても、すぐに進路を変更して、敵と戦えます。
コロナのような未知なものがきても、対応しやすいです。
日本の医療資格は、「旅客機」であり、非常に安定しており、エンジンが止まっても
しばらくは飛べます。逆言えば、敵が来てもすぐに進路を変えれないので、
対応に遅れがでます。
医学を教えている人もその環境なので、世界の知識から遅れ
若い人に対する教育も遅れがでます。
社会全体としても、日本は教育費が少なく、イギリスのような、
日本の半分の人口の国ですら、自国でワクチンを開発・使用し、
外国に輸出しています。

一例にすぎませんが、
米国のCDCのホームページと日本の厚労省のホームページを見比べるとわかりますが、
CDCははじめからどう表現したらよいかをデザインしているので、見やすいです。
ワクチン関連の報道もはじめから、グラフや地図を縦横に用いていますが、
厚労省は、PDFのオンパレードです。職員がPCで使った紙を単にWeb上に
あげてるだけです。
表現方法は、厚労省はCDCより30年遅れています。
厚労省が遅れているので医療界全般も世界から遅れていると思います。

今後日本は、もっと教育に力をいれないと世界に遅れをとります。

以上です。


免責事項:
尚、臨床に適用する場合は、本記事を鵜呑みにすることなく、
独立して調査し、ご自身の責任と判断で行って下さい。
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AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
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fax :086-228-3727
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以上です。
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posted by jemta at 23:38| 日記