2020年07月26日
暫定ガイダンス:COVID-19流行時の仮想トレーニングオプション
本記事のURL
http://jemta.org/index_200726.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
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昨日のAHAからのメール
「ECC Weekly Digest: COVID-19 Resources for CPR & Resuscitation」
の後半部分は以下の通りです。
「COVID-19中の2人の救助者とチームのトレーニング活動の明確化
この期間中、通常2人以上の学生を必要とする活動には、1人の学生だけが参加できます。
この場合、生徒はコースレッスンプランで指定されたシナリオベースの学習および
テストステーションで2人目の救助者(またはチームメンバー)が何をすべきかについて、
口頭で指示を提供できる必要があります。
COVID-19の強化された予防措置に起因するコースへの追加のオプションの指示の変更に
ついては、トレーニングネットワークガイダンスセクションのCPRおよび蘇生のための
COVID-19リソースWebページに投稿された最新のトレーニングメモを参照してください」
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以下は、暫定ガイダンス:COVID-19流行時の仮想トレーニングオプションの粗訳です。
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暫定ガイダンス:COVID-19流行時の仮想トレーニングオプション
Interim Guidance: Virtual Training Options during COVID-19 Outbreak
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2020年4月2日
AHAコース中のCOVID-19感染のリスクを最小限に抑えるために、AHAは、トレーニング
センターが一時的に、以下で説明する要件に基づいて認知学習や実践スキルの
仮想トレーニングを実施できるようにします。
COVID-19アウトブレイクの伝播を減らすための社会的距離のガイドラインが有効で
なくなるまで、仮想トレーニング方法を使用できます。
以下で説明する仮想トレーニングオプションに参加するには、トレーニングセンター
コーディネーターが最初に電子メール通知を送信する必要があります
・xxxxx@heart.org(米国を拠点とするトレーニングセンター用)
・xxxxxx@heart.org(国際トレーニングセンター用)
仮想トレーニングを検討する場合は、次の点に注意してください。
・コースのインストラクターマニュアルとトレーニングセンター契約に記載されている、
トレーニングを実施するための他のすべてのAHA要件が満たされている必要があります。
実践的なスキルの練習とテストが必要です。 AHAインストラクターネットワークの
WebサイトにあるCOVID-19関連のすべてのガイダンスは、機器の除菌および
指導上の変更に関するものであり、該当する場合はそれに従う必要があります。
・バーチャルトレーニングを実施するインストラクターは、トレーニングセンターと
連携し、教えられている分野とコースカードが提供されている必要があります。
・リクエストに応じて、トレーニングセンターは、仮想トレーニングで実施されるすべて
のクラスのコース名簿をAHAに提供する必要があります。
・COVID-19の緊急事態が終了したとき、LMSまたはその他の安全なサイトに投稿された
すべてのクラスの記録、コースビデオ、および試験は削除する必要があります。
認知学習、実践的なスキルの練習、および試験に関する特定の要件については、以下を
参照してください。
1.認知学習
a. AHAインストラクターは、コースの認知学習部分を、実質的に次のいずれかの方法
で管理できます。
i. 講師は、学生がリモートで見たり話したりしながら、Web会議ソフトウェア
を介して、必要なすべてのコースビデオを含むライブコースを実施できます。
ii.トレーニングセンターでは、必要なすべてのコースビデオを含む、
AHAインストラクターが指導するコースをビデオ録画し、学生が
学習管理システム(LMS)またはその他の安全なサイトで閲覧できるように
録画を投稿できます。
b.トレーニングセンターは、コース動画をデジタル化し、LMSまたはその他の安全な
サイトに配置して、学生が視聴できるようにする場合があります。
仮想トレーニングを提供する各インストラクターまたはトレーニングサイトには、
独自のAHAコースDVDまたはストリーミングビデオへのアクセスが必要です。
c.サイトでは、コースの録画またはコース動画の閲覧を、関連するコースに
登録されている学生とトレーニングセンターのスタッフに制限する必要があります。
2.コース試験
a. AHAインストラクターは、次のいずれかの方法でコース試験を事実上管理できます。
i. 試験問題は、コースの学生が電子的に完了するためにトレーニングセンターの
LMSに投稿される場合があります。
ii.インストラクターは、ライブビデオで生徒を監視しながら、
生徒に試験問題を声に出して読んで、生徒の身元を確認し、
試験中のオープンディスカッションを防ぐことができます。試験の終了時
(またはインストラクターが決定したチェックポイント)に、学生は試験問題
への回答をグレーディングのためにインストラクターにメールで送信できます。
b.試験の内容を変更することはできません。
c.試験は生徒にメールで送信できません。
3.実践的なスキルの練習とテスト
a.学生は、スキルの練習とテストに関するAHAの要件を満たす
フィードバックデバイスを使用する必要があります。
b. AHAインストラクターは、ライブビデオを通じてスキルの練習とテストを観察する
必要があります。
c.仮想テストのサウンドとカメラの配置は、インストラクターが
フィードバックデバイスからのフィードバック、生徒の手の位置、マネキンの胸の
上昇、およびその他の必要なスキル要素を含む高品質のCPRを正確に評価するのに
十分でなければなりません。インストラクターが高品質の
CPRスキルパフォーマンスを適切に評価できない場合は、仮想スキルテストを
使用しないでください。
d.この期間中、通常2人以上の生徒を必要とするアクティビティでは、生徒は1人だけ
でもかまいません。この場合、生徒はコースレッスンプランで指定された
シナリオベースの学習およびテストステーションで2人目の救助者
(またはチームメンバー)が何をすべきかについて、口頭で指示を提供できる必要
があります。
バーチャルスキルトレーニングに関する質問は、
・xxxxx@heart.org(米国を拠点とするトレーニングセンター用)
・xxxxxxx@heart.org(国際トレーニングセンター用)
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以上です。
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AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
ゆうあいセンターL32 mail:kuga@jemta.org
tel :080-6324-5577 fax :086-228-3727
-------------------------------------------
・岡山市でAHAのBLSコースを毎週開催
コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
(スマホ版) http://aha-bls.jp/first_aid/
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posted by jemta at 23:32| 日記
2020年07月25日
200725 COVID-19流行中のAHAカード延長に関する中間ガイダンスの更新
本記事のURL
http://jemta.org/index_200725.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
AHAは2020/5/21にカード延長に冠するガイダンスを出していました。
http://jemta.org/index_200521.html
以下は、本日AHAからメール連絡があった、更新されたCOVID-19流行中のカード延長に
関する中間ガイダンス
の粗訳です。
カードの推奨更新日が3/4/5/6月の人の120日間の延長は、従来と同じですが、
制限のある被災地の場合は、トレーニングセンターの裁量により、7月または8月を
更新日とするカードの更新を2020年10月まで延長することを検討することを
新たに認めています。
また、同様の条件で、3月、4月のカードも、10月まで延長可とのことです。
但し、5月はどうするかは書かれていませんでした。(単なるミス?)
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https://cpr.heart.org/-/media/cpr-files/resources/covid-19-resources-for-cpr-training/updated-interim-guidance-on-card-extensions-72320_final.pdf?la=en
UPDATED: Interim Guidance on Card Extensions during COVID-19 Outbreak
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COVID-19流行中のAHAカード延長に関する中間ガイダンスの更新
2020年7月23日
グローバルAHAトレーニングネットワークの皆様へ
AHAは、COVID-19のパンデミックとトレーニングセンターがトレーニングを実施する
能力を引き続き監視しながら、トレーニングセンターに様々な柔軟なオプションを提供
しています。
ここで概説されているブレンデッドおよびバーチャルのオプションに加えて
カードの延長に関する以下のガイダンスをさらに明確にしています。
・ 2020年3月、4月、5月、6月に有効期限が切れたAHAプロバイダーカードおよび
インストラクターカードは、カードに記載されている推奨の「更新日」から
最大120日間、カードを延長することができます。具体的な更新・延長の推奨日は
以下をご参照ください。
カードの推奨更新日(月末) 120日延長後の新規更新期限(月末)
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2020年3月 2020年7月
2020年4月 2020年8月
2020年5月 2020年9月
2020年6月 2020年10月
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・ 7月末で有効期限が切れるカードからは、通常の更新時期に戻ります。
7月末に有効期限が切れるカードをお持ちの方は、カードに記載されている
更新推奨日(2020年7月)までにカードを更新してください。
・ただし、7月から8月にかけても制限のある被災地に滞在している可能性のある方に
限り、AHAはトレーニングセンターの裁量により、7月または8月を更新日とする
カードの更新を2020年10月まで延長することを検討することを認めています。
*上記の表に基づき、被災地の研修センターは、必要に応じて、新たに
「更新期限」が設定された3月および4月の有効期限切れカードを
2020年10月まで延長することができます。
・AHA TCは、COVID-19に関連した行動に関して、各地方自治体または公衆衛生当局の
指示に従う責任があります。 自治体から発表されたガイドラインに従って、TCの
指導者は、研修イベントを開催する前に、その地域における疾病伝播のリスクを評価し
伝播を避けるために必要な予防措置を講じるよう、裁量権を行使すべきです。
AHAは引き続きCOVID-19パンデミックを注意深く監視し、適切な予防措置を講じながら
蘇生教育を実施するための選択肢を評価しています。
私たちの最優先事項は、
AHAインストラクターと学習者の両方の安全です。
私たちは、実行可能な限り、安全で質の高いCPRトレーニングの継続を可能にするために
信頼できるリソースとして皆さんにサービスを提供することに取り組んでいます。
この困難な時期に活動されているすべての方に感謝いたします。
敬具
アメリカ心臓協会
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以上です。
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AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
ゆうあいセンターL32 mail:kuga@jemta.org
tel :080-6324-5577 fax :086-228-3727
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・岡山市でAHAのBLSコースを毎週開催
コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
(スマホ版) http://aha-bls.jp/first_aid/
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posted by jemta at 21:25| 日記
2020年07月20日
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約(8.ファーストエイド)
本記事のURL
http://jemta.org/index_200720.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
以下は、ERCの新型コロナウィルスガイドラインの一部
8.COVID-19パンデミック中のファーストエイド
の機械訳です。
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https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(20)30232-X/fulltext
European Resuscitation Council COVID-19 Guidelines executive summary
ヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
8.COVID-19パンデミック中のファーストエイド
First aid during the COVID-19 pandemic
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
COVID-19パンデミック中の応急処置
現在推奨されている応急処置プロトコルへの変更はわずかですが、そのほとんどは
ウイルス感染のリスクの防止または最小化に関連しています。
・COVID-19による死傷者は無症候性である可能性がありますが、依然として
ウイルス感染者である可能性があります。
・傷病者が家庭内で介護者と接触しており、COVID-19に感染している場合、その介護者
はすでに感染している可能性が高く、又進んで直接の応急処置を提供してくれる可能性
がある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・傷病者が家庭内で介護者と接触していない場合:
○可能な限り、社会的距離とPPEの使用に関する国の助言に従ってください。
○PPE(手袋、マスク、眼の保護など)の使用はすべての応急処置に適用できるわけ
ではありませんが、死傷者と応急処置の提供者を保護するために常に注意を払う必要
があります。
○ケアの義務がある主要な介護者は、適切なPPEを着用し、それ以上の遅延なく
応急処置を提供する必要があります。
○傷病者が反応し、セルフケアのアドバイスに従うことができる場合は、安全な
距離(2 m)から応急処置のアドバイスを行ってください。
傷病者がフェイスカバーやマスクを持っている場合は、ケア中に着用するように
勧めます。家族が希望する場合は、直接応急処置を行うように指導する。また、直接
接触できる場所の外側から包帯、包帯などを提供する必要がある場合もあります。
○傷病者が反応しないか、セルフケアができない場合は、直接ケアを行う必要がある
かもしれません。ただし、傷病者と応急処置を行う人は、ウイルス感染のリスクを
認識している必要があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・世帯外の傷病者のバイスタンダーケアのための一連の行動:
○すぐに医療支援を呼んでください。
○可能であれば、傷病者に触れたり、扱ったりするときは手袋を着用してください。
○可能であればフェイスカバー/マスクを着用し、傷病者の顔の上にフェイスカバー/
マスクを置くことを検討してください。
○傷病者の周囲のすべての表面がウイルスで汚染されている可能性があることを忘れずに、
必要なものだけを処理/触ってください。
○曝露時間を制限するために、必要不可欠な直接の応急処置のみを行ってください。
これには、多量出血の圧迫、包帯の適用、アドレナリン自動注射器の使用、人を
揺らしたり叫んで反応を確認すること、および傷病者のいる場所の移動などが含まれる
場合があります。
・完了後、次のことが不可欠です。
○全てのPPEを取り外して廃棄してください。
○石鹸と水で少なくとも20秒間手をよく洗います。
○できるだけ早くすべての衣類を洗濯してください。
○直接的な応急処置を行った後にCOVID-19の症状が現れた場合は、自己隔離の準備を
し、国のガイダンスに従ってください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
=========================================
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(1.序論)
http://jemta.org/index_200713.html
(2.成人BLS)COVID-19が疑われるか確認された成人の一次救命処置
http://jemta.org/index_200714.html
(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のニ次救命処置
http://jemta.org/index_200715.html
(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次・2次救命処置
http://jemta.org/index_200716.html
(5.新生児救命処置)
http://jemta.org/index_200717.html
(6.蘇生教育とCOVID-19)
http://jemta.org/index_200718.html
(7.倫理と終末期の決定)
http://jemta.org/index_200719.html
(8.ファーストエイド)
http://jemta.org/index_200720.html
以上です。
===========================================
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
ゆうあいセンターL32 mail:kuga@jemta.org
tel :080-6324-5577 fax :086-228-3727
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・岡山市でAHAのBLSコースを毎週開催
コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
(スマホ版) http://aha-bls.jp/first_aid/
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posted by jemta at 22:52| 日記
2020年07月19日
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約(7.倫理と終末期の決定)
本記事のURL
http://jemta.org/index_200719.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
以下は、ERCの新型コロナウィルスガイドラインの一部
7.COVID-19パンデミック中の倫理と終末期の決定
の機械訳です。
=========================================
https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(20)30232-X/fulltext
European Resuscitation Council COVID-19 Guidelines executive summary
ヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
7.COVID-19パンデミック中の倫理と終末期の決定
Ethics and end-of-life decisions during the COVID-19 pandemic
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
COVID-19パンデミックの際の倫理と終末期の決定
パンデミックの間、多くの付随するリスクが、すでに緊張している医療システムにさ
らなる圧力をかけ、潜在的に医療崩壊につながる可能性があります。42,55,56
・パンデミックの最中、医療資源(重症病床、人工呼吸器、医薬品、試験材料、PPEなど)
の需要は、使用可能な医療資源を大幅に超える可能性があります。
・医療従事者はCOVID-19に感染するリスクが高くなり、直接的な患者ケアとサポート業務
の両方に適切な人員配置を提供する上で追加の課題が生じます。
・医療システムの混乱(医療資源不足、COVIDに関連しないケアの提供の減少、さらに
重要なことには恐怖の高まりによる)は、急性および慢性の両方のその他の医学的問題
のある患者のケアにも影響します。結局、これはCOVID-19自体によって
引き起こされるよりも、罹患率と死亡率につながる可能性があります。57
・既存のガイドラインに対する一時的な変更は、COVID-19の普及と利用可能な医療資源
を考慮して、各医療システムの状況の中で解釈する必要があります。COVID-19に
関する私たちの知識はまだ限られており、より多くのデータが利用可能になると、
ガイドラインを更新する必要がある場合があります。42
・蘇生における倫理の一般原則は依然として有効です。可能な場合は、事前のケア計画を
検討する必要があります。58 これは、現在のCOVID-19パンデミックの状況では、
知識の欠落、ソーシャルディスタンスの対策などにより、特に困難な場合があります。
・蘇生を差し控える、または取り下げる基準の実施は、地域の状況(法的、文化的、
組織的)に依存します。
・医療チームは、個々の患者ごとに、生存の可能性および/または長期の良好な転帰の
可能性と、予想される医療資源の使用を注意深く評価する必要があります。そのような
評価は定期的に見直されるべきです。
・定型的または包括的な基準(例:年齢限界)は、医療資源または治療を受ける患者の
適格性を判断するために使用しないでください。56
・COVID-19パンデミック時の蘇生の主な課題は、プロバイダーのリスクと患者の潜在的
な利益の信頼性のバランスをとることが難しいことです。医療提供者は、個々の患者の
ために最善を尽くす一方で、親族、同僚、およびより広いコミュニティに対する責任に
ついても認識しておく必要があります。医療提供者(一次対応者を含む)は、
COVID-19が確認または疑われるすべての患者にPPEを使用する必要があります。
PPEのタイプは、推定される感染リスクに比例して、医療システムレベルで定義する
必要があります。進展するパンデミックとリソースを反映するために、プロトコルを
地域で調整する必要がある場合があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(1.序論)
http://jemta.org/index_200713.html
(2.成人BLS)COVID-19が疑われるか確認された成人の一次救命処置
http://jemta.org/index_200714.html
(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のニ次救命処置
http://jemta.org/index_200715.html
(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次・2次救命処置
http://jemta.org/index_200716.html
(5.新生児救命処置)
http://jemta.org/index_200717.html
(6.蘇生教育とCOVID-19)
http://jemta.org/index_200718.html
(7.倫理と終末期の決定)
http://jemta.org/index_200719.html
(8.ファーストエイド)
http://jemta.org/index_200720.html
以上です。
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AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
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tel :080-6324-5577 fax :086-228-3727
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コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
(スマホ版) http://aha-bls.jp/first_aid/
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posted by jemta at 20:46| 日記
2020年07月18日
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約(6.蘇生教育とCOVID-19)
本記事のURL
http://jemta.org/index_200718.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
以下は、ERCの新型コロナウィルスガイドラインの一部
6.蘇生教育とCOVID-19
( 教育のための一般的なガイダンス、市民のためのBLS教育、
医療従事者のためのBLS教育、上級コース、インストラクター教育)
の機械訳です。
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https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(20)30232-X/fulltext
European Resuscitation Council COVID-19 Guidelines executive summary
ヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
6.蘇生教育とCOVID-19
Resuscitation education and COVID-19
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蘇生教育とCOVID-19
この教育ガイダンスは、パンデミック時のインストラクターと候補者の感染リスクを
考慮しています。コース中の感染のリスクを最小限に抑えることが最重要です。遠隔学習、
自主学習、拡張学習、および仮想学習は、CPRの指導において非常に重要になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パンデミック中のCPRにおける教育のための一般的なガイダンス
・救命処置教育プログラムには、地域のニーズと要件に適応しながら、感染予防に焦点を
当てたCOVID-19患者に対する特定の介入を含める必要があります。
・感染(機器と手順)に対する自己保護は、CPR教育の一部でなければなりません。
・オンサイトの教育施設を変更して、ウイルスの感染を回避します。
○隔離する必要がある、または症状がある個人は、コースに参加しないでください。
○誰もがサージカルマスクを着用し、頻繁に手を洗って/アルコールゲルを塗り、2 mの
空間距離を維持する必要があります。
○マネキンで練習する実習セッション中、トレーニングの目的で、候補者と
インストラクターはコース全体で維持する必要があるPPEを着用する必要があります。
○マネキンの口対口換気は避けてください。
○材料と互換性のある消毒剤を使用して、トレーニングセッション(またはシナリオ)
ごとにマネキンと機器を清掃する必要があります。
○1つのマネキンで同時に作業する候補者の数を最小限に抑えます。
○床にカラーテープを使用して、マネキンの周囲に2 mのスペースを確保します。
○異なるグループの同時休憩を避けるためにコースプログラムを再配置します。
・可能な限り、遠隔学習、自主学習、拡張学習、仮想学習などの方法を使用してください。
・パンデミックでのCPR中の現在のチームトレーニング(技術以外のスキルに焦点を
当てたもの)に加えて、ヒューマンファクターに関する具体的な教育(ブリーフィング
とデブリーフィング、リーダーシップの制限、コミュニケーションなど)は、
小グループでの実践的なトレーニングとして提供する必要があります。
・受験者とインストラクターは、実践的な小グループでの指導の際、飛沫予防PPE
(眼の保護、マスク、手袋、ガウン)を使用する必要があります。PPEを着用してCPR
を実行する際の違いは、CPR教育プログラムの一部であり、着たり、脱いだりすること
をチーム内で実践する必要があります。
・コースの主催者は、コースを実行するのに十分なPPEを提供する必要があります。
・全体会議は、最初は小グループのワークショップに置き換えられます。長期的には、
eラーニングコンテンツとウェビナーを開発する必要があります。
・グループごとに6人の候補者を超えない体験学習トレーニングを行い、コース全体を
通じて同じグループを維持します。パンデミックの間、社会プログラムを一時停止し、
ミーティング、公式および非公式の休憩会議を開きます。
・十分な消毒設備と手洗い設備を確保する。
・すべてのERC証明書の有効期間が1年間延長され、候補者とインストラクターへの
プレッシャーが軽減されました。
・このCOVID-19パンデミック中にCPRを教えるためのリソースが限られている場合は、
COVID-19患者と密接に接触していて心停止の人を治療する必要があるリスクを最初に
トレーニングし、次に長い期間、CPRの訓練をしていないものをトレーニングする必要が
あります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
COVID-19パンデミック中の基本コース
市民のためのBLS教育
・パンデミック中、BLSトレーニングは、社会的距離と集団集会に関する地方自治体の
アドバイスに準拠する必要があります。
・身近な人によるCPRは命を救うので、市民向けの実践的なBLS指導は重要です。適切な
感染予防策とコース主催者によるクリーニングを備えた自己学習ステーション、および
個人持ちの(空気で膨らませる)マネキンの使用は、BLSスキルを教える有効な
手段です。
・パンデミックの最中、市民向けのBLS教育では、ERCはBLS向けの個別の自主学習、
アプリ、仮想現実リソースを推奨しています。これらはすぐに利用でき、胸骨圧迫や
AEDの使用を教えるのに効果的です。
・自主学習または遠隔学習は、候補者とインストラクターの両方の感染リスクを
軽減します。
・インターネットベースのチュートリアルとビデオによる説明が適切な代替手段です。
BLSの学習に対する効果はそれほど確かではありませんが、トレーニングにアクセス
するための簡単にアクセスできるメディアを提供します。パンデミック中の一般市民に
対するBLS教育の焦点は、感染のリスクを最小限に抑えながら胸骨圧迫とAEDを使用
することです。彼らは、正常な呼吸確認はしますが、気道を開いたり、被害者の口/鼻
に顔を近づけたりしないように教えられるべきです。口対口人工呼吸は教えられません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
医療従事者のためのBLS教育
・ 医療従事者にとって、自主学習または遠隔学習は実行可能で効果的であり、候補者と
インストラクターの両方の感染リスクを減らす可能性があります。
・ERCは、対応する義務があるが心停止患者をめったに治療しない医療者のために、
自主学習を提案しています。このグループは、胸部圧迫、AEDの使用、PPEの装着と
と脱着に焦点を当てています。
・BLSを定期的に提供する医療従事者は、PPEの着用と脱着、胸骨圧迫、AEDの使用、
温度と湿気交換(HME)フィルターまたは高性能エアフィルター(HEPA)を備えた
バッグマスク換気について教育を受ける必要があります。可能であれば、PPEを使用
して小グループで練習します。
・これらの介入は感染のリスクを高めるため、パンデミックの最中は呼吸のチェックや
口から口/鼻への換気を教えないでください。
・フェイスシールドやポケットマスクは使用しないでください。十分な効果のある
ウイルスフィルターがありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
COVID-19パンデミック中の上級コース
・利用可能な場合は、仮想学習環境を使用して、高度な救命処置の知識、行動および
感染防止戦略を指導します。これにより、実践的なセッションの期間が短縮されます。
・パンデミック中、上級ERCコースの候補者とインストラクターの比率は、最大3:1では
なく、最大6:1に変更される場合があります。
・PPEの使用に関する特定の考慮事項に重点を置いたCPR手順を実践する
○ドンニング(PPEを着ける)、ドッフィング(PPEを脱ぐ)
○コミュニケーション
○特定の機器の使用
・特別な状況には、COVID-19患者の蘇生、パンデミック、および腹臥位(うつぶせ)の
院内心停止患者の管理が含まれます。
・疑いのある患者の増加を回避し、社会的距離の順守を確実にするために、継続的評価は
総計評価よりも優先される場合があります。
・2次救命処置コースの指導者の打ち合わせを減らし、感染のリスクを最小限に抑える
ために十分な社会的距離を保ちます。コースの前後には、インターネットベースの
指導者会議が奨励されています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
COVID-19パンデミック中のインストラクター教育
・ERC基礎インストラクターコース(BIC)または汎用インストラクターコース(GIC)
形式のインストラクター教育は、患者のケアに不可欠ではないため、政府による
完全ロックダウン中は一時停止する必要があります。地方自治体が高等教育活動を
再開し、より多くの人々の集まりを許可する場合、コースセンターは、
インストラクターの地元のニーズに応じてインストラクターコースの提供を検討する
場合があります。インストラクター候補生(IP)の有効期間は、パンデミック中に
1年間延長されます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
=========================================
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(1.序論)
http://jemta.org/index_200713.html
(2.成人BLS)COVID-19が疑われるか確認された成人の一次救命処置
http://jemta.org/index_200714.html
(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のニ次救命処置
http://jemta.org/index_200715.html
(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次・2次救命処置
http://jemta.org/index_200716.html
(5.新生児救命処置)
http://jemta.org/index_200717.html
(6.蘇生教育とCOVID-19)
http://jemta.org/index_200718.html
(7.倫理と終末期の決定)
http://jemta.org/index_200719.html
(8.ファーストエイド)
http://jemta.org/index_200720.html
以上です。
===========================================
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
ゆうあいセンターL32 mail:kuga@jemta.org
tel :080-6324-5577 fax :086-228-3727
-------------------------------------------
・岡山市でAHAのBLSコースを毎週開催
コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
(スマホ版) http://aha-bls.jp/first_aid/
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posted by jemta at 23:42| 日記
2020年07月17日
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約(5.新生児救命処置)
本記事のURL
http://jemta.org/index_200717.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
以下は、ERCの新型コロナウィルスガイドラインの一部
5.新生児救命処置
( 新生児救命処置、分娩場所、出産前の話し合い、新生児チーム、 分娩、
蘇生と安定へのアプローチ、蘇生後のケア、出産後の悪化と蘇生)
の機械訳です。
=========================================
https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(20)30232-X/fulltext
European Resuscitation Council COVID-19 Guidelines executive summary
ヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
5.新生児救命処置
Newborn life support
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新生児救命処置
一連のケースは、出生時のSARS-CoV-2の垂直感染のリスクはありそうになく、
COVID-19陽性の確認された母親から生まれたとしても、出生時に赤ちゃんが感染する
リスクは低いことを示唆しています。43,44
COVID-19による母体感染は、自発的早産のリスクを増加させるようには見えません(35a)
が、早産のリスクを増加させる可能性があります。45 より多くの分娩が帝王切開を経由
する傾向があり、胎児の妥協が指標として挙げられています。46 妊産婦の健康への懸念
も出産の決定を促す場合があります。47,48 ウイルスへの曝露に対する必要な産科の
予防措置を含む要因は、帝王切開によって危うい赤ちゃんを出産するのにかかる時間を
増やす可能性があります。ただし、母親のCOVID-19の存在は、出生時に赤ちゃんを
さらに危険にさらすようには見えません。46
新生児チームの出席の兆候、および蘇生を促す可能性のある臨床的要因は、母体の
COVID-19状況に関係なく、変化しないままです。評価のシーケンスとその後の蘇生/
安定化は変更されず、標準の新生児支援(NLS)の原則に従います。49 スタッフと
赤ちゃんのCOVID-19交差感染のリスクを減らすために、標準的なアプローチに変更を
加える必要があります。
部署はCOVID-19感染の予防に関する明確な地域のガイドラインを備えている必要があり、
適切な個人用保護具(PPE)がすべての出産エリアで利用できる必要があります。
スタッフはガイドラインに精通し、PPEの適切な使用に関するトレーニングを受けている
必要があります。
・地域の推奨事項では、COVID-19の地域的な広がりを考慮に入れることができます。
・母体のCOVID-19が臨床的に疑われていない場合、スタッフはPPEに関する地域または
国のガイドラインに従う必要があります。これは、どんな手当てでも飛沫予防PPEの
日常的な使用が含まれる場合があります。
・母体のCOVID-19が疑われる、または確認された場合、スタッフは完全な
空気感染防御PPEを着用する必要があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
分娩場所
・かなりの数の無症候性の母親が出産時にCOVID-19に感染する可能性があります。50
COVID-19が疑われるか確認された母親は、指定された所で赤ちゃんを出産することを
お勧めしますが、そのような母親全員を隔離することは現実的ではない場合があります。
したがって、すべての分娩に立ち会うときは、適切な予防策を講じ、PPEを着用して
ください。
・理想的には、COVID-19が疑われるか確認された母親からの赤ちゃんの分娩は陰圧室で
行われるべきですが、これらの施設はすべての分娩室または手術室で利用できるとは
限りません。
・最小限の予防策として、飛沫の拡散のリスクを最小限に抑えるために、赤ちゃんの蘇生は
母親から少なくとも2 mで行うのが理想的です(空中拡散によるリスクは依然として
存在します)。29 母親にマスクを提供すると、飛沫の広がりを減らすことが
できます。
・パーティションを検討するか、分娩エリアとは別に蘇生エリアを配置することを検討
してください。48
・手術室は、母親に対してエアロゾルを発生させる処置(気道管理、ジアテルミーなど)
が原因で、飛沫や空中拡散のリスクが高くなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
COVID-19陽性の疑いのあるまたは確認された親との出産前の話し合い
・対面診察には飛沫予防PPEが必要です。
・ビデオ相談は接触を減らすための代替手段になるかもしれません。
・新生児チームが家族にカウンセリングできない場合、産科/助産チームはそのような
話し合いを行う必要があるかもしれません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
事前に出席する新生児チーム(疑われる母親またはCOVID-19陽性の母親)
・母親が部屋に来る前に、蘇生エリアを確認して準備します。
・新生児チームが事前に呼び出される場合、入室する人数を最小限に抑えるために
注意深い計画が必要です。チームには、新生児の蘇生と介入手順の経験者を含める必要
があります。PPEを支援するために、追加のチームメンバーが必要になる場合が
あります。
・PPEを安全に着脱できる設備があることを確認してください。PPEの処理には遅延が
発生する場合があります。
・部屋に入る人には、完全な空気感染防御PPEが必要です。チームメンバーは事前にPPEを
着用する必要がありますが、赤ちゃんの付き添いが必要であることが明確になるまで
マスク/バイザーを外すこともできます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
分娩
・COVID-19感染が疑われるか確認されている場合、出産後の赤ちゃんの即時管理に
変更はありません。臍帯結紮遅延はまだ考慮されるべきです。新生児の初期評価は、
特別な注意が払われた場合に会陰で行われる場合があります。48,51,52
・赤ちゃんは、介入が必要な場合にのみ新生児チームに渡されるべきです。
元気な赤ちゃんは母親と一緒にいて、新生児チームは曝露を避けることができるかも
しれません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出産後に呼ばれた新生児チーム(COVID-19陽性の疑いのあるまたは確認された母親の)
・出産に参加するスタッフは、新生児チームが到着する前に、感染した赤ちゃんの蘇生を
開始できる必要があります。新生児チームが完全な空気感染防御PPEを実施するため、
遅れが生じる可能性があるため、早めに助けを求めてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蘇生と安定へのアプローチ
・蘇生と安定化へのアプローチは、標準のNLS推奨に従います。49
・COVID-19への暴露の可能性を最小限に抑えるための対策を講じます。
・濡れたタオルは汚染されていると考え、注意して取り除く必要があります。
・Tピース/自己膨張バッグとマスクの間のウイルスフィルター(HMEフィルターまたは
HEPAフィルター)が考慮される場合があります。フィルターを使用する場合は、それが
赤ちゃんのサイズに適しており、換気が損なわれていないことを確認してください。
・2人の気道サポートはマスクの漏れを減らし、適切なPPEを備えた十分なスタッフがいる
場合に推奨されます。
・吸引などのエアロゾル生成手順(AGP)を最小限に抑え、最も経験豊富なチームメンバー
が高度な気道操作を確実に実行できるようにします。48
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新生児の蘇生後のケア
・COVID-19陽性の母親と彼女の赤ちゃんを分離する決定は、地域の指導に従うべきです。
一般的に、赤ちゃんが元気であれば、母親と一緒にいるべきです。厳格な手指衛生や、
飛沫が広がるリスクを軽減するための耐液性の母親のサージカルマスクなど、適切な
予防策を講じれば、肌から肌へのケアや授乳が可能になる場合があります。53,54
・乳児が新生児集中治療室への入院を必要とする場合は、閉鎖された保育器で移すことを
お勧めします。汚染された領域への保育器の露出を最小限にしてください。
蘇生エリアが同じ部屋にあり、赤ん坊がそこに運ばれた場合、それは出産エリア/手術室
の外に置かれることがあります。
・乳児の新生児ユニットに付き添うスタッフは、移送中に介入する必要がある可能性がある
場合は、完全な空気感染防御PPEの着用を検討する必要があります。
・可能であれば、新生児ユニットなどの管理区域外でのAGP(エアロゾル発生処置)は
避けてください。
・蘇生後、COVID-19の状態がわかるまで赤ちゃんを隔離します。
・チームの報告では、スタッフをサポートし、将来のパフォーマンスを向上させます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出産後の悪化と蘇生
・悪化または虚脱の原因が不明な場合は、COVID-19の感染の可能性を考慮してください。
母親の局所的な病気の発生率が高いか、COVID-19感染が確認されている場合は、
疑いの指標が高くなります。
・交差感染のリスクを最小限に抑えるために、蘇生は指定された場所で行う必要が
あります。
・評価と蘇生は、状況に関係なく標準のNLS(新生児蘇生)原則に従います
・初期評価とサポートを行う人は、最低でも飛沫予防PPEを使用する必要があります。
その後出席するスタッフは、AGP(エアロゾル発生処置)を実施する必要がある場合が
あるため、完全な空気感染防御PPEを着用する必要があります。挿管が必要な場合は、
喉頭鏡検査を検討してください。
・理想的には、呼吸サポートを遅らせるべきではありません。マスク換気と心臓圧迫は、
即時新生児期以外のすべての年齢層のAGP(エアロゾル発生処置)と
見なされます。16,29,31 出産後の卒倒時の蘇生法が感染のリスク増加と関連している
という証拠は発表されていません。それにもかかわらず、交差感染の懸念が
高まっているため、このような状況で出産後の卒倒した赤ちゃんに付き添う場合は、
可能な限り完全な空気感染防御PPEを使用する必要があります。完全な空気感染防御PPE
がない場合の呼吸サポートの提供に関する決定は、COVID-19に曝されるリスクは
小さいが未定義である可能性があることを理解した上で行う必要があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(1.序論)
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(2.成人BLS)COVID-19が疑われるか確認された成人の一次救命処置
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(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のニ次救命処置
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(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次・2次救命処置
http://jemta.org/index_200716.html
(5.新生児救命処置)
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(6.蘇生教育とCOVID-19)
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(7.倫理と終末期の決定)
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・岡山市でAHAのBLSコースを毎週開催
コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
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posted by jemta at 23:23| 日記
2020年07月16日
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約(4.小児PBALS)
本記事のURL
http://jemta.org/index_200716.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
以下は、ERCの新型コロナウィルスガイドラインの一部 (4.小児PBALS)
(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次および2次救命処置
( 小児の1次救命処置、異物気道閉塞(FBAO)、2次救命処置)
の機械訳です。
=========================================
https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(20)30232-X/fulltext
European Resuscitation Council COVID-19 Guidelines executive summary
ヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次および2次救命処置
Paediatric basic and advanced life support with suspected or confirmed COVID-19
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
子供はCOVID-19にかかりやすいですが、しばしば軽度の疾患しかないようです。33-39
非常に幼い子供および併存疾患のある子供は、重症の病気になりやすい可能性が
あります。40,41
小児の院外心停止の約70%では、救助者は家族の一員である可能性が高いため、子供が
SARS-CoV-2に感染している場合、以前にウイルスに感染した可能性があります。
彼らはまた、彼らの個人的なリスクが子供のための潜在的な利益よりもはるかに重要では
ないと考えているかもしれません。これは、ランダムな傍観者には当てはまりません。
ヘルスケアプロバイダーは、個人のリスクよりも子供の利益を高く評価することも
ありますが、親族、同僚、およびより広いコミュニティに対する責任も認識しておく
必要があります。42
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小児の1次救命処置
・反応性を確認します。無反応の子供で、視覚的に呼吸を確認します(胸の上昇)。
この段階では、子供の口や鼻に近づかないでください。
心停止は、「無反応で正常に呼吸しない」ことによって定義されます。
・訓練を受けていない一般救急隊員は、おそらく最初にEMSディスパッチャー
(119 /全国緊急番号)に電話をかけたでしょう。訓練を受けた救助者は、胸骨圧迫を
始める前にそうするべきです。2人以上の救助者がいる場合、2人目の救助者はすぐに
EMSを呼び出す必要があります。
・心停止が確認されたら、救助者は少なくとも圧迫のみのCPRを提供する必要があります。
胸骨圧迫を開始する前に、サージカルマスクまたはその他のフェイスマスク(利用可能な
場合)を子供の口と鼻の上に置きます。代替として布を日常的に使用することは、
気道閉塞の潜在的なリスクおよび/または(圧迫による)受動的な空気の動きの制限
があるためお勧めできません。しかし、サージカルマスクやフェイスマスクが
使用できない場合で、布が使えるなら使うべきです。((口と鼻に軽くかけます)
・心臓が主な原因の可能性が高い場合を除いて、進んで能力のある救助者は、
気道を開いて救急呼吸を行う必要もあります。これにより、感染のリスクが高まる
可能性がありますが(子供がCOVID-19を持っている場合)、結果を大幅に
改善できます。
・AEDがすぐに利用できる場合、トレーニングを受けた救助者は、できるだけ早くそれを
使用する必要があります。AEDは、ショック適用となる初期波形の可能性が十分に
高い場合に、特定の心原性の既往のある子供のために、又は、特定の非心原性の心停止
の原因がない1歳以上の子供のために、ディスパッチャー支援のCPRの一部として
主に助言される必要があります。
・関係するすべての救助者に子供のCOVID-19状況を伝えます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小児の異物気道閉塞(FBAO)
FBAOの管理に関する既存のガイドラインは、推定されるCOVID-19状況に関係なく適用
されます。3
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小児の2次救命処置
・病院前のEMSまたは病院内のALSチームは、COVID-19が除外されていない限り、
CPRの開始または継続が遅れていても、子供の側に到着する前に空気感染防御PPEを
着用する必要があります。これを容易にし、遅延を最小限に抑えるために、
プロトコルを導入する必要があります。
・チームをできるだけ小さくしますが、有効性を損なうことはありません。
・飛沫防止PPEのみを着用している職員は、ショックを伴うリズムが確認された子供に
空気感染防御PPEを装着する前に、最初の除細動を行うことを検討する場合があります。
除細動器がすぐに使用できる場合は、電源を入れ、除細動パッドを適用し、リズムが
VF / pVTの場合はショックを与えます。子供がVF / pVTのままであり、
空気感染防御PPEを着用している場合は、胸骨圧迫を開始し、G2015アルゴリズムに
従ってください。侵襲的な気道を確保するためにCPRを遅らせないでください。
上記の成人で説明されているのと同じ原則に従って、バッグマスクで初期換気を
提供します。空気感染防御PPEを着用していない場合は、他の医療従事者が
空気感染防御PPEを着用している間に、最大2回の追加のショック(示された場合)を
与えます。
・CPR中に可逆的な原因??を早期に特定して適切に治療することが重要です。これらの
可逆的な原因??のいくつかは、「高度な」蘇生技術を要求します。小児のためにこれを
実行できるセンターへの早期輸送を検討してください。
・COVID-19の小児に対する体外生命維持装置の使用を支持する、または反対する証拠は
不十分です。この施設が利用可能な状況では、プロバイダーは、そのような高度な
リソースの使用と個々の患者にとって良い結果が得られる可能性のバランスをとる
必要があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
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(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のニ次救命処置
http://jemta.org/index_200715.html
(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次・2次救命処置
http://jemta.org/index_200716.html
(5.新生児救命処置)
http://jemta.org/index_200717.html
(6.蘇生教育とCOVID-19)
http://jemta.org/index_200718.html
(7.倫理と終末期の決定)
http://jemta.org/index_200719.html
(8.ファーストエイド)
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以上です。
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AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
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代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
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・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
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2020年07月15日
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約 (3.成人ACLS)
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AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
以下は、ERCの新型コロナウィルスガイドラインの一部 (3.成人ACLS)
(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のための2次救命処置
( 院内心停止、心停止時の挿管患者、腹臥位の患者、院外心停止での成人の2次救命処置)
の機械訳です。
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https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(20)30232-X/fulltext
European Resuscitation Council COVID-19 Guidelines executive summary
ヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(3.成人ALS)COVID-19が疑われるか確認された成人のための2次救命処置
Advanced life support for adults with suspected or confirmed COVID-19
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
院内心停止
・COVID-19のような病気で、急性悪化または心停止のリスクがある患者をできるだけ早く
特定します。心停止を防止し、適切なPPEなしのCPRを回避するために適切な手順を実行
します。
生理学的追跡システムを使用すると、急性疾患患者の早期発見が可能になります。
・蘇生が不適切である人々のために、決定がなされ、伝達されなければならない。
重度のCOVID-19呼吸不全の患者で、気管挿管および人工呼吸器または多臓器サポートに
適しているとは考えられない場合、心停止後に蘇生を試みても生存する可能性は非常に
低いです。そのような患者には、CPRを行わない(DNACPR)決定が適切です。
・患者が反応せず、呼吸していない場合は、通常、ヘルプ/プルの緊急ベルを叫びます。
・生命/脈の兆候を確認してください。呼吸を確認したり、頬を患者の顔の近くに置いたり
しないでください。
・COVIDの心停止コール(2222または同等の市内番号)を発信し、除細動器を
持ってくるように誰かを送ります。
・胸骨圧迫はエアロゾルを発生させる可能性があり、気道インターベンションは
エアロゾル発生手順(AGP)です。したがって、医療スタッフは胸部圧迫および/または
気道インターベンションを開始する前に、空気感染防御PPEを着用(装着)する必要が
あります。
これらの手順を実行する前に、FFP3マスク(FFP2又はFFP3が利用できない場合はN95)
目と顔の保護、長袖のガウン、および手袋が最低限必要です。
・除細動パッドを適用し、AED /除細動器から衝撃を与えることは、エアロゾルを発生
させる手順である可能性は低く、耐液性のサージカルマスク、眼の保護具、半袖エプロン
手袋を着用して医療提供者が行うことができます。除細動器がすぐに使用できる場合は、
電源を入れ、除細動器パッドを適用し、リズムが心室細動/脈なし心室頻拍(VF / pVT)
の場合はショックを与えます。患者がVF / pVTのままで、空気感染防御PPEを
着用している場合は、胸骨圧迫を開始します。そうでない場合、他の医療従事者が
空気感染防御PPEをかけている間に、最大2回の追加のショック(示されている場合)
を与えます。
・AEDを使用している場合は、指示に従い、指示があればショックを与えます。AGPの
空気感染防御PPEを着用するまで、胸骨圧迫を開始しないでください。
・空気感染防御PPEを着用してください(まだオンになっていない場合)。
・部屋またはベッドサイドのスタッフの数を制限します。これを行うには、
ゲート監視員を割り当てます。すぐに必要とされないすべての要員は、患者からの距離
を保ち、保護されたままでなければなりません。
・生命の兆候がない場合、胸部圧迫を開始します(バッグマスクデバイスが到着するまで
継続します)。
・患者にまだない場合は、酸素マスクを設置して酸素を与えます。バッグマスクデバイスが
到着するまで、マスクを患者に置いたままにします。
・バッグマスクデバイスが到着したら、30:2の圧縮と換気の比率で続行します。
バッグマスクを使用した手動換気は最小限に抑えます。マスクがフィットしていないか
不適切なあて方では、エアロゾルを発生させるので、経験のあるスタッフだけが2人法で
行う必要があります。
圧迫をしている人は、バッグを絞るために一時停止することができます。
・自己膨張バッグと気道(マスク、声門上気道、気管チューブ)の間にウイルス用の
フィルター(HMEフィルターまたはHEPAフィルター)を入れ、呼気をろ過するように
します。
・経験豊富な気道スタッフは、声門上デバイスを挿入するか、気管に早期に挿管して、
バッグマスク換気の期間を最小限に抑える必要があります。その使用に精通している
プロバイダーによる気管挿管のためのビデオ喉頭鏡検査を検討してください。
これは、挿管器が患者の口からより遠くに留まることを可能にします。
・声門上デバイスが挿入されている場合は、30:2の胸骨圧迫換気比を使用し、換気を可能
にするために胸骨圧迫を一時停止します。これにより、声門上デバイスと喉頭の間の
シールからのガス漏れによるエアロゾル発生のリスクが最小限に抑えられます。
・治療可能でも心停止を繰り返すような原因があれば、CPRを早期に中止することを
検討してください。
・長期のCPRが必要な場合は、その使用に慣れている設定での機械的胸部圧迫装置の使用
を検討してください。
・自己汚染を防ぐために、PPEの安全な取り外し(「ドッフィング」)を確実にします。
・チームの報告を行います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
心停止時の挿管患者の蘇生
・蘇生チームのメンバーは、空気感染防御PPEを着用する必要があります。
・挿管され、機械的に換気された患者で心停止が発生した場合、エアロゾルの発生を避ける
ために、CPRを開始するときに人工呼吸器回路を切断しないでください。
・FiO 2を1.0に増やし、毎分10回の呼吸を行うように人工呼吸器を設定します。
ボリュームコントロールモードを使用し、圧力制限を上げる必要がある場合があります。
・人工呼吸器と回路をすばやくチェックして、フィルターがブロックされている、
高気動PEEPで息が積み重なっている、または機械的障害など、心停止に寄与していない
ことを確認します。エアロゾルの発生を最小限に抑えるために、人工呼吸器の切断に
関する地域のガイダンスに従ってください。たとえば、切断前にチューブをクランプする
ウイルスフィルターを使用するなど。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
腹臥位の患者の蘇生
COVID-19患者は、酸素化を改善できるため、腹臥位で管理されることがよくあります。32
これらの患者のほとんどは挿管されますが、場合によっては、挿管されていない覚醒状態の
COVID-19患者も腹臥位で看護されることがあります。挿管されていない傾向のある患者が
正しいPPEを着用しているときに心停止が発生した場合は、胸部圧迫を開始する前に直ちに
患者を仰向けにしてください。傾向がある挿管された患者の心停止のイベントでは、患者の
背中を押すことによって胸骨圧迫を提供することが可能です。
これは、チームが患者を仰向けにする準備をしている間、以下のように重要な臓器の
いくらかの灌流を提供することができます:
1蘇生チームのメンバーは、空気感染防御PPEを着用する必要があります。
2肩甲骨(肩甲骨)の間を通常の深さと速度で圧縮します(毎秒2回の圧迫で5-6 cm)。
3次の場合は、患者を仰向けにします。
a効果のない圧迫?動脈ラインを見て、25 mmHgを超える拡張期圧を目指します
b介入は患者の仰臥位を必要とします、例えば気道の問題のため
c急速に循環を回復することができない(分)
4患者の仰臥位を変えるには、追加の支援が必要です-これを早期に計画します。
5腹臥位での除細動器パッドの配置オプションは次のとおりです。
a前後(前と後ろ)、または
b両腋窩(両方の脇の下)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
院外心停止
COVID-19が確認または疑われる成人の院内心停止の管理について説明されている原則の
ほとんどは、病院外の心停止患者のALSにも適用されます。COVID-19のコンテキストでは
救急指令による心停止の早期認識により、救急医療サービス(EMS)スタッフが
空気感染防御PPEをできるだけ早く使えるようにします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
訳注
Prone CPR 腹臥位(うつぶせ)のCPR
https://www.youtube.com/watch?v=AL-ZKsCN_o0
Performing CPR on Prone Position Patients
https://www.ausmed.com/cpd/articles/prone-cpr
=========================================
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(1.序論)
http://jemta.org/index_200713.html
(2.成人BLS)COVID-19が疑われるか確認された成人の一次救命処置
http://jemta.org/index_200714.html
(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のニ次救命処置
http://jemta.org/index_200715.html
(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次・2次救命処置
http://jemta.org/index_200716.html
(5.新生児救命処置)
http://jemta.org/index_200717.html
(6.蘇生教育とCOVID-19)
http://jemta.org/index_200718.html
(7.倫理と終末期の決定)
http://jemta.org/index_200719.html
(8.ファーストエイド)
http://jemta.org/index_200720.html
以上です。
===========================================
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
ゆうあいセンターL32 mail:kuga@jemta.org
tel :080-6324-5577 fax :086-228-3727
-------------------------------------------
・岡山市でAHAのBLSコースを毎週開催
コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
(スマホ版) http://aha-bls.jp/first_aid/
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posted by jemta at 23:42| 日記
2020年07月14日
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約 (2.成人)
本記事のURL
http://jemta.org/index_200714.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
以下は、ERCの新型コロナウィルスガイドラインの一部 (2.成人)
(市民救助者、救急隊員、医療従事者による成人の一次救命処置)
の機械訳です。
=========================================
https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(20)30232-X/fulltext
European Resuscitation Council COVID-19 Guidelines executive summary
ヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(2.成人)COVID-19が疑われるか確認された成人の一次救命処置
Basic life support for adults with suspected or confirmed COVID-19
COVID-19が確認または疑われる患者の場合、欧州蘇生協議会は、最近のILCORの
証拠レビューと解説に基づいて、一次救命処置(BLS)に以下の変更を加えることを
推奨しています。16,31
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
市民救助者による成人の一次救命処置
・心停止は、人が無反応で正常に呼吸していない場合に識別されます。
・反応は、人を振って叫ぶことによって確認されます。呼吸を評価するときは、正常な
呼吸を確認します。感染のリスクを最小限に抑えるために、気道を開いたり、顔を人の
口/鼻の隣に置いたりしないでください。
・人が無反応で、正常に呼吸していない場合は、119番に連絡してください。
・一人で救命処置をしている時は、可能であれば、ハンズフリーオプション付きの携帯を
使用して、CPR中に救急指令と通信します。
・救助者は、胸骨圧迫およびパブリックアクセス除細動を実行する前に、傷病者の口と鼻の
上にフェイスマスクまたは布/タオルを置くことを検討する必要があります。
これにより、胸骨圧迫時にウイルスが拡散するリスクを減らすことができます。26
・救助者は救急指令の指示に従ってください。
・CPRをした後、救助者はできるだけ早く、石鹸と水で手をよく洗うか、
アルコールベースのハンドジェルで手を消毒し、地域の保健当局に連絡して、
COVID-19の疑いまたは確認済みの傷病者と接触した後の検査について問い合わせる
必要があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
救急隊員
・訓練を受けていない救助者には、圧縮のみの指示をしてください。
・他の救助者がいる場合は、可能なら近くの自動体外式除細動器(AED)を依頼します。
・COVID-19のリスクは、可能な限り早期に緊急医療指令によって評価されるべきです。
感染のリスクがある場合は、対応する医療関係者に直ちに警告を発し、空気感染防御PPE
を着用するなどの予防策を講じるようにします。
・COVID-19の疑いがある、または確認された患者の心停止に派遣または警告された
初動対応者または訓練されたボランティアは、空気感染防御PPEの利用と訓練を受ける
必要があります。この推奨事項を作成する際、BLSの執筆グループは、最初の対応者
には対応する専門家の義務があるため、雇用主は適切なPPEを提供する必要があると
考えています。心停止に派遣された訓練を受けたボランティアは、SARS-CoV-2感染の
リスクから適切に保護される権利も有します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
医療従事者による成人の一次救命処置
心停止患者(病院内と病院外の両方)に対応するチームは、空気感染防御へのアクセスと
その使用に関するトレーニングを持つ医療従事者のみで構成する必要があります。
・生命徴候の欠如や正常な呼吸の欠如を探すことにより、心停止を認識します。
・除細動器パッドを適用し、AED/除細動器から衝撃を与えることは、エアロゾルを発生
させる手順である可能性が低く、飛沫予防PPE(耐流体性サージカルマスク、眼の保護、
半袖エプロン、手袋)を着用している医療従事者と一緒に行うことができます。
・医療従事者は、蘇生中のエアロゾル発生処置(胸部圧迫、気道および換気の介入)には
常に空気感染防御PPEを使用する必要があります。
・バッグマスクと酸素を30:2の比率で使用して胸骨圧迫と換気を行い、換気中に胸骨圧迫
を一時停止してエアロゾルのリスクを最小限に抑えます。エアロゾルが発生するリスクが
あるため、バッグマスク換気にあまり熟練していない、または慣れていないBLSチームは、
バッグマスク換気をしないでください。これらのチームは、患者の顔に酸素マスクを
配置し、酸素を与え、圧迫のみのCPRを提供する必要があります。
・両手でマスクを持ち、バッグマスクの換気が確実に行われるようにします。これには、
2人目の救助者が必要です。圧迫を行う人が30回の圧迫をするごとに一時停止した時に
バッグを押します。
・自己膨張バッグとマスクの間に高効率の微粒子空気(HEPA)フィルターまたは
熱湿気交換器(HME)フィルターを使用して、ウイルスが広がるリスクを最小限に抑えます。
・除細動器またはAEDを適用し、可能な場合は指示に従います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
訳注
■HEPAフィルター付きバックバルブマスク
Back Valve Mask with HEPA Filter
Ambu Bag with Hepa Filter
https://www.youtube.com/watch?v=QD1gpzBakFg
AMBU SPUR II Resuscitator with HEPA Filter
https://www.life-assist.com/products/details/998/ambu-spur-ii-resuscitator-with-hepa-filter/
■Back Valve Mask with HME Filter
HME Filters Work Respiratory
https://www.youtube.com/watch?v=xZ8yfnb2fcg
Intersurgical's Hydro-Trach? T HME for use on tracheostomised patients
https://www.youtube.com/watch?v=oulIY76c9gA
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ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(1.序論)
http://jemta.org/index_200713.html
(2.成人BLS)COVID-19が疑われるか確認された成人の一次救命処置
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(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のニ次救命処置
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(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次・2次救命処置
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(5.新生児救命処置)
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(6.蘇生教育とCOVID-19)
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2020年07月13日
ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約 (1.序論)
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こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
以下は、ERCの新型コロナウィルスガイドラインの一部 (1.序論)
(概要、前書き、リスク、感染メカニズム、ILCORレビューと推奨、個人用保護具)
の機械訳です。
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https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(20)30232-X/fulltext
European Resuscitation Council COVID-19 Guidelines executive summary
ヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
概要
2019年コロナウイルス病(COVID-19)は、心停止と生存の発生率に
大きな影響を与えました。課題は、COVID-19の可能性のある人に対して
心肺蘇生法(CPR)を行う際の救助者へのリスクと、CPRが遅れた場合のその人への
リスクとの正しいバランスを見つけることです。
これらのガイドラインは、COVID-19が疑われるまたは確認された患者に特に焦点を
当てています。ガイドラインには、成人と子供における基本的および高度な生命維持の
提供と、パンデミック中にトレーニングを提供するための推奨事項が含まれています。
不確実性が存在する場合、現在のCOVID-19の有病率、
人の提示(例:COVID-19の接触歴、COVID-19の症状)、治療が効果的である可能性を
考慮できる動的リスク評価により治療を通知する必要があります。
個人用保護具(PPE)の可用性と治療を提供する人の個人的なリスク。
このガイドラインは、COVID-19の進化する知識と経験の対象となります。
国々はパンデミックのさまざまな段階にあるため、実際にはいくつかの国際的な変動が
あるかもしれません。
キーワード
COVID-19(新型コロナウイルス感染症) 心停止 心肺蘇生 個人用保護具(PPE)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前書き
世界保健機関はCOVID-19をパンデミックと宣言しました。この疾患は、
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)が原因であり、伝染性が高いです。
このコロナウイルス疾患2019(COVID-19)ガイドラインは、COVID-19が疑われるか
確認された患者に特に焦点を当てています。低リスクであるか、COVID-19が陰性で
あると確認された人の蘇生については、成人と子供のための標準的な蘇生ガイドラインを
参照してください。1, 2,3 不確実性が存在する場合、現在のCOVID-19の有病率、
患者の症状(例:COVID-19の接触歴、COVID-19の症状)、治療が効果的である可能性、
個人用保護具機器(PPE)と治療を提供する人の個人的リスク。このガイドラインは、
COVID-19の進化する知識と経験の対象となります。国々はパンデミックのさまざまな
段階にあるため、実際には国際的な変動があるかもしれません。
イタリアのロンバルディア地域での院外心停止の数は、COVID-19の大流行に、
2019年の同様の期間と比較して58%増加しました。これらの心停止の増加の77%は、
COVID-19が疑われるまたは確認された人の中にありました。4 パリとその周辺の
郊外では、COVID-19の入院の増加と並行して、院外心停止の発生率が
2倍になりました。5 パリの研究では、COVID-19が疑われるまたは確認された患者に
よって、発生率の増加の33%のみが説明されました。これは、過剰な心停止のかなりの
割合がCOVID-19に直接起因するものではなかったことを示唆しています。
これがCOVID-19に関連しない病気の恐怖や不安による説明の遅れで説明されているか
どうかにかかわらず、精神的健康の悪化による自傷行為やその他の理由の増加には、
さらなる研究が必要です。6 どちらの研究でも、自宅で発生した心停止の割合が増加し、
おそらくロックダウンに関連している。重要なのは、傍観者のCPRと
パブリックアクセス除細動の率が全体の生存率と同様に低下したことです。これらの
憂慮すべき観察は、コミュニティのメンバーと医療専門家がヨーロッパで毎年心停止を
被る数十万人に効果的な蘇生を提供し続けることを可能にする実際的なガイダンスの
重要性を強調しています。7
中国の武漢にある高等病院で重度のCOVID-19肺炎と院内心停止を起こした136人の
患者のうち、119人(87.5%)が心停止の原因となった。8 この一連の患者では、
最初の心停止リズムは122(89.7%)の心静止、6(4.4%)の無脈性電気活動、
8(5.9%)の心室細動/無脈性心室頻拍(VF / pVT)でした。COVID-19の
心血管症状には、心臓バイオマーカーの上昇、心不整脈、動脈および静脈血栓塞栓症、
心原性ショックおよび心停止が含まれます。9
138人の入院したCOVID-19患者の一連のケースでは、患者の16.7%が不整脈を発症し、
7.2%が急性心臓損傷を起こしました。10 したがって、これらの患者のほとんどの
心停止は低酸素血症によって引き起こされる非ショック可能なリズムを呈する可能性が
高いですが(脱水、低血圧、敗血症の凝固の活性化および肺塞栓症も寄与する可能性が
あります)、一部は関連している可能性があるショック可能なリズムを持っています
QT延長症候群を引き起こす薬物(例、クロロキン、アジスロマイシン)または心筋虚血に
よって引き起こされる。
武漢からの一連の136人の心停止では、4人(2.9%)の患者が少なくとも30日間生存
しましたが、これらのうち1人だけが好ましい神経学的転帰を示しました。8
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
COVID-19患者の心肺蘇生法(CPR)に関連するリスク
SARS-CoV-2の感染メカニズム
SARS-CoV-2の疾患伝播の主なメカニズムは、患者から直接、または汚染された表面に
触れることによる呼吸器分泌物によるものです。生存可能なウイルスは、一部の表面で
最大72時間検出可能です。11 呼吸器の分泌物は、液滴(直径5-10ミクロン以上)
または空中浮遊粒子(5ミクロン未満)と呼ばれます。
飛沫は患者の気道から1-2 m以内の表面に落下しますが、浮遊粒子は長期間空気中に
浮遊したままになります。11,12,13,14,15
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蘇生に関する国際連絡委員会(ILCOR)は、3つの質問に対処する体系的なレビューを
実施しました。16
1 胸骨圧迫または除細動のデリバリーはエアロゾル発生処置ですか?
2 胸骨圧迫、除細動、またはCPR(胸骨圧迫を含むすべてのCPR介入)の実施により、
感染症の伝播は増加しますか?
3 患者から救急隊員への感染の伝播を防ぐために、胸骨圧迫、除細動、またはCPRを実施
する個人には、どのタイプのPPEが必要ですか?
これらの質問に対処する証拠は乏しく、主に遡及的コホート研究17,18と症例報告で構成
されています。19,20,21,22,23,24
ほとんどの場合、胸骨圧迫と除細動の実施は、すべてのCPR介入と一緒にまとめられます。
つまり、これらの研究にはかなりの混乱があります。胸部圧迫によるエアロゾルの発生は、
小さいが測定可能な一回換気量を発生させるため、もっともらしく考えられます。25,26
胸骨圧迫は、エアロゾルの発生に関連するいくつかの胸部理学療法技術に似ています。27
さらに、胸骨圧迫を行う人は患者の気道の近くにいます。
ILCORの系統的レビューでは、除細動によりエアロゾルが発生するという証拠は
特定されませんでした。発生した場合、エアロゾル生成プロセスの期間は短くなります。
さらに、粘着パッドを使用することで、除細動器のオペレーターと患者が直接接触
することなく除細動を行うことができます。ILCOR治療の推奨事項を表1に示します。
価値観、好み、タスクフォースの洞察は、素人と医療専門家のための推奨の根拠を
要約しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
表1 COVID-19患者の心肺蘇生法(CPR)に関するILCOR治療の推奨。
・胸骨圧迫と心肺蘇生は、エアロゾルを生成する可能性があることをお勧めします
(弱い推奨、確実性が非常に低い)。
・現在のCOVID-19大流行では、救助者は圧迫のみの蘇生とパブリックアクセス除細動を
検討することをお勧めします(優良実践声明)。
・現在のCOVID-19の大流行では、進んで訓練を受け、それを行うことができる救助者は、
胸骨圧迫に加えて子供に救急呼吸を提供することを望む可能性があることを示唆します。
(良好な実践)
・現在のCOVID-19の大流行では、医療従事者は蘇生中のエアロゾル発生中には
個人用保護具を使用することをお勧めします(弱い推奨、非常に低い確実性の証拠)。
・医療提供者がリスクを超える可能性があるとベネフィットを評価する状況で、
エアロゾルを発生中に個人用保護具を着用する前に、除細動を検討することは合理的で
ある可能性があることを示唆します(良好な実践)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
個人用保護具(PPE)
PPEの推奨事項を表2にまとめます。
一部のヘルスケアシステムは、人員と機器の不足に直面しています。欧州蘇生協議会(ERC)
の立場は、医療システムは医療従事者の保護を優先し、適切なPPEが心停止の治療を提供する
ことが期待される人々に利用できるようにする必要があるというものです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
表2 個人用保護具の推奨事項
最小液滴予防 PPE 最小の空気中防御 PPE
・手袋 ・手袋
・半袖エプロン ・長袖ガウン
・耐液性サージカルマスク ・フィルタリングフェイスピース3(FFP3)
・目と顔の保護(バイザーまたは 又はN99マスク/マスク(FFP3が
フルフェイスシールド/ 利用できない場合はFPP2またはN95)a
バイザーが 組み込まれた耐流体性 ・目と顔の保護(全面シールド/バイザー
サージカルマスク、または 又はポリカーボネート安全メガネ
ポリカーボネートの安全メガネ または同等のもの)。
または同等のもの)。 ・或いはフード付き空気清浄マスク(PAPR)
を使用することもできます。28
a 欧州規格(EN 149:2001)は、FFPレスピレーターを3つのクラスに分類します
:FFP1、FFP2、およびFFP3。対応する最小ろ過効率は80%、94%、および99%です。
米国労働安全衛生研究所(NIOSH)は、粒子フィルタリングフェイスピースレスピレーター
を、油への耐性と空中浮遊粒子のフィルタリング効率に基づいて9つのカテゴリーに
分類しています。Nは耐油性がないことを示します。Rは適度に油に耐性があります。
Pは耐油性が高く、「耐油性」です。文字N、R、またはPの後に
数値指定95、99、または100が続きます。これは、空中粒子(<0.3ミクロン)の
フィルターの最小濾過効率が95%、99%、および99.97%であることを示します。29,30
安全が最優先であり、安全の優先順位は次のとおりです。
(1)自分。(2)同僚および傍観者。(3)患者。
安全なケアを達成するために必要な時間は、蘇生プロセスの許容できる部分です。
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(6.蘇生教育とCOVID-19)
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2020年07月11日
コミュニティのための暫定的な質問と答え。COVID-19とCPRトレーニング
本記事のURL
http://jemta.org/index_200711.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
「新型コロナウィルス流行中のバイスタンダーCPR」
「自分を護る事」と「他者を救う」は、両方問題なくできればいいですが、
現実にはそれぞれにリスクがあります。
ファーストエイドとしては、まず自分を護ること、
次に、可能なら他者を救うことです。
但し、現実には、それほど簡単な選択ではありません。
院内であれば、選択の余地はなく、医療者としては日頃から感染防止策をした上で
CPRをするしかありません。
しかし、院外で、自分がバイスタンダーの場合は、選択の余地はあるかもしれません。
CPRをすることによって自分が新型コロナウィルスに罹患するリスクを否定できません。
但し、他者が心停止であるならば、何もしないと約10分で死んでしまいます。
コロナウィルスに罹患して重症化するリスクは20%程度あり、
自分が死亡するリスクは5%程度あります。
院外で、自分がバイスタンダーなら、救急車を呼ぶだけという選択枝を
とったとしても、非難されるようなものではないかもしれません。
しかし、自分が助けなかったことで、相手が死亡し、そのことをずっとひきづって、
自分自身がずっと苦しむかもしれません。
逆に言えば、他者を救うことは自分を救うことになるかもしれません。
どうするか決めるのは自分自身です。
以下は新型コロナウィルス流行中のCPRに関するAHAの一般的な質問と答えの機械訳です。
=========================================
Home>Resources>Coronavirus COVID19 Resources for CPR Training
ホーム>資源>CPRトレーニング用のコロナウイルスCOVID19リソース
Interim FAQs for Communities: COVID-19 and CPR Training 3/27/2020
コミュニティのための暫定的な質問と答え。COVID-19とCPRトレーニング
=========================================
問い:心肺蘇生法を行うとCOVID-19に感染しますか?
答え:米国疾病対策センター(CDC)によると、
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html
状況は急速に進展しており、
リスクは地域によって異なります。
誰かの心が止まり、呼吸器症状があるのではないかと心配している場合は、
個人の好みに基づいて口対口呼吸を行うか行わないかはあなたの裁量に
任されています。それでも、9-1-1に電話してAEDを見つけることが重要です。
呼吸を行う場合は、ポケットマスクやフェイスシールドなどの
バリアデバイスを使用して、身を守ることもできます。
呼吸を伴うCPRは、CPRのトレーニングを受けた人に推奨されますが、
代わりに、見知らぬ人の口に口を置くかどうかわからない場合、
または人がCOVID-19に罹患している可能性があると心配する場合は、
助けが到着するまでハンズオンリーCPRを実行できます。
ハンズオンリーCPRを実行する場合は、最初に9-1-1に電話してから、
高度なヘルプが到着するまで人の胸の中心を強く押します。
その人がCOVID-19を持っていると思われる場合は、
緊急応答テレコミュニケーターに懸念を述べてください。
応答するすべての人がCOVID-19感染の可能性を認識できるようになります。
問い:CPRのためにやはり呼吸をすべきですか?
答え: ハンズオンリーCPRは、多くの場合、
従来のCPRと同じくらい効果的であることが示されています。
心肺蘇生法のトレーニングを完了し、それが快適であると感じている場合は、
呼吸も行う必要があります。
概して、呼吸による圧迫は、特に子供/乳児、および薬物の過剰摂取、溺死、
その他の呼吸器系の問題により心臓が停止した人々の命を救うのに
最も効果的なCPRです。
しかし、最も重要なことはあなたにとって最も快適なことをすることです。
・子供や幼児の場合、心臓が停止する原因は呼吸の問題が原因である可能性が
高いため、呼吸は非常に重要です。
心停止したほとんどの子供や乳児は、家族や友人からCPRを受けます。
特に子供/幼児があなたにわかっている場合は、圧迫と呼吸を行うことを
検討してください。
・呼吸を快適に感じることができない場合、またはCOVID-19が心配な場合は、
救急隊が到着するまで、ハンズオンリーCPRのみを実施することを検討できます。
問い:AEDは使わないといけないです?
答え: はい。 初期のAEDの使用は依然として非常に重要です。
AEDプロンプトの指示に従って、AEDパッドを人の胸に配置できます。
指示どおりにAEDを使用します。
コロナウイルスに必要な追加の指示はありません。
使用後は、メーカーのガイドラインに従って、簡単な消毒剤でAED表面を
きれいにしてウイルスを殺してください。
清掃の際は手袋を着用し、石鹸と水で手を洗うか、
アルコールベースの手指消毒剤を使用して、自分や他の人を保護してください。
顔(目、口、鼻など)に触れないでください。
マストレーニングイベント
アメリカ心臓協会は、世界保健機関(WHO)のWebサイトで概説されている
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/advice-for-public
大量集会に関する既存の推奨事項に従うことをサポートし、
米国では、米国疾病対策センター(CDC)の推奨事項と、
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html
国の提案や提案を参照しています。
状態、および最新の事実を持ち、COVID-19に対する基本的な保護対策に
関する情報を提供する地方の公衆衛生当局。
また、大規模なイベントの集まりに不安を感じる方は、
マストレーニングに参加しないでください。
そして、気分が悪い人は家にいることをお勧めします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(p2)
問い:新しいコロナウイルスとは何ですか? COVID-19とは何ですか?
答え:新規コロナウイルスは、これまでに特定されていない新しいコロナウイルスです。
2019年コロナウイルス病(COVID-19)を引き起こすウイルスは、一般的に人間の間で循環し、風邪のような軽い病気を引き起こすコロナウイルスとは異なります。
COVID-19は新しい病気で、これまで人間には見られなかった新しい(または新しい)コロナウイルスが原因です。
https://www.cdc.gov/coronavirus/types.html
(出典:CDC、2020年3月11日アクセス)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/faq.html
問い:それはどのように広がりますか?
答え:ウイルスは主に人から人へ、近くにいる人の間で広がると考えられています
互いに(約6フィート以内)に接触し、感染者は咳やくしゃみをします。
これらの飛沫は、人の口や鼻に着弾する可能性があります
近くにあるか、肺に吸入されている可能性があります。
人々は、最も症候性(病気)であるときに最も伝染性であると考えられています。
いくつか症状が現れる前に広がる可能性があります。
これが発生したという報告があります
この新しいコロナウイルスでは、これはウイルスが広がる主な方法で
あるとは考えられていません。 (ソース:CDC)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-covid-spreads.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fprepare%2Ftransmission.html
問い: COVID-19は表面から感染しますか?
答え: ウイルスが付着している表面や物体に触れ、自分の口や鼻、
場合によっては目に触れることでCOVID-19に感染する可能性がありますが、
これはウイルスが広がる主な方法ではないと考えられています。(出典:CDC)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-covid-spreads.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fprepare%2Ftransmission.html
問い: COVID-19 の症状はどのようなものですか?
答え: COVID-19が確認された症例では、軽度の症状から重症化、
死亡に至るまで報告されています。
症状は曝露後2〜14日後に現れ、発熱、咳、息切れなどがあります。
高齢者や、心臓病、糖尿病、肺疾患などの基礎疾患を持つ人は、
重症化する可能性が高くなります。
症状が出た場合、COVID-19 を持っていることが知られている人と
密接に接触したことがある場合、または COVID-19 が蔓延している地域から
最近旅行したことがある場合は、医師に連絡するようにしてください。(出典:CDC)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-covid-spreads.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fprepare%2Ftransmission.html
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/symptoms-testing/symptoms.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fabout%2Fsymptoms.html
問い: 自分の地域でCOVID-19に感染している人が何人いるのか、
どのようにして知ることができますか?
答え: COVID-19の罹患率は地域によって異なりますが、
状況は急速に変化していますので、CDC、WHO、地方/州/連邦政府、
および/または地域の公衆衛生局の勧告に従うことが重要です。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/cases-updates/cases-in-us.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fcases-updates%2Fsummary.html
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(P3)
問い: CDCはどのように私がCOVID-19に罹患しないように自分自身を保護することをお勧めしますか?
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/prevention.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fprepare%2Fprevention.html
答え: 以下の推奨事項を確認してください。
・病気のときは家にいてください。
・ 特にトイレに行った後、食事の前、鼻をかんだ後、咳やくしゃみをした後、
少なくとも20秒間は石鹸と水で頻繁に手を洗う。
https://www.cdc.gov/handwashing/when-how-handwashing.html
−石鹸と水が手に入らない場合は、アルコール度数60%以上の
アルコール系手指消毒剤を使用する。
手が目に見えて汚れている場合は、
必ず石鹸と水で手を洗う。
・病気の人との密接な接触を避ける。
・目、鼻、口に触れないようにする。
・ 咳やくしゃみはティッシュで覆い、ゴミ箱に捨てましょう。
・ 清潔にし、頻繁に触れたオブジェクトや表面は、
定期的な家庭用洗浄スプレーを使用して消毒するか、または拭いてください。
・フェイスマスクを使用するための CDC の推奨事項に従ってください。
− CDC は、COVID-19 を含む呼吸器疾患から自分自身を保護するために、
フェイスマスクを着用することをお勧めしません。
−フェイスマスクは、COVID-19の症状を示す人が
他の人への感染拡大を防ぐために使用すべきです。
フェイスマスクの使用は、医療従事者や、身近な場所(自宅や医療施設)で
誰かの世話をする人にとっても重要です。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/hcp/infection-control.html
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/guidance-home-care.html
・発熱や咳や呼吸困難などの呼吸器疾患の症状があり、COVID-19の感染が
知られている人と密接に接触したことがある場合や、
感染が広がっている地域に住んでいるか、
最近旅行したことがある場合は、医療従事者に早めに連絡してください。
最近の旅行や接触については、医療専門家に伝えてください。
医療専門家は、州の公衆衛生局やCDCと協力して、
COVID-19の検査を受ける必要があるかどうかを判断します。
・ 忘れないでください。インフルエンザワクチンを受けるのに
遅すぎるということはありません。
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ERCヨーロッパ蘇生協議会 新型コロナウィルスCOVID-19ガイドライン要約
(1.序論)
http://jemta.org/index_200713.html
(2.成人BLS)COVID-19が疑われるか確認された成人の一次救命処置
http://jemta.org/index_200714.html
(3.成人ACLS)COVID-19が疑われるか確認された成人のニ次救命処置
http://jemta.org/index_200715.html
(4.小児PBALS)COVID-19が疑われるか確認された小児の1次・2次救命処置
http://jemta.org/index_200716.html
(5.新生児救命処置)
http://jemta.org/index_200717.html
(6.蘇生教育とCOVID-19)
http://jemta.org/index_200718.html
(7.倫理と終末期の決定)
http://jemta.org/index_200719.html
(8.ファーストエイド)
http://jemta.org/index_200720.html
以上です。
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AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
ゆうあいセンターL32 mail:kuga@jemta.org
tel :080-6324-5577 fax :086-228-3727
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・岡山市でAHAのBLSコースを毎週開催
コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
http://jemta.org/index_bls_syokuba.html
・AHA-FA ファーストエイド(応急手当)
毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
(スマホ版) http://aha-bls.jp/first_aid/
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posted by jemta at 23:39| 日記
2020年07月09日
「新型コロナウィルス COVID-19の空気感染に取り組む時がきた」の機械訳
本記事のURL
http://jemta.org/index_200709.html
こんにちは。
AHA岡山BLS・日本救命協会の久我です。
WHOは新型コロナウイルスは、せきなどの飛沫感染か、接触感染を
主な感染経路としており、ウイルスが空気中を漂い感染する「空気感染」は、
院内での気管挿管時等を除き、確認されていないとの立場をとっています。
本論文は、ウイルス学や環境工学の専門家239人がWHOに対して
ガイドラインの改定を求めたものです。
本論分では、飛沫が微細になると長く空気中を漂い、遠くまで運ばれる事を指摘。
中国のレストランで離れたテーブル同士の客が感染した事例は
空気感染が疑われるとして「予防的な措置が取られるべき」と主張しています。
===================================
英医学誌「臨床感染症学」
OXFORD ACADEMIC
Clinical Infectious Diseases誌, ciaa939, Published: 06 July 2020
https://doi.org/10.1093/cid/ciaa939
https://academic.oup.com/cid/article/doi/10.1093/cid/ciaa939/5867798
COVID-19の空中感染に取り組む時がきた
It is Time to Address Airborne Transmission of COVID-19
リディア・モラウスカ1,*, ドナルド・K・ミルトン2 1
国際大気質・健康研究所
(International Laboratory for Air Quality and Heath,
WHO Collaborating Centre, Queensland University of Technology,
2 George Street, Brisbane, QLD 4001 Australia.
電子メール:l.morawska@qut.edu.au 2
Institute for Applied Environmental Health,
University of Maryland School of Public Health,
255 Campus Dr, College Park, Maryland, USA.
電子メール:dmilton@umd.edu
対応する著者。
Lidia Morawska, E-mail: l.morawska@qut.edu.au
キーワード:空気伝搬; 空気感染拡大; コロナウイルス; COVID-19;
SARS-CoV-2
c The Author(s) 2020.
アメリカ感染症学会のためにオックスフォード大学出版局が発行しています。
この記事は、クリエイティブ・コモンズ表示
NonCommercial-NoDerivsライセンス
(http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/)の条件で
配布されたオープンアクセス記事です。
このライセンスは、元の作品がいかなる方法でも改変・変形されておらず、
適切に引用されていることを条件に、どのような媒体でも非商業的な複製と
作品の配布を許可します。
商業的な再利用については、journals.permissions@oup.com まで
ご連絡ください。
解説
私たちは、COVID-19の空気中拡散の可能性を認識するよう、
医療界および関連する国内・国際機関に訴えます。
近距離から中距離(最大で数メートル、または室内スケール)の微小な
呼吸器液滴(マイクロドロップレット)中の
ウイルスへの吸入曝露の可能性は大きく、我々は、この空気感染経路を
緩和するための予防措置の使用を提唱している。
署名者や他の科学者による研究では、呼気、会話、咳の際にウイルスが
放出され、空気中に浮遊するのに十分な大きさの微小液滴になっており、
感染者から1〜2mを超える距離での曝露の危険性があることが、
合理的な疑いの余地なく実証されている(例えば、[1-4]を参照)。
例えば、典型的な室内空気速度[5]では、5μmの液滴は、
1.5mの高さから床に沈降しながら、
典型的な部屋の規模よりもはるかに大きい数十mの距離を移動します。
SARS-CoV-1の流行後に実施されたいくつかのレトロスペクティブ研究では、
空気感染が感染の空間的パターンを説明する最も可能性の
高いメカニズムであることが実証されている。
レトロスペクティブ解析では、SARS-CoV-2についても同様のことが
示されている[7-10]。
特に、中華料理店の記録をレビューした研究では、
3者間の直接または間接的な接触の証拠は観察されていませんでした[10]。
また、レストランのビデオ記録をレビューした研究では、
3者が直接または間接的に接触したという証拠は観察されませんでした。
呼吸器同期型ウイルス(RSV)[11]、
中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)[8]、
インフルエンザ[2,4]など、他のウイルスの感染拡大に関する多くの研究では、
生存可能な空気中のウイルスが呼気[2]や感染した患者の室内環境で
検出されることが示されている[11-12]。
このことは、このような環境を共有する人々がこれらのウイルスを
吸い込む可能性があり、その結果、
感染や病気を引き起こす危険性をもたらします。
SARS-CoV-2も同様の挙動を示し、空気中の微小液滴 [10,13] を介した感染が
重要な経路であることを期待するには十分な理由があります。
5 μmよりも小さい飛沫に関連するウイルスRNAが空気中で検出されており
[14]、このサイズの飛沫でもウイルスは感染性を維持することが
示されています[9]。
他のウイルスは、表面上の液滴と比較して、エアロゾル中でも同様に、
あるいはそれ以上によく生き残ることが示されています[15]。
数多くの国際機関や国の機関からの現在のガイダンスでは、手洗い、
社会的距離の維持、および飛沫注意に焦点が当てられています。
世界保健機関(WHO)[16]を含むほとんどの公衆衛生機関は、
医療現場で行われるエアロゾル生成手順を除き、空気感染を認めていない。
手洗いおよび社会的距離を置くことは適切であるが、
我々の見解では、感染者によって空気中に放出されるウイルスを
運ぶ呼吸器微小小滴からの保護を提供するには不十分である。
この問題は、屋内または密閉された環境、
特に人が密集していて換気が不十分な環境 [17] では特に深刻です
(図1に図示されているように)。
例えば、このような環境下で発生したいくつかの超拡散イベントに
ついて調査した結果、例えば [10] や、液滴による直接感染に
関する推奨された予防措置が守られていたその他のイベントでは、
空気感染が唯一のもっともらしい説明となっているようです。
証拠は、COVID-19 の微小液滴伝送のすべてのステップについては
不完全であることは認められるが、大液滴とフォマイトの
伝送モードについても同様に不完全である。
空気中の伝達機構は、現在のガイダンスの基礎となっている大液滴と
フォマイトの経路、例えば [16]と並行して動作している。
予防原則に従って、我々はCOVID-19の拡散を遅らせるために、
潜在的に重要な経路のすべてに対処しなければならない。
空気感染のリスクを軽減するためにとるべき措置には、以下のものが含まれる。
・特に公共の建物、職場環境、学校、病院、老人ホームなどでは、
十分かつ効果的な換気を行う(清浄な外気を供給し、
循環空気を最小限に抑える)。
・局所排気、高効率空気ろ過、殺菌性紫外線ライトなどの空気感染対策を
施した一般的な換気を補足する。
・特に公共交通機関や公共の建物では、過密状態を避ける。
このような対策は実用的であり、多くの場合、簡単に実施することができます。
例えば、ドアと窓の両方を開けるなどの簡単な方法で、
多くの建物では空気の流れを劇的に増加させることができます。
機械システムについては、ASHRAE(米国暖房・換気・空調技術者協会)や
REHVA(欧州暖房・換気・空調協会連合会)などの組織が、
すでに空気伝搬の既存の証拠に基づいたガイドラインを提供しています。
我々が提案する対策は、たとえ部分的にしか実施できないとしても、
潜在的なデメリットよりも多くのメリットを提供するものである。
図1.
(a)換気が不十分な場合と(b)換気が十分な場合の
室内環境における呼吸器微小液滴の分布。

SARS-CoV2の空気感染については、まだ普遍的には
受け入れられていないことが理解されていますが、
我々の総合的な評価では、予防原則が適用されるべきであることを
裏付ける証拠が十分以上に存在しています。
パンデミックを制御するためには、ワクチンが入手できるまでの間、
すべての感染経路を遮断しなければなりません。
私たちは、COVID-19の空気感染リスクに対する認識の欠如と、
空気感染ウイルス対策に関する明確な勧告の欠如が、重大な結果を
もたらすことを懸念しています:
人々は、現在の勧告に従うことで自分たちが完全に守られていると
思うかもしれませんが、実際には、感染リスクをさらに低減するためには、
追加の空気感染介入が必要です。
この問題は、各国がロックダウン後に再開し、人々が職場に戻り、
学生が学校、カレッジ、大学に戻ってきている今、
非常に重要な意味を持っています。
我々は、我々の声明が、COVID-19の空気感染が実際のリスクであり、
パンデミックの深刻さを軽減し、命を救うためには、上記のように、
他の予防措置に加えて、制御措置を講じなければならないという認識を
高めることを期待している。
免責事項。
本記事に記載されている見解や意見は著者のものであり、
必ずしもいかなる機関・機関の公式な方針や立場を反映しているものでは
ありません。
謝辞
著者とともに 239 名の研究者がこのコメンタリーを支持しており、
その所属と連絡先は補足に記載されている。
本コメンタリーの作成には以下の研究者が貢献した。
Linsey C. Marr, William Bahnfleth, Jose-Luis Jimenez, Yuguo Li, William W. Nazaroff, Catherine Noakes, Chandra Sekhar, Julian Wei-Tze Tang, Raymond Tellier, Philomena M. Bluyssen, Atze Boerstra, Giorgio Buonanno, Junji Cao, Stephanie J. Dancer, Francesco Franchimon, Charles Haworth, Ja Jagio Buonanno, Junji Cao, Stephanie J. Dancer, Francesco Franchimon, Charles Haworth. ダンサー、フランチェスコ・フランキモン、チャールズ・ハワース、ジャープ・ホーゲリング、クリスティーナ・イザクソン、ジャレク・クルニツキ、マルセル・ルーマンズ、ガイ・B・マークス、リビオ・マッツァレラ、アーセン・クリコール・メリコフ、シェリー・ミラー、ピーター・V・ニールセン、ジョーダン・ペッチャ、ジョルダン・ペッチャ、ジャープ・ホーゲリング、クリスティーナ・イザクソン、ジャレク・クルニツキ、マルセル・ルーマンズ、ガイ・B・マークス、リビオ・マッツァレラ、アーセン・クリコール・メリコフ、シェリー・ミラー、ピーター・V・ニールセン、リビオ・マッツァレラ、アーセン・クリコール・メリコフ、シェリー・ミラー、ピーター・V・ニールセン、リビオ・マッツァレラ、リビオ・マッツァレラ、アルセン・クリコール・メリコフ Nielsen, Jordan Peccia, Xavier Querol, Olli Seppanen, Shin-ichi Tanabe, Kwok Wai Tham, Pawel Wargocki, Aneta Wierzbicka, Maosheng Yao. 以下の科学者がこの文書をレビューした。
Jonathan Abbatt、John Adgate、Alireza Afshari、KangHo Ahn、Francis Allard、Joseph Allen、Celia Alves、Meinrat O. Andreae、Isabella Annesi-Maesano、Ahmet Ar?soy、Andrew P. オルト、Gwi-Nam Bae、Gabriel Beko、Scott C. Bell、Allan Bertram、Mahmood Bhutta、Seweryn Bialasiewicz、Merete Bilde、Tami Bond、Joseph Brain、Marianna Brodach、David M. ブローデイ、Guangyu Cao、Christopher D. Cappa、Annmarie Carlton、Paul K. S. Chan、Christopher Chao、Kuan-Fu Chen、Qi Chen、Qingyan Chen、David Cheong、Per Axcel Clausen、Ross Crawford、Derek Clements-Croome、Geo Clausen、Ian Clifton、Richard L. Corsi, Benjamin J. Cowling, Francesca Romana d'Ambrosio, Ghassan Dbaibo, Richard de Dear, Gianluigi de Gennaro, Peter DeCarlo, Philip Demokritou, Hugo Destaillats, Joanna Domagala-Kulawik, Neil M. ドナヒュー、キャロライン・デュカイン、マルゼンナ・デュジンスカ、ドミニク・E・ドワイアー、グレッグ・エバンス、デルフィン・K・ファーマー、ケビン・フェネリー、リチャード・フラガン、ジャニーン・フレリッチ・ノワイスキー、マニュエル・ガメイロ・ダ・シルバ、クリスチャン・ジョージ、マリアンヌ・マリアンヌ、フィリップ・デモクリトゥ、ヒューゴ・デタイヤッツ、ジョアナ・ドマガラ・クラヴィク、ニール・M・ドナヒュー、キャロライン・デュカイン、マルゼンナ・R・デュジンスカ、ドミニク・E・ドワイアー、グレッグ・エバンス、デルフィン・K・ファーマー、ケビン・P・フェネリー、リチャード・フラガン、ジャニーン・フレリッチ・ノワイスキー、マニュエル・ガメイロ・ダ・シルバ、クリスチャン・ジョージ、マリアンヌ
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以上です。
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AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会
アイラボ (AI Laboratory) グループ
代表 久我清
〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1
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tel :080-6324-5577 fax :086-228-3727
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コロナ期間中は1.8mの距離で少人数開催
(PC/スマホ) http://jemta.org/
VISA/MASTER/American Express/等カード可
・4名以上なら職場でBLSを開催できます
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毎月第4日曜開催;米国労働省法定講習
(PC版) http://jemta.org/fa.html
(スマホ版) http://aha-bls.jp/first_aid/
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