2013年03月31日

ファーストエイドコース(HS-FA)で受講生に進呈している個人用保護具キット


本記事のURL
http://jemta.org/index_130331.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
こんにちは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

弊協会のAHA-BLS-HCPコース
http://jemta.org/
では、当日、受講生の方には
 ・受講証(全過程を修了され、修了書発行待ちであることを予告)
 ・プリント(G2010のハイライトや他のAHAコースのご案内資料)
 を差し上げています。

一方、ハートセイバー・ファーストエイド(応急手当)コース
http://jemta.org/fa.html
では、
 ・受講証(同上)
 ・プリント(G2010ハイライトやFAの重要なポイント等の資料)
 ・個人用保護具キットPPE
 の3種類を差し上げています。

■個人用保護具キットPPE(Personal Protective Equipment)
血液、唾液、尿などの体液は疾病を引き起こす病原性細菌を伝播する可能性があります。
これは感染防護具の着用によって防護できます。

日本の薬局に行くと救急箱の箱だけ売られていて、中身は各自用意する必要があります。
米国の薬局やホームセンターに行くと、救急箱はファーストエイドキットとして、中身を
含めてケースごと販売されています。米国のファーストエイドキットの中には、感染防護
具の一部が入っていることもありますが、入っていない方が多いかもしれません。実際に
フィールドでファーストエイドを提供するには、ファーストエイドキットと PPEを用意し
ておく必要があります。受講生御自身で用意されるべき PPEの例題として、本キットを差
し上げています。
121214_bhf1.jpg

■内容
左のチャック付きのポリ袋の中に一式はいっています。右側にその内容を並べています。
尚、 500mlのペットボトルとお薬は、撮影時のサンプルです。お渡しするキットの中には
入っていません。

(1)手袋:
ポリ製、プラスチック製、ニトリルゴム(合成ゴム)製の3種類が入っています。実際に着
用して違いを体験していただいています。ポリ製のように最も安価なものでも、破れない
限りは有用ですが、すべったりして使いにくいです。ニトリル製は最も丈夫で、すべらな
いので実用的だと思います。この手袋を使ってコースで着脱の練習をします。ラテックス
製のものは、アレルギーを持っておられる方もいらっしゃるのでこのキットには入れてい
ません。(尚、自分がラテックスアレルギーでなくても、自分がつけているそばの人や、
救助する傷病者からアレルギー反応がでることもあるので、もし使用される場合は注意が
必要です。)

(2)保護メガネ(マスク一体型)
米国で販売されている PPEキットの中に入っている保護メガネはこのタイプが多いと思い
ます。
一方、これ以外にも、組み立て式で透明なシールドの穴にやわらかいプラスチックフレー
ムを通すタイプのものもありますが、マスク一体型の方が組み立ては簡単です。

(3)その他
人工呼吸用のフェースシールド(訓練用)、ガーゼ(当日の包帯を捲く実技練習で使用しま
す。)など。
尚、 PPEとは無関係ですが、当日進呈しているアスピリンを入れることができる携帯メタ
ルホルダーも袋の中に入れています。(薬事法の制限により、中に入れるお薬はお渡しし
てはいません。)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

posted by jemta at 16:56| 日記

2013年03月11日

東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)と南海トラフ大地震の備え


本記事のURL
http://jemta.org/index_130311.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
こんばんは。
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会の久我です。

今日で東日本大震災から2年たちました。大震災により尊い命を亡
くされた方々に深く追善供養申し上げます。また被災され現在も非
常に厳しい環境で復興にご尽力されておられる方々に謹んでお見舞
い申し上げます。


■国会図書館の東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)
大震災に関する記録・教訓を次の世代へ伝え、被災地の復旧・復興
事業、今後の防災・減災対策に役立てるために、先週、国会図書館
と総務省による東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)が公開されて
います。
http://kn.ndl.go.jp/

いくつか動画をキーワード「津波」で詳細検索してみました。検索
実行後、詳細情報をクリックし、左下の「提供元サイトで見る」の
所をクリックするとその動画が見れます。しかし、実際に以下のよ
うな動画を見ると、現時点で見てもあまりに悲惨であり、見た後で、
気分が悪くなっている自分を発見したような感じです。(ですので
もし、ご覧になる際は、体力のある時、休みの前の方がいいと思い
ます。)
・震災当日・夜の釜石市内(13:33)
 http://tinyurl.com/b9o6lez
・石巻市に押し寄せる津波(25:13)
 http://tinyurl.com/at3yaa8
・大船渡市街地に押し寄せる津波(15:26)
 http://tinyurl.com/b32c7fl


■南海トラフ巨大地震への備え
昨年8月29日の中央防災会議の
「南海トラフ巨大地震の被害想定について第一次報告」
http://tinyurl.com/c84s5hb
のP9(13/195)〜P10(14/195)津波高分布図では、例えば、瀬戸
内海周辺での津波の高さは2〜5mとなっています。岡山駅付近の
地面の海抜は2m。これから浸水は0〜3mということになります。
昨年 11/17に放映された岡山のRSKテレビのドキュメンタリー番
組「岡山・香川 巨大地震への備えは」で紹介されていた岡山県の
予想想定では、『津波の浸水予想はJR岡山駅で1m位。津波は地
震から1〜2時間後に到達。6時間以上続くと。震度は5〜6くら
い。』でした。

以下に岡山近隣の病院の海抜をリストしてみました。もし、想定の
最大値5mの津波が来た場合は、それ以下の海抜にある施設の1階
は浸水する可能性も考えられます。

海抜[m] 病院名
−−−−−−−−−−−−−−−−
97m 津山中央病院
60m 南岡山医療センター 
44m 香川小児病院
43m 重井医学研究所付属病院
34m 香川大学医学部附属病院
10m 川崎医科大学付属病院
10m 岡山医療センター
 8m 岡山ひだまりの里病院
 7m 三豊総合病院
 7m 倉敷平成病院
 6m 香川県立中央病院
 6m 岡山市立市民病院

 5m 川崎医科大学付属川崎病院
 5m 倉敷中央病院
 5m 心臓病センター榊原病院
 5m 岡山協立病院
 5m 岡山中央病院

 3m 岡山大学病院
 3m 岡山済生会総合病院

 2m 岡山赤十字病院
 2m 光生病院
 2m 岡山県精神科医療センター

 1m 岡山労災病院
 1m 岡山旭東病院
 1m 回生病院
−−−−−−−−−−−−−−−−
(尚、海抜が何mかを調べるには、Mapion
http://www.mapion.co.jp/
で地図を表示させ、その場所で右クリックすればわかります。敷地
によっては高低差がありますので、上記はあくまで私が調べた範囲
内での目安です。)

病院の救急は1階にあるのが多いと思いますが、震災時での活躍が
最も期待される部署にもかかわらず、浸水するリスクが最も大きい
と思います。より高層階への移設、或いは防水ゲートの設置、外部
から侵入できる堅牢な通路の設備など、予算確保のための合理的な
理由と根拠はあると思います。

「釜石の奇跡」と言われているエピソードがあります。
−−−普段おとなしい小学生の少女。3.11、自宅で地震にあい、
津波が来ると直観。祖父母に逃げようというと「ここは海から離れ
ているから大丈夫」と。しかし必死に泣いて懇願。祖父母もその姿
をみてしかたなく一緒に高台に逃げた。逃げていなかったら助から
なかった。少女が祖父母を救った。釜石小学校児童184人は、全
員が自力で巨大津波を生き延びた。少女も学校で群馬大学の片田敏
孝教授が指導する防災教育や訓練を受けていた。避難三原則「想定
を信じるな、状況下で最善を尽くせ、率先避難者たれ」を実行して、
祖父母を救った。−−−
http://dsel.ce.gunma-u.ac.jp
10mの津波の想定に対し、30mの津波が来たわけなので、想定
はあくまで想定であり、想定の最大値のみを盾にすべきではないと
思います。

普段の時に、防災・減災の事を考えておくべきだと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

posted by jemta at 21:32| 日記