2014年03月28日

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ2 [ALS]



本記事のURL
http://jemta.org/index_140328.html
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こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

前回投稿の
第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ1 [BLS]
http://jemta.org/index_140327.html
に続き、

トピックス:2015年ガイドライン作成での論点 [ALS]のメモです。

尚、以下は如是我聞の私のメモですので、信ぴょう性には欠けます。
(このALSの発表はプログラム上では2番目なので、本メモでも2番目に挙げましたが、
 当日は順序が変更され、ACS、小児、新生児の後で、トピックスの最後でした。)

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2.ALS   相引眞幸(愛媛大学)
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・さきほどの新生児の分野では、内容はできるだけ伏せるようにとのことだったが、ALS
 はそれほど厳格ではない。
・ILCORは1992年に心肺蘇生科学のFirstMeetingがあった。(AHA,ERC,HSFC,ARC,RCSA)
・JRCは1999/7/16に第1回の日本救急医療財団心肺蘇生法委員会が行われた。
 当時は旧厚生省も比較的協力的だったが途中で梯子を外されたという話も聞いている。
 結論としては、JRCは他の組織から独立して日本の代表者をILCORに派遣すべきとなった。
 2000年のILCORの会議に岡田会長がオブザーバーとして参加されたがILCORの会員となる
 にはJRCではダメだとのことで、RCAを立ち上げられた。
 2005年に日本、韓国、台湾、シンガポールの4か国で立ち上がった。
・RCAのILCORの正式加盟により、COSTORの内容を事前に知ることができるようになった。
 これは岡田先生のご尽力の賜物。又RCAの調印式では野口先生のご尽力があったと聞く。
 2010年のガイドラインはRCAの一員であるJRCが、独立に作ったという点で意義がある。
 今はRCAには、フィリピン、タイも入り、組織が大きくなった。
・ICLORのホームページ http://www.ilcor.org/ にはRCAも出ている。
 先ほどの新田先生の話にもあったが、(救命の連鎖において)小児と成人を一つにして、
 最初の任務を「心停止の予防」にしたことは、RCAの中では色んな議論があったが、
 JRCとしては誇るべきことであろう。プレホスピタルケアを含め、これはきわめて重要。
・来年の10月11月にはガイドラインを作らなくてはいけない。間に合うのかという感じ。
・昨年の4月にメルボルンで一般会議があった。今年は4月末から5月の初めまである。
・ALSはBLSより少し進んでいる感じ。インクルージョン(包摂)エクスクルージョン(排除)
 は終わって、そのまま行こうという感じ。
 Included Articleのアイエスアセスメントに入っている。
・私の担当は、ECPRとマニュアルCPRの比較。このPICOは坂本先生のグループで作成。
・J-PULSE-HYPO(心停止後に低体温32〜34℃療法を施行された患者の予後の追跡登録研究)
 が、resuscitation誌にアクセプトされた。これは必ずはいると思う。
 (注意:以下のリンクは本発言の論文か否か不明です。参考用)
 http://circ.ahajournals.org/cgi/content/meeting_abstract/122/21_MeetingAbstracts/A13937
・当初はIABP(補助循環装置)?の項目もあったが、IABPだけものが少なく、外している。
 今回は、ECPR vs マニュアルCPRということ。
・PICOで、問題は、Pending Search Strategy Developmentがまだ最初だということ。
・Morrison?のグループのバソプレッシンはPending COSTOR。
 draft developmentで一番進んでいる。
・我々と台湾のワンさんと一緒のものは、今はPending、full evidence reviewで評価中
・shockの領域でも、Lipid Therapyが非常に新しいトピックとしてでてきている。
・現在28個のPICOがある。それぞれに2-3人のタスクフォースが割り当てられ、評価中。
・来年の2月にダラスで、international consensus conferenceがある。
・2015年の10月11月にCOSTORが発行される。
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EITについては、このあとの記事で投稿する予定です。

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ3 [EIT]
http://jemta.org/index_140404.html


posted by jemta at 16:42| 日記

2014年03月27日

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ1 [BLS]



本記事のURL
http://jemta.org/index_140327.html
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こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

3月1日は、非常に久しぶりに関西に行きました。関西は昔、ドクターコースの学生の時
に、共同研究で、立命館大学と奈良医科大学に何回か伺ったことがあります。立命館大学
には、(昔の私のメインの研究テーマでお世話になった放医研のがん治療用の重粒子加速
器HIMAC の施設より規模が小さいのですが)中規模のイオン加速器があり実験させていた
だいたことがあります。
また共同研究で、奈良医大で、カテーテル使用のがん治療用小型放射線線源の空間強度の
分布測定のお手伝いに行き、奈良医大の地下の研究室で徹夜して実験したことを覚えてい
ます。
関西は中国地方の隣にもかかわらず、上記くらいの頻度しか伺った経験がありません。

今回は第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS )のために京都の国際会館に日帰りました。
朝は5時半に家を出て往きは新幹線を使い、帰りは18切符でゆっくり十分な読書の時間
がとれました。

 第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)
 日   時: 2014年3月1日(土)9:00〜17:30
 場   所: 国立京都国際会館 Room B-1
 会   長: 氏家 良人(岡山大学救急医学)
 実行委員長: 野々木 宏(静岡県立総合病院)
 参 加 費: 2,000円
 プログラム/ポスター/一般演題抄録
 http://jrc.umin.ac.jp/pdf/20140110_Program.pdf
 http://jrc.umin.ac.jp/pdf/20140130_LASTposter.pdf
 http://jrc.umin.ac.jp/pdf/7th_J-ReSS_poster.pdf

場所は京都から地下鉄で20分の所で、会場では日本集中治療医学会がメインに行われて
おり、20くらいあった学会受付デスクの一番奥にJ-ReSSの受付デスクが一つありました。
2010年11月に、私はAHA のガイドライン2010の発表後に行われた、シカゴでの
American Heart Association Scientific Sessions Conference 2010
http://jemta.org/index_101114.html
に参加したのですが、AHA のRessに比べ今回のJ-Ressはその規模が2桁くらい小さいよう
に感じられました。とはいえ、JRC の岡田先生をはじめ、日本の主要な蘇生科学に関する
方々が参加されており、非常に勉強になりました。AHA のRessはインスト会議と1日の学
会参加込みで2万円くらいの参加費を払いましたが、J-Ressの参加費はその1/10でした。

京都国際会館の会場費やプロジェクター使用料で30万円以上かかっていると思いますが、
70ページもあるAHA ReSS Report 2012の冊子配布やお弁当の配布もあったので、当日の参
加者の参加料だけで負担できるものではないように感じました。
会場は160席くらいが用意されており、立ち見はなかったように思いますが、時間帯に
よっては、かなり多くの方が熱心に参加されていました。本シンポジウムの実行委員は、
日本集中医療学会とNPO救命おかやまの2団体ですが、玄関の受付には NPO救命おかやま
の屋敷さんがおられたのでちょっとびっくりしました。お忙しい中、朝早くから来られて
おられたのだと思います。またお弁当の配布も担当されておられました。スタッフの方々
は朝早くから、皆ボランティアで任務につかれておられると思いますが、陰で運営に携わ
るスタッフの方々のご尽力があって開催できる会合なので、この会に参加させていただき、
この場を借りて深くお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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尚、以下は如是我聞の私のメモですので、信ぴょう性には欠けます。
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トピックス:2015年ガイドライン作成での論点
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1.BLS   坂本哲也(帝京大学)
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・我が国のJRCガイドライン2015をどうするかはまだ議論がされていない。
・現在、ILCORでは2015版が議論されている。
・ILCOR2010のホームページでは、ERCとAHAと並びJRCのガイドライン(英語)が掲載された
・2015年のプロセス: RCAの一員として日本から全てのタスクフォースにメンバーが出席
・各タスクフォースに RCAから2名参加。うち1名は日本から、もう一人はシンガポール、
 韓国、台湾の各メンバー国から。(坂本先生は)BLSタスクフォースとして参加している。
・2014年10月ウィーンでのミーティングが今回のキックオフ。
・このミーティングで決まったことは、今までのようなface-to-faceの会議の形態でなく、
 SharePoint
 http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0404/15/news100_2.html
 を使い、オンラインでドキュメント管理をすることが決定された。
 このシステムを通してエビデンスの評価を行い、CoSTRを作成する。
・もう一つの決定事項は、2015年にまとめて全部評価をするのではなく、2010年をスター
 トとして、順次必要な評価を終了させていくことになった。
・現在扱っているトピックに加えて、重要なトピックは継続的に更新していく。
 (アイコスター iCoSTR)
・2010CoSTRでは、29カ国366人のWorkSheet Authorにより277のトピックが検討された。
 トピックが多すぎたために重要なものとそうでないもの時間の振り分けが不十分だった。
・2015CoSTRでは、トピックの数を制限する方針。
・GRADEシステムを取り入れて、より客観的な評価を行う。
・現在いくつかのPICO(Population, Intervention, Comparison, Outcome)を立て検討中
 http://spell.umin.jp/EBM.htm
 その大半は2010CoSTRの中でknowledge gap(知識格差)として示されていたもの。これら
 について新たなエビデンスの評価がされている。
・BLSタスクフォースでは重要な10個のトピックが2013年4月にメルボルンで検討された。
 例えば、優先順位の高いものから
 「胸骨圧迫のみのCPRと標準CPRはどちらが有効か(市民の場合/救急隊の場合)」
 「胸骨圧迫の深さ」
 「口頭指導」
 「様々なリアルタイムフィードバック機器」
 「PADプログラムの有効性」
 「胸骨圧迫中の波形解析(圧迫の中止をしないで波形解析)」
 「30:2と2:30(最初の2回の人工呼吸は必要か)」
 「CPRによる合併症の問題」
 というふうふうに優先順位を決めた。
・タスクフォースのメンバーはSharePointにログインをして、自分のタスクをこなす。
・現在BLSでは36のPICOが候補としてあがっている。例えば診断に関しては、通信司令員
 がどのようにして心停止を認識するかを初めとして4つ、そしてインタベーションとし
 て合計で32個挙げられている。現在この中のトップ10を決めて、その次に検討すべき
 11位から20位について、担当を誰にするかを検討している。
・現在(坂本先生が)担当している「胸骨圧迫の中断を如何に短くするか」のテーマは、
 もう一人のタスクフォースのメンバーであるコスター先生と2人で担当している。
・BLSの36個のPICOについての進捗ステータスは、PICOを立てるところから始まって、最
 後のFull Evidence Reviewまで。最後まで完了しているのは現在2個だけ。
 2015の発表は来年の今頃には概ね完成していなければならないが今後1年の作業が膨大
・次回の会議は4月の終わりから5月にかけてカナダのバンフで開催される。
・BLSの詳細については守秘義務があり、詳細な話はできない。

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ALSについては、このあとの記事で投稿する予定です。

第7回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)参加メモ2 [ALS]
http://jemta.org/index_140328.html


posted by jemta at 17:25| 日記